第4話 魔法チートはないんですか?2



私の名前はリーン・バルガス 8歳


魔法修行中の転生者だ


今日は待ちに待った魔法修行の日だ、毎日でも私はかまわないんですけど


魔法は疲れるんで1週間に1回くらいがちょうどいいと、先生が


先生いわく、教育は集中できなければ意味がない


集中できる時間をどれだけ持続できるかかが重要らしい


[失礼します、お嬢様 グーン卿がおいでになりました]


[はい 分かりました 今行きます]


[先生、お早うございます]


[リーンお嬢様、お早うございます]


うん今日もイケメンだな


[先生、今日は何をするのですか?]


[はい、今日は魔法の基礎的なお話を少しさせていただきます]


[はい]


[お嬢様は魔法とは何だと思いますか?]


これは哲学的なそれとも禅的な、質問なのだろうか? 魔法とは?


[魔法とは? 世界と同化するための 


または大いなる力との融合による上位次元に至る何とかとか?]


[なんですか?それは? そんなたいそうな物じゃありません]


[魔法とは当たり前のように、起きる事象のことです]


[簡単に言えば、火が燃え、川が流れる、そんな当たり前のことです]


[おぉ 火の属性使いは、指をパチンとならせばその辺が爆発したりする あれですね]


[何ですかそれは? そんな魔法聞いたこともありませんよ]


[そうですね、火の属性使いなんですけど、まず自分の近くに火がなければいけません]


[その火にある魔法の元を使い、火を飛ばしたりとかでしょかね]


なるほど火炎放射器みたいなイメージなのかな?


[先生、火の大魔法使いみたいになると巨大な火の玉とか飛ばせるようになるんですか?]


[大魔法使い? 変わった呼称ですね お嬢様先ほどからの知識はどちらから?]


[え 昔読んだ おとぎ話に そんなようなことが あつたようななかったような]


[おとぎ話? まあ そのお話は忘れてください]


[では、先ほどの質問の答えですけど、大だろうが小だろうが ほぼ変わりません]


[重要なのは魔法の元です、魔法の元は万物に宿ってると言われています]


[しかし今のところ人に認識されているのは 火 水 土 風 闇 そして光です


私やお嬢様には光の元が見えます、それと同じように火の属性使いは火に魔法の元がみえます]


[水の属性使いは水に 風の属性使いは風に といった感じです


光の属性使いが多いのは一番身近で


感覚として理解しやすいが人の体というのが理由だと思われています]


[繰り返しになりますが、重要なのは魔法の元です 


認識し、どれだけ効率よく使えるかと言っていいでしょう


ここまでの話は理解していただけました?]


[だいたいは理解できました]


なんか思っていたのとちがうけど 修行の方向性はなんとなく分かってきた


[では お話はここまでにして、 実技の訓練に入りましょうか]


[はい よろしくお願いします]


[私の右腕をよく見てください 触っていてもかまいません、 感覚を認識し感じてください]


[よろしいですか? 強化しますよ?]


[はい 手をにぎります 握りました どうぞ]


なんだろこれ 確かに何か感じる でも  言葉にはできないな


[では 右腕を出してください 補助させてもらいますね]


むぉ いきなり恋人つなぎとは まさか? 確認しなければ


[先生  先生は恋人はいますか?]


[え? こんな時に何ですか急に? 集中してください]


[集中できません 集中したいので質問に答えてください]


[もう 婚約者も恋人もいません これでいいですか]


[ありがとうございます 次の質問です]


[年下の女性に興味がありますか?]


[え?え?]  


ごす


[先生 痛いです]


[集中してください]


目が怖い


[はい 集中させていただきます]


[魔法の元は見えますか?]


[はい 見えます]


[その力は 貴方の物 補助します、右手に力を さあ もっと力を]


むぉおお はぁはぁ むぉおおお はぁはぁ むぉおお


[もっと力を そうですね 右手の後ろに元が見えるはずです


その元を手と思いその手で動かす感じをイメージしてみてください]


なるほど これは手だイメージ、イメージ


[良い感じですね もう コツをつかみ始めるとは お見事です]


[ふふふ あたりまえです やればできる子 なんです私は]


[ええ そのまま そのまま その感覚を覚えてください]


[はい がんばります]


[うぉおおおおお 燃え上れ]


[いやちょと待って 頑張り過ぎです]


[うぉぉおおおおおおおおおおおおおお]


[待って 止まって]


[うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお]


ごす


[うぉおおおおぉおおおおおおおおお 痛いぃぃぃぃぃぃ]


[そこまでです。はい 深呼吸を 息を吸って吐いて 吸って吐いて]


[今日はここまでにしましょう]


[え まだ全然だいじょうぶです]


[いいえ ダメです これ以上はいけません]


[むう わかりました]


ベットに入ってからも先ほどの事を思い出し興奮して眠れない


今日は記念すべき日になった 


間違いない これが私の転生特典 チートってやつね


明日からもがんばるとしよう。

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