第24話 ~美月&陽菜SIDE~ コイバナ帰り道(3)
「でもその人がどこの誰か、まったくわからないんだよね?」
「うーん。同い年くらいの男の子で、ハーフパンツにTシャツ、サンダルってラフな格好だったから、この辺りに住んでるはずなんだけどなー。その時は、またすぐ会えるだろうな、って思ったんだけど」
「結局その時1回会っただけで、それ以降は一度も会ったことがないんだよね? それってちょっと不思議だよね」
「そもそもこの辺りに住んでたら、小・中とアタシや美月と同じ学区なはずでしょ? なのに見かけもしないってなんでだろ?」
「その後すぐに転校しちゃったとか?」
「ありえ……なくはないけど。だけど、あって欲しくない! アタシは運命の王子様がまだ近くにいるって信じてるから!」
「ふふっ、信じることは大事だよね。陽菜ちゃんが諦めてないなら、きっとまた会えると思うよ」
「ほんと?」
「うん。だからその時は言ってね。私も応援するから――って言っても、男子は苦手だから、あんまり何ができるってことはないとは思うんだけど……」
「ううん、そんなことないってば。ありがとね美月♪ 美月がいてくれれば、恋のライバルが有名アイドルだったとしても、なんとかなりそうだから♪」
「さすがにそれはモテモテ陽菜ちゃんでも相手が悪いかも? でも相手が誰でも絶対に応援はするから」
「あーん、美月はほんと優しいなぁ! もう大好きっ♪」
陽菜がガバッとバックハグで美月に抱き着いた。
「ちょっと陽菜ちゃん、抱き着かないでよー」
「もみもみ。んー、柔らか山脈」
陽菜の両手が美月の胸を制服の上から揉みしだく。
「ひぁん、胸も揉んじゃらめぇ……あっ、んっ……あん」
「むふふ、美月たんはほんまええ身体しとんのぉ。うりうり」
「ひぁ、あんっ、んっ……」
「ほれほれここか? ここがええのんか? んー?」
「あっ……んっ、ひぁん! って、もう陽菜ちゃんっ」
「あいたーっ」
美月にペシンとおでこをを叩かれてしまい、陽菜は柔らか山脈へのスキンシップを終了した。
ちなみ全く痛くはない。
美月は人を強く叩いたりはしない。
せいぜい軽くペシンするくらいが、心優しい美月の最大攻撃力だ。
「もう、陽菜ちゃんのせいでブラがずれちゃったでしょー。しまうの結構大変なんだからね?」
「えへへ、めんちゃい。つい悪魔の誘惑に逆らえなくて」
「陽菜ちゃんだって大きいんだから、揉みたいなら自分の揉んだらいいでしょ?」
「なに言ってんの美月? 自分の揉んでも何にも楽しくないじゃん? それに美月の方がだいぶ大きいしー。2位じゃダメなんだから」
「なにそれ? もぅ、陽菜ちゃんのえっち」
「まぁ、冗談は置いといてー。美月がもし本当にたくみんを好きになったら言ってよね。アタシと王子様を美月が応援してくれる代わりに、アタシが2人の仲をうまいこと取り持ってあげるから♪」
「そんなの別にいらないもん。結構ですもん」
「だからムキにならないのー♪ 『ですもん』ってなにー? もしもの話だって言ってるじゃんー」
「ううう~~~~~っ!!」
「あははー♪ いつかダブルデートとか行けたらいいよね。たくみんと美月、アタシと王子様で。お互いに応援しあお?」
「だから拓海くんとはそういのじゃないもん。それにまずは陽菜ちゃんが王子様と再会しないとでしょ? 会えないと、捕らぬ狸の皮算用だよ?」
「やっぱ問題はそこかぁ。うーむ……」
とまぁ、2人は仲良し女子高生らしく、コイバナで盛り上がりながら帰路についたのだった。
◇
~美月&陽菜SIDE~ END
――――――――
『子猫を助けたら俺んちが1年生美少女ツートップの溜まり場になった。』
略称「ねこたま」をお読みいただきありがとうございます(*'ω'*)b
まずは出会いの第1章が終わりました。
最後は若干ちょっと不穏な未来が見えかけていますが、果たしてどうなるのでしょうか?
この先もきゅんきゅん来るような可愛いヒロインを描ければと思っています。
そしてこの作品を気に入ってくれた皆さん!
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ランキング制だからポイントないと読んでもらえないんですよね……🥺
よろしくお願いいたします(ぺこり
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