第26話 インターバル2



ようやく遅めの昼が取れそうなのだが肉料理か これはきついな


「どうしました? みなさま あまり手が着いていないようですが?」


マーサ殿が 不安げな顔をしている まずいな


「いえ まずは子爵様に昨日のご報告からと思いまして」


時間を稼ぐからお前たちも体調を戻しとけよ 絶対に残すな


「子爵様よろしいですか?」


子爵様に目線を送る たぶん理解してくれたろう


「すまないが俺は腹が減ってるんで先にもらうぞ 話は聞いてるんで報告してくれ」


なんでこの人は平気なんだ? 戦場でもあんな死体そうはお目に掛かれないぞ


「では 昨日 子爵様と別れました後の事からーーーーー」


「------------であります」


ずーーーと食べてるけど 聞いててくれたのかな?


「あの子爵様?」


「あぁ 終わったか」


「話はわかった その口から吐き出す 土の散弾は対処できそうか?」


聞いててくれたんだな


「今のところ対処できるのは 私のみでしょう」


「ですが 奴の手札は ほぼ出し尽くしたとみて間違いないでしょう」


そうだ手札さえ 分かれば対処できるはずだ


「あとでどう対処するか検討してみます」


なんだろう子爵様何か考えてるな?


「これはさっきの推測の話のつずきなんだが」


復讐かどうかってはなしか?


「はい」


「もしだ奴が本当に復讐をしたがっているのなら 


うまくやればこちらの有利な場所におびき寄せられないかな」


たしかにそれは私も考えた


「はい もしそれができるなら こちらの勝率はかなり上がります」


「復讐かどうかは どっちでもいいが なんとかおびき寄せる 


方法を考えた方がよさそうだね」


「そうですね なにかいい方法がないですかね?」


思いつないな みんなも同じようだ誰も口をださない  しばらくして子爵様が口を開く


「マーサ お茶を持ってきてくれるかい」


「はい モディ ちょと待っててくださいね」


マーサ殿が台所に移動したのを見て子爵様が


「よし お前らそろそろ食えるだろう?」


そうだ 忘れてた みんなに命令する


「食えお前ら 絶対に残すな」 「は」




ふう食べ終わった 美味かったが肉料理はしばらくいいな(笑)


子爵様が立ち上がる


「マヌカを呼びに行ってくる 奴の生態を知ってる人の意見も聞きたい」


たしかにそうだな


「それでしたら 誰か出しましょう ジューク 


マヌカを探しに行ってきてくれ」


「は」


「どちらに行かせればいいですか?」


「なら教会かな いまごろ避難してきてるだろうから 


トマスかハミル それか見張りについてるマヌカの一族だれかしら いるだろう」


「わかりました ジューク行ってきてくれ」 ジュークは一つ頷き 部屋を出ていく


「まってる間ひまだろうし 例の散弾の検討でもしててもらってもいいぞ 


俺は眠くなったんで少し昼寝する」


「マヌカがきたら 起こしてくれ」


「わかりました」 子爵様とマーサ殿が部屋から出ていくとマリンが口を開く


「いや かわった子爵様だね」


同感だが おおきな声でいうな たぶんみんなも同じ意見なんだろうな 苦笑してる(笑)


「でも なんか 頼りになりそうだよね(笑)」


子供を頼りにするな(笑)


「馬鹿なこといってないで たしかに待ってる間に散弾の対処を考えるか?」


「了解です(笑)」


「あの散弾だが あれはまず なんなんだ?」


「シムさん あれには土の力を感じました」


「土か間違いないか?」 土魔法使い二人が 頷く 決定だな


「そうか すると奴は光、風、土の3属性を使う事になるな」


マリンが頷き口を開く


「くそ 厄介な奴だな さっきは手札全部見たって子爵様に言ってたけど早かったかもね」


「まだなにか隠してると思うか?」


「うーーーん どうだろ それなりに追い詰めたけど 


奥の手出させるまではいってなかった気もするしな」


ハウシリドのも同感なのだろう


「たしかにまだ 奴からはまだ余裕のようなものを感じましたね 


なにかまだ隠してても驚きませんね」


隠してるかもか


「仮定の話では検討できないな」「今は確実に分かってる奴の手札を潰すことからだ」


みんなが頷く








小一時間ほどしたところで ジュークが戻ってきたようだ


「マヌカ わざわざ すまないな」


マヌカは首を横に振り答える


「奴が倒せるなら俺は何でもしますよ」


何かやつに個人的な恨みでもあるのか? まあそれはいい


「さて子爵様を起こしに行ってくる ちょと待っててくれ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る