第7話 都の治安事情&フラグ?



私の名前はリーン・バルガス 9歳


自分を取り戻した 転生者だ


今日は1週間に1回の何も、習い事が無い日だ


実はこの日がどんな習い事より一番つらかったりする


なにせすることが本読んだり、考え事、昼寝くらいしかないからだ


本当なら、外や、友達の家に遊びにいければいいんだけど


外出はお母さまに禁止されてるし、友達もいない


お母さまがちょくちょく行っている、お茶会とかについていけば


同じ年ごろの友達もできたのかもしれないけど


1回連れてってもらって理解した、無理(笑)


お互いを褒め合う、家を褒め合う、子供を褒め合う


しかも微妙にマウント取りをしながらだ


もう1回言おう 無理(笑)


そんな訳で私には友達がいない


外に遊びにいくのは禁止されてるし、行こうと思わない


興味がないわけでないのだけど いや興味はある でも外には行こうと思わない


なぜ? それは外出イベントを避けるためだったりする


よくある外出イベントだと 奴隷を買う


チンピラに絡まれる、スリにあう、女の子を助ける、誘拐される こんなところかな


まず奴隷を買うイベントは奴隷そのものがわが国にはいないので成立しない


他のイベントだと私の引き立て役が終了した後、もれなく死ぬ


別に私が殺すとか言ってる訳じゃなくて、ながれでそうなってしまう


ナロ王国の法律はかなり がばがばなんだけど容赦がない


まず貴族とかに適用される貴族法 平民に適用される平民法がある


平民法なんだけど、大雑把な禁止項目があるだけで 


それに対する罰則とかが全く決まってなかったりする


原則 現行犯逮捕が普通で  逮捕される→裁判→判決→刑罰 までがなんと1日で終わる


外出イベントでチンピラに絡まれたとしよう 


私がそのチンピラを叩きのめす→兵士に引き渡す→その日に裁判が始まる


貴族のご令嬢に絡んだんだ 貴族のお嬢様もそんなに


怒ってないなら鞭打ち50回とかでいいかな→鞭打ち50回


ほとんどの罰則が回数が違うだけの鞭打ちらしいのだけど 


この鞭がSMで使うようなヌルイやつでなくガチのやつらしい


そのガチムチで1回殴られると 皮膚がさけ当たり所が悪ければ


骨が砕けるとか そんなムチうち50回もくらえば


ほとんどの人が半死半生のめに そしてそのまま治療もうけれずに放り出され死ぬ 


鞭打ち10回ってのが一番軽い罰則なのだけど貴族の私が絡んだ事件で


10回ではまずすまないみたい


外出イベントなんてマッチポンプで人 一人殺すなんて


グズみたいなマネはできないんで 残念だけど外出はしないようにしてる。


ちなみになんだけどこの法律は治安維持とゆう面ではかなり優秀みたい


なにせ50万もいるこの王都で年間の殺人事件など


重大事件の犠牲者が5~10人って言うんだから


まあその代わりに鞭打ちで死んでる人の数がすごいみたいだけどね


あと かもしれない犯罪っていえばいいのか? 


単純に冤罪って言えばいいのか? 結構な数があるみたい


さっきみたいに例を上げると 例えば私がお財布を落としたとする


 市民Aがそれを拾う→市民A捕まる→鞭打ち10回


ようわネコババするかもしれない? 物を拾っただけで鞭打ち こわー


なので王都の市民は落ちてる物も拾わないらしい


はあ 暇だな


そうだ 


この前聞いた 王太子さまや侯爵令嬢のことを、お母様に尋ねてみようかしら


「お母様リーンです、いまよろしいでしょうか?」


「リーンどうしたのですか?」


「はい すこしお母様にお伺いしたいことができまして?」


「じつは王太子さまと婚約者の話を聞いてちょと気になりまして」


「王太子さまの?」


「はい王太子さまと その婚約者は天才、神童といわれているとか?」


「たしかにそう言われていますね」


「ほんとうに そんなにすごいんですか?」


「さあ どうでしょうね? その二人より王妃さまや周りの方が騒いでるみたいで」


「いわく 次期 王と王妃にふさわしい いわく 同じ日に生まれた運命の子たち」


「同じ日に?」


「あら そういえばリーンあなたも同じ日に生まれた運命の子なのよ(笑)」


「え ほんとうですか?」


「ええ 間違いないわよ ふふ あなたも次期王妃さまに 立候補してみる?(笑)」


「無理です」


「もう 次期王妃さまは冗談にしても あなたにも良いお相手を探してあげないとね」


まずい 話をそらさなければ 


「同じ日に生まれたのは、本当に間違いないんですか?」


「くどいわね貴女も、王妃さまが嘘をついてない限り 間違いありませんよ」


「それより さっきの話なんですけど」


させるか~~


「そういえば先生は王国騎士団で一番の下っ端って聞いたんですけど


先生ほどの方がもったいないですよね?」


「先生の後ろ盾になって、差し上げるのどうでしょう?」


「王国騎士団はナロ王国最強の集団なんですし


実力至上主義が正しい姿だと、思いませんか?」


「リーン なに露骨に話をそらそうとしてるんですか」


「うぅ すいませんお母様 持病のシャクが うぅぅぅ」


「すみません 下がらせてもらいます お話はまたのきかいに」


「え まちなさい シャクってなんですか?」


ごめんなさいお母様、貴族としてそろそろ結婚相手を


探さないといけないのは分かってるんですけど


でも まだ夢を見ていたいんです(笑)







さて 落ち着いて考えてみることにしましょう


同じ日に生まれた 神童とも天才とも言われている二人


そう私と同じ日に生まれた二人


二人は転生者だと内なるゴーストが囁いているわ


田中京子の人生が終わったとき何が起きたのか、それは分からない


でもあの時、あの場所には確か四人の人間がいたはず?


そうだ間違いなく四人分の声が聞こえた


私 田中京子 親友の佐藤瑞樹 班のリーダだった鈴木史郎君


 あとあそこに いただけの知らないおじさん


王太子さまとその婚約者 あそこに居たうちの二人じゃないかと思うんだけど


なんとかして二人に会う方法を考えなくては いけないわね


でも しらないオジサンだったらどうしよう?

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