第29話 子爵様参戦



「ぎゃぅぎゃああああああ」 奴が咆哮をあげる


憎悪に支配されている奴は目の前の敵しか見えていないようだ


すでに封じられた散弾をまだ使おうとしている


たとえ水を仕込んでない土でも 今回は水桶を用意している


水の槍を使える一人が口元にめがけて


水の槍を使う事になっている。


手傷は負わせている、 奴の攻撃は封じてる


だがこちらにも決定打がない


そのまま膠着状態になると思われたが


「ヒュー」 ジュークの矢が放たれた 前衛の3人が矢に反応し仕掛ける


なに こいつ矢に反応して 動いたぞ こちらのパータンを覚えたのか


ジュークの矢が当たった瞬間 ハウシリド目指して突進した


「ハウシリド逃げろーーー」 「ぐおお」 


ハウシリドが奴の右腕に弾き飛ばされる まずい 1角がくずされた


ジュークから指示が飛んでくる


「私の矢は無視してください 奴は覚えたようです」


「おのおので牽制を マルロム前にでてください」 「マリンさんハウシリドの治療を」


マリンがハウシリドの所に着く 「右腕複雑骨折、肋骨4本骨折 短期間での治療は無理ね下がらせるわ」


その時


奴が両腕を上げ 低くうなりはじめる 


なんだ? 威嚇か? 何かする気か?


「ピーーーーーーー」


なんだこの音は うるさい なに? 足元がぐらつく?


治った 一瞬だが なんだ今のは?


全員が感じたようだな 


「なんだ いま なにされたか? わかるか?」


大声でみんなに確認する


「いえ なにをされたのか?」


ジュークから指示が飛ぶ 「またきます 止めてください」


奴がさっきと同じポーズをとる


「ムルファス 叩き込め」 


ムルファスが奴の左わき腹にモーニングスターを私が右わき腹に剣を叩き込むが


「ピーーーー」 またきた 同じだ めまいがするぞ 一瞬で治るが


奴はそのすきに マリンとハウシリドに接近している 


しまった一番弱い所から崩しはじめたな


「マリン走れ マルロム、ムルファス サポートだ」


マリンはハウシリドを支えていて まだその場から動けないでいる


まずい 間に合わない


「マリンにげろーーーー」


「キャーーーーー」 マリンの悲鳴が くそよくもマリンを


え? マリンはその場にうずくまって いるが無事だなぜだ?


え? なんで子爵様がマリンの傍に立っているんだ?


「子爵様? なぜここに?」


マリンに手を貸しながら 子爵様が答える


「安全な場所を探してたら道に迷った」

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