第159話 選んだ国は……

「ラファエル……」

「ミカエルちゃん、遊ぶのも大概にするのよ?例のスキルを使おうとする前に応援を呼びなさい」


なんか怒られているところ悪いけど1分間しかないから2人まとめて倒させてもらうよ?


「《物真似》《山彦》」


2人まとめて倒そうとしたところにさらにもう1人の天使が現れて私の攻撃を防いできた。


ちょっと待って?私の攻撃を防いできたこの天使、なんで絶対領域を展開してるの?!


「……?結界みたいなのしか物真似できないの、不思議なスキルなの。しかも厄介なスキル物真似しちゃったの」

「スキルをコピーするのありなの?!」


なんか知らないけどリミッター解除とかはコピー出来ないらしいから一安心。


そして絶対領域をコピーしてしまったせいで領域から出られなくなってる。


領域から出るとステータス減少だからね。私はデメリット無効で出放題!


「ここは一旦引くわよ」

「ちょっ!逃がさないから!」


なんか逃げようとしていたから慌てて追いかけようとする。


ここで逃げられたら私のこの昂りはどこにぶつければ良いの?!


「残念……《強制転移》」


ステータス減少覚悟で領域の外に出てきた天使がミカエルとラファエル?に触れた瞬間に消え去った。


「転移ずるー!」


スノーピンクの時から思ってたけど転移で逃げるの本当にズルだよね!


「……今度会うときは3人で相手する《置き土産》《転移》」

「うわっ!何この黒いモヤモヤ!」


最後に残った天使が置き土産とか言い残して転移していった。


その置き土産とか言う黒いモヤモヤは私に向かって襲ってくるが特になんともなくしばらくしたら黒いモヤモヤは消え去った。


「なんかのデバフスキルだったのかな?《理不尽》のデメリット無効化って相手のデバフ攻撃も無効化するんだ」


新しい発見と共にこの戦い足りない昂りをどうしようかと思ってしまった私であった。


「はぁ……リミッター解除の効果も切れたしもう良いや、《天魔融合解除》」


解除した瞬間にユウリとカイリが私から飛び出てきた。


「惜しかったな、ご主人様!」

「ああ、ついに私は三大天使様にまで手を出してしまいました……」


2人の声は聞こえなかったけどしっかり融合中の出来事も分かっているみたいだ。


「意外とあっさり勝てそうだったね」


レベルでは負けてたけどステータス的には全然負けてなさそうだった。


他の2人との相性次第だけど3人相手でもなんとかなりそう。


「ガブリエル様、ミカエル様、ラファエル様……申し訳ございませんー!」

「まあまあ、実際はユウリじゃなくてご主人様が殴ったんだからほとんど関係ないだろ。気にすんなよ」

「そ、そうですよね?カイリのくせにいい事言うじゃないですか」

「悪い子になるとお仕置きが待ってるからな」


いや、別に2人が喧嘩するくらいでお仕置きはしないよ?


「そういえばご主人様は結局、魔帝国と天王国どっちの国に加勢するんだ?」

「もちろん天王国ですよね?あれだけ三大天使様に迷惑をかけたのですから!」


ユウリが勢いよく私に迫ってくるところ悪いんだけど魔帝国にするつもりなんだよね。


「ちょっと考えたけど多分魔帝国かなって思ってる」

「そんな……」

「ま、そうだろうと思ったぜ」


ひとまずは打倒アスタロト様って事でユニークスキルとかクールタイムが終わったらお城に殴り込みに行こう。

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