第20話 救援部隊 到着



「お館様 到着です 救援が到着しました」


きたか ずいぶん早いな思っていた予定だと到着は あと2日後くらいだったんだが


「来たか トマス 今どこに? 挨拶にいきたい」


「はい 教会に案内しております 後の事は神父さまにお任せして


私はお館様にお知らせにきました」


うん? なんだトマスから戸惑うような感情が出てるが


「どうした? トマスなにかきになるのか?」


トマスは躊躇しながらも口を開く


「じつは 到着された騎士様は10名なのです」


なるほど少ないな しかし10名?  あぁ そうか


「随分と早い到着だと思っていたが 偵察か先行部隊ってやつだろう」


トマスも思い当たったのか 顔を明るくさせる


「たしかにそうかもしれませんね」 


「あぁ たぶんそうだろう それより 早く挨拶しときたい 教会にいるんだな? 行くぞ」


「あ はい お館様 お供いたします」







礼拝堂の扉を開けて中に入る 自分でやらせておいて 

なんだけど簡易ベットが並んでて野戦病院みたいだな(笑)


 おっと まずは挨拶だな


「ようこそダイテ要塞よりお越しいただきました 


私は当地の領主 モディ・ヌーベル子爵 みなさまを歓迎いたします」


騎士が全員こちらを向いた


「子爵様に敬礼」


「歓迎ありがとうございます 子爵様 私はこの部隊の指揮を執っております


 シム・グーンともうします」


「到着が遅くなりましたことお詫びいたします」


いや十分早かったけどな


「いやグーン卿 詫びる必要はないよ 十分早くきてくれた」


それと一応確認しとかなければ


「グーン卿 貴官らは 先行部隊のようだが 後続はいつ頃の得着見込みなんだろう?」


「は 予定にかわりなければ5日後 遅くとも1週間後には着くものと思われます」


そちらも十分はやいな


「かさねての早い対応を感謝する」「それでグーン卿 後続の人数はどれほどに?」


「はい 要塞駐留兵50名が派兵予定です」


「じゃあ貴官らを余せると60人か」


「は」


「グーン卿 貴官らの滞在先はこの教会を想定していたんだが 


寝起きをここで60人か すこし狭いかな?」


「いえ 問題ありません」


そう言ってもらえるのは ありがたいが



「後続部隊はキャンプの用意もしてるはずですので 


庭や軒先もお貸しいただければ 問題ないかと」


キャンプの準備もしてくれてるのか 至れり尽くせりだな(笑)


「そうかでは 寝泊まりはここで いいとして食事はどうするかな50人を想定して 


頼んでいたが」


神父の方を確認するように見る


「そうですね50人分で1か月と お渡し頂いた お金だと 


少々早くなくなることになるかと」


もう500万も わたしてるんだ すこしくらいゆうずを 利かせてくれよ(笑)


「食事の準備も問題ありません後続部隊が持ってきます


それより状況の説明をお願いできますか?」


たしかにそっちの方が重要か


「ああ すまない 余計な話を聞かせてしまったな 状況の説明だが 


どうするかな もうちょっとすれば夕飯時だし」


「いや状況はたしかに切迫してるんだが 一刻を争うほどじゃあ ないんでね」


「今日は俺の家で夕食を取って貰うことにしようか


その時に説明しよう、それでいいかな? グーン卿」


すごい嫌そうな感情が出てるな


「はい 問題ありません ご一緒させていただきます」


そこは笑顔でいわないと 出世できなぞグーン卿(笑)


「トマス マーサにこのことを知らせてくれ あと手伝いも何人か呼んどいてくれ」


「はい お館様 ではお先に失礼します」


「じゃあ 騎士諸君 狭い家だが案内しよう」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る