第30話 決着?



助けた女性騎士Aが頭に⁇を浮かべてるんで説明しといてあげるか


「君の幻を見せて奴の目を騙したんだが上手くいったみたいだ」


奴を改めて見る 血を流し いたるところに傷があるが 戦闘能力は 損なってなさそうだ


「グーン卿 一人動けなくなってるようだが 代わりはいるかい?」


足元でうめいてる男を見る 一目で重症なのがわかるな


「ああもう 後でちゃんと説明してもらいますからね」


「わかった まずこの男を何とかするから その間 奴を 押さえておいてくれ」


痛みでうめいてる 男の頭を掴み 脳内麻薬を分泌させる だいぶ楽になったようだな


あまりやりすぎると 廃人になったり中毒になるから きをつけないとな


「痛みはかなり やわらいだはずだぞ あそこのに村の人間がいる 


あそこまで歩いていってくれ」


かなりきつそうだが 頷き男が移動を始める


「また くるぞ」 騎士Aが叫んでいる


あれは必殺技のポーズなのか? 何かしらの意味があるんだろうけど 


わざわざ使う事を教えてくれるのはありがたいな


「全員 耳をふさげ」 大声で指示し 自分の耳の穴に小指を突っ込む


「ピーーーーーー」


やっぱりこれで ふせげるな おそらくあの音で 三半規管を刺激してるんだろう


何人かは 耳をふさぎ損ねたみたいだ 奴がその一人騎士Bに目を付けた


「ムルファス奴が向かうぞ 逃げろ」


近くにいるグーン卿が叫び 奴の右太ももに 後ろから剣を叩き込む


「ぐがやあーー」 奴が苦痛の叫びをあげ グーン卿に右腕を振り回し追い払おうとする


グーン卿はその腕を後ろにかわしてよけ 態勢を立て直し 奴に向き合う


その間に騎士Bも持ち直したようだ


「どうやら あの攻撃は耳をふさげは 封じ込めるれる ようですね」


女性騎士Aが話しかけてくるので 頷いておく


「グーン卿 やつがおなじ攻撃を繰り返してくるなら 今度はこっちが利用してやれ」


グーン卿が頷く


隣にいる女性騎士Aに言葉をかける


「効いたふりをして 囮になれ」


「ええ 私がですか?」


「そうだお前が一番つごうがいい 一番弱そうなんで奴も狙いやすいし 


それにさっきかけた幻がまだきいてるしな」


「全員 奴の移動するルートを予想しろ」 


みんなが頷くが 女性騎士Aだけが不満がありそうだ 


きたな例の必殺技ポーズが 隣にいる女性騎士Aに 囁く


「くるぞ お前は俺が守ってやるから うまくやれよ」


「ピーーーーーー」


「ぐあ やられた」 なんだその棒読みは? 騙す気があるのか?


まあ奴は馬鹿だから なんとかなるだろうが 


「ぐぅぎゃああああぁああ」 雄たけびをあげこちらに向かってくる やはり馬鹿だな


全員が一点に向かって動き出す 俺は彼女を隠し幻を奴に見せる


奴の移動するさきに穴が開き 思いっきりつんのめる 


ガラ空きになった奴の背中に 矢が モーニングスターが 水が そしてグーン卿の剣が


「くらえーーーーー」 グーン卿の剣は奴の背中に完全に刺さった あれはもう抜けまい


もう放っておいても いずれ奴は死ぬな


グーン卿は止めとばかりに さらに力を入れて剣を押し込む


「ぐがぁああああああ」 奴も苦悶の悲鳴をあげてるようだ


む? 俺の術が解けた 死の恐怖が憎悪を超えたか


「がぁああああ」 二本足で立ち必死でグーン卿を振り落とそうとしている


グーン卿も振り落とされまいと左手で剣の柄を握り右手で奴の首当たりの髪を掴んでる


すごいパワーだな グーン卿がすごい振り回されている 


今はなすと 吹っ飛ばされて危険そうだ


「ぐぅぎゃああああぁああぎゃぁあああああ」 振り落とすのをあきらめたのか? 


奴がなりふり構わず逃げに入ったぞ


「まずいグーン卿手を放せ」


奴が森に一直線に逃げていく





まいったぞ 逃がした あれはいずれ死ぬだろうが グーン卿を連れていってしまった


「シム?」 女性騎士Aが呆然としている


「おい おいかけるぞ 何人動ける?」


騎士Aが答える 


「まともに動けるのは私とマリンの二人だけでしょう」


なるほど 立っては居るが 限界ちかいな


手をあげマヌカを呼ぶ寄せる


「マヌカ奴を追う 戦うわけじゃないから 


森に詳しく追跡が得意な者2名でいい 選んでくれ」


マヌカが男を一人呼び寄せる


「私とこの者二名で お供します」


「他の者は残った騎士を教会に連れていって 


いや教会はもういっぱいか 俺の家に連れて行ってくれ」


騎士Aと女性騎士Aに声をかける


「お前たちもくるか?」


騎士Aが口を開く


「お待ちください子爵様は残ってください」


この急いでる時に 置いていくか


「戦闘は想定していなといったが 必要になったとき お前たち二人で対処できるのか?」


女性騎士Aが口沿いしてくれる


「ジューク いま動ける中でたぶん子爵様が一番戦闘むきだよ」


納得できないようだが 


「時間がおしい いくぞ ついてこい」


グーン卿 俺が行くまで 無事でいてくれよ

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