第2話 奴隷ヒロイン登場?



(魔法は難しい?、、ぞれは属性とかあって

 その属性持ちじゃないと使えないとか?)


 シンタロウの頭の中では、もうそうなっていた


{属性?、、そんなものはないよ魔法は覚えれば誰でも使える

 問題なのは、、頭の良さかな、、君は数学は得意か?}


(あの、、なんで魔法に数学が?)


{いや、当たり前だろう、魔法は物理だ、脳に回路を作るのにも

 数学が得意じゃないと、ちなみに君はIQはどれくらいだった?}


(あのIQも関係あるの?・・たしか・・・90くらいだったかな)


{そうか、だいぶ厳しいね、最低でも120は欲しい所なんだけど}


(いや・・なんでIQが関係するの?・・第一こっちの世界でIQテストとかしてるの?)


{大ありだよ、魔法を使う時、頭の中に回路を作るんだけどIQが高いほど

 早く回路を作れると言われている・・・

 あと名前は違うがIQテストの様なものはあるよ、君が居るここ

 リアン共和国付属魔法研究所でもやっている}


 シンタロウにとって魔法はイメージすれば簡単に使える物そう思い込んでいた

 自分の想像とこの世界の魔法の乖離にシンタロウはまたもや

 切れ気味になる


(なんで、そんなに難しいんだよ・・イメージがどれだけ詳しくできるとか

 魔法なんてそんなものじゃないのかよ)


{いや、何でも思い込みはよくないよ、まず事実を確認しないと}


 大賢者の当たり前の忠告にも、シンタロウの耳には入っていないようだ

 いい事を思いついたと、シンタロウは大賢者に確認をする


(大賢者、確認なんだけど、お前は魔法使えるんだよね?)


{ああ、すべてではないけど、使えはするよ}


(じゃあ、僕の変わりに大賢者が、使えばいいんじゃないかな?)


{つまり、君の体と魔力を私が操り魔法を使う、そういう事かな?}


(そうそう・・・できないかな?)


{どうだろうね、やったことが無いので、試してみないと

 よし右手を前に出して、手のひらを上に向けてみなさい}


 シンタロウは大賢者の指示どおりに

右手を前に出し手のひらを上に向ける頷くくと、大賢者に


(言うとおりにしたけど、次は?)


{そのままでいい、今からやるから、驚いて余計な事しないようにね}


 シンタロウはゴクリと唾を飲み、何がおきるのかと手のひらを見つめる

 見つめるが・・・1分・・・2分・・・・何も起きない

 しびれを切らしたシンタロウが口を開きかけた時

 手のひらから、突然、火が立ち上がる


(おおぉ、やった、、出来た、できたぞ)


 シンタロウは初めて見る魔法の力に、感激し大げさに喜んでみせる


{いや、初めての試みだったんだけど、これはいけそうだね

 しかし・・・やったのは、私なんだし、なにがそんなに嬉しいんだい?}


(いや大賢者の力を使えば、簡単に魔法が使えるようになる

 ようやくチートぽい力が、使えるようになったと思ってね)


{なるほど・・・なんとなく言わんとすることは解った}


 扉を3回ほど叩く音が聞こえ、マクリム、サイラス、そしてもう一人少女が

 部屋に入ってきた

 三人はシンタロウに、お辞儀をすると

 マクリムがまたカタコトの日本語で話を始める


(いや、このカタコトの日本語なんとかならないかな?、、もう2日も

 ここに居るのに、、ほとんど話が進まないんだけど)


{しょうがあるまい、向こうからしたら30年に1回しか使わないのに

 完全に覚える努力をするのは、難しいだろう、練習相手もいないんだ

 許してやりたまえ}


 シンタロウも2日付き合い、目の前の二人が、自分と何とか良好な関係を

 築こうと努力してるのは、解るので、それ以上何も、言わなかったが

 それよりも、気になることを、大賢者はさらりと言ってる事に気づく


(なあ、、なんで30年に1回なんだ?)


{ああ、それはね、この魔法は30年に1回しか使えないからだよ

 いや、、言い方が悪いな、正確には30年に1回しか成功しない}


(ごめん、もっと詳しく・・なんで30年に1回しか成功しないんだ)


{実はなぜ30年に1回しか成功しないのかは、解っていない

 たんなる推測なら、有るんだけど、それでもいいなら話すけど?}


(うん、推測でも構わない)


{じゃあ、簡単に、向こうの世界とこちらの世界が

 一番近づくからじゃないかと思われている}


(ああ、なるほどね、30年周期ってやつか・・・そうだ今まで聞こうと思って

 いたんだけど、言葉も通じないし、、僕は初めて召喚された勇者じゃないんだよね?)


{ああ、勿論だよ君で5人目だね、初めての召喚が今から120年前、、

 向こうの時間だと1984年になる}


(あれ・・・30年周期だと計算が合わないんだけど?)


{向こうの世界では10年周期になる、94年 04年 14年 

 そして君は2024年そうだろう?}


(そういうことか、こっちと向こうじゃ時間の流れが違うとかなのか)


{そう言う事だ、、しかし君は、理解が速いね、とても助かるよ}  

   

 シンタロウは満更でもない顔をすると


(まあな、、その手の知識の理解は任せてくれ)


 大賢者は何か、ツッコミを入れたいようだが、

 とりあえずは、目の前でシンタロウにカタコトの日本語で

 状況を説明しようとしている二人に意識をむけたようだ


{シンタロウ、どうやら二人は家に帰るのでこの、奴隷のリームに

 君の世話を任せたい、そう言ってるようだ}


 じつはシンタロウは、二人が連れてきた、少女の事が気になって仕方が無かったが

 あえて、気にならない振りをしていた・・・面倒くさい、童いや

 難しい年ごろなんだろう

 リームは15歳 150ステップ 赤毛、碧眼

 大きな目をした、なかなか愛らしい顔をしている 


(奴隷? そうか奴隷ヒロイン枠が来たんだリームって言うのか

 やっぱりヒロインだけあって、なかなか可愛い)


{奴隷ヒロイン枠?・・・なにを言ってるのが、よくわからないが

 君は奴隷に嫌悪を感じてないようだね、、今までの勇者は例外なく

 奴隷制に反対していたんだけど}


(いや・・・反対だけど・・奴隷ヒロインは別なんだよ)


 シンタロウの言ってる事に大賢者は、イチイチ突っ込むのを止めたようだ

 たぶん、付き合っていられなく、なったのだろう

 

{そうか、取り敢えず二人に頷いておけ、もう1ヶ月近く家に帰ってなくて

 ようやく休みが、取れたらしいからな}


 シンタロウは二人に頷き、リームに顔を向けると、自分では決まってると

 思っている、すこし寂しげな笑顔をリームにアピールする

 リームは笑顔をシンタロウに見せているが?



 

 その夜・・・・


「あのリームさん 嬉しんだけど、、ちょっと展開が速すぎませんか?」


 リームが全裸で、シンタロウのベットの前に今立っている

 シンタロウの言葉が解らず、笑顔を浮かべてるが

 リームは間違いなく、シンタロウを誘っている

 もちろんシンタロウには女性経験などなく

 そうなりたいと、思っていたが、いざその時が、来ると

 つい、しり込みしてしまう


{なに言ってるんだね?・・・君は奴隷ヒロインは歓迎だと言っていたじゃないか?}


(いや、、そう言ったけど・・・その物には順序が、僕の心の準備とか)


{何を言っているんだ?・・・奴隷女なんだぞ?・・・これが正しい順序だろう?}


(え・・たしかにそうなのかも知れないけど・・その、もっと心の触れ合う

 イベントとか、こなしてから、やっぱり最後に二人は一緒になる物じゃない?)


{なるほど、君は童貞なんだね・・よくわかった、さっさとリームを抱いて

 女を知り給え・・・面倒くさい}


(いやでも・・・上手くできるか・・・その)


{安心しろ・・・リームにすべて任せるんだ、彼女は奴隷なんだ

 男の扱いには、慣れているはずだ

 よし・・リームこう言え・・・XXXXXXXXXXXXXXX}


(あの・・・XXXXXXXXXXXXXってどう言う意味?)


{すべて任せるだ・・さあXXXXXXXXXだ早く言え}


(いやあの・・・その・・・)


{早く言え、、この童貞が、一生童貞でいたいのか、度胸を見せろ

 このチャンスを逃したら君の息子は生涯、右手以外の恋人が

 出来なくなるぞ、それでもいいのか?}


(いいわけないだろう、生涯右手が恋人とか・・・クソやってやる

 XXXXXXXXだな・・・見てろ大賢者・・・XXXXXXXXだな)


{わかったから、とっとと言え・・ほらリームが待っているぞ}


「よし・・・・XXXXXXXXX」


 初めて聞く、シンタロウの言葉にリームはビックリしたが

 いつもの仕事をこなせばいい、そう判断したんだろう

 シンタロウに近づく・・・・





 すべてが終わり、朝に、疲れ切ったリームを満足そうに

 見ながら、シンタロウは誇らしげに、大賢者に語り掛ける


(見ていたか大賢者、僕が男になったところを・・・)


{まあ、見ていたけど、、なにがそんなに誇らしいのか、理解できないんだけど?}


(このリームの満足した姿をみろ・・・どうだい?)


{いや・・・たんに疲れているだけだろう・・・早い、力ずく、いつまでも止めない

 彼女には、、同情しかないんだけど}


 なんとなく、そうじゃないかとは、思っていたけど

 大賢者に、そう突っ込まれると反発したくなる

 そんな年ごろなんだろう


(しょうがないだろう、初めてだったんだ、けど・・・たぶん

 最後の方はリームだって満足してたはずだし・・・これから

 僕だって、上手くなるし、、リームの主人として

 ちゃんと、やっていけるように、なるはずだ)



『いやリームの主人は、サイラス、マクリム夫婦だぞ、かってに自分の物にするな}

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