第3話 二穴に入れると

実乃里「脳が溶けるんじゃないかと思うくらい気持ち良いって本当ですの?」

「お前、ほんといい加減にしろよ!このむっつりクソびっち中学生!!」

今日も今日とて授業の小休止にお母様(スーパー美人)からの差し入れの、今日はティラミスケーキとミルクティーを嗜む俺に精神を焼き切るようなナパーム攻撃を叩き込んでくる美少女。

実乃里「ひ…ヒドイですわ」

「それはびっち扱いされても仕方の無い質問だ!」

実乃里「そもそも…二穴がどこのことなのか分からないのですが…」

「………」

どうする?答えるべきなのか?正直、毎回こんな質問に付き合うならば、時給を一万円くらいに上げて欲しいのだけど。

「(そもそもこいつどこまで分かって聞いてやがるんだ?)」

「なあ…、おしべとめしべがくっつくと子供が」

実乃里「バカにしてるんですの?先生!!」

「………」

そんなこと言われても女子の保険体育の授業の内容なんか分かんないし。

実乃里「そもそも二穴ってどこのことですの?」

そもそも、それを中学生に語って良いのか?

俺はいつものように自分に問う。

なあ…三月、お前は妹の五月に聞かれても…答えるな…ウェルカムだな…実地で教えたいな(ド変態)

「なあ、二穴の一つがどこかくらいは分かって聞いてるんだよな?気持ち良くなるところ」

実乃里「………」

「………」

実乃里「…分かりますわ」

「…どこだ」

実乃里「それをわたくしの口から語らせるおつもりですの!?見下げ果てた変態ですわね!」

「お前にだけは言われたくないわ!」

しばし無言で睨み合う師弟。

実乃里「…子供が出てくる穴ですわ」

「そこまで分かってんならもう一穴も想像つくだろうが!」

実乃里「………」

「……クイズを出そう」

実乃里「なんですの?」

「その一穴は、次の選択肢のどれでしょう?三択からお答えください。

①おへそ

②尿道

③お尻

…さあ、どれだ!」

「………先生のド変態!!」

本当に本当に!理不尽の極みである。

「…もう良い…授業を再開するぞ」

実乃里「待ちなさい!正解をおっしゃって!」

「正解はな…」

実乃里「……」

「どこでも気持ち良いだ!」

実乃里「なっ!!」

「分かったか!分かったら授業に…」

実乃里「先生…先生はやはり、わたくしの性の伝道師ですわ!」

「………」


もう、ほんと…こんな家庭教師…やめてやるっ!





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