第148話 天使VS悪魔
「えっと……天使の神殿ってここら辺だったよね?」
満足するまでご飯を食べた私は魔法研究所から出てきて天使さんがいるであろう天使の神殿付近にまで来た。
「おっ!あった!やっぱり綺麗な建物だなぁ」
神秘的で綺麗な神殿、ずっと見ていると壊したくなってくるのであんまり見つめるのはやめておこう。
「あれ?開かない……」
前きた時はすんなり扉が開いたのに今はどんなに力を入れても開きそうにない。
「開かないなら仕方がないよね?あははっ!壊しちゃおーっと!」
拳に力を込めて思いっきり扉をぶん殴る。
扉は見事に外れて中に吹き飛んでいった。
「天使さーん、ちょっと話したいことが……」
ガコンッ
「へっ?」
私の目の前に大きな槍が刺さった。
危なっ!もう少しで当たるところだったじゃん。
「久しぶりですね旅人さん……しかし残念です。あなたから悪魔の気配を物凄い感じます」
なんか天使さんの様子がおかしい……?完全に戦闘モードみたいになってるじゃん。
「悪魔は排除するのが天使の役目……あなたを排除させていただきます!」
目の前に刺さっていた槍が勝手に天使さんの手にまで戻っていく。
名もなき天使 Lv60
なんか悪魔に対して殺意が高すぎじゃない?他の天使さんもこんな感じなのかな?
まあ、戦いを挑んでくるなら戦うかー。
「レベル100と戦った私にレベル60程度にビビってられないよね!《悪魔転生》」
『専用のステータスに変化します』
「っ!やはり完全に悪魔になってしまいましたか」
残念ながらユニークスキルはアスタロト様との戦闘で前借りでクールタイムを戻してもらったから再度使うには48時間かかる。
今使えるスキルで1番強いのがこれ。
「さあ、殺ろう!《飛翔》《悪魔の爪》」
「私に残された力は少ないですが生まれたばかりの悪魔程度に負けるほど衰えてはいません!」
私の爪と天使さんの槍がぶつかる。
パキンッ
槍に負けた私の爪は粉々に砕け散った。
「やっぱり私の爪脆いなぁ……《簡易結界》」
槍が私の顔に当たる前に結界を張って防ぐ。
「そのような結界!すぐに壊します!」
「おっと、危ない危ない」
すぐに結界が壊れて私に槍が襲ってくる。
私はなんとか避けてから天使さんの槍を掴んだ。
「《狂化》」
さらに筋力を高めて槍を思いっきり殴った。
見事に槍をへし折ることに成功した。
「天使さーん!やっぱりさあ!武器なんて使ってないで拳で戦おうよ!アハハハ!」
天使さんが折られて捨てた槍を踏みつけてバッキバキにする。
なんかすごく気分が良い、なんでだろ?
「まさに悪魔ですね……!良いでしょ、希望通り拳で相手してあげます」
「そうこなくっちゃ!」
私と天使さんの拳がぶつかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます