第140話 お腹壊しても知らないからね
「ん?なんか小さくて黒いのがふよふよと浮いてる?」
みんなと別れてから数分後、なんか黒くて小さいモンスターが遠くに見えた。
ミニデビル Lv35
少し近づいたら小さな悪魔が槍を持って飛んでいるのが確認できた。
「悪魔系のモンスターってこと?なら東の天王国には天使系モンスターがいるのかな?」
信仰している対象に似てるモンスターが周辺で生息していて大丈夫なのだろうか?襲われても反撃とか出来るの?
「ま、難しいことは考えないでとりあえず倒してみよう。スコーン召喚」
私はスコーンを召喚する。
スコーンは久しぶりの召喚にとても張り切っているようだった。
「最近あまり召喚出来なくてごめんね、今日は一緒に戦おう!」
スコーンのすべすべな頭を撫でる。
「じゃあ早速あのミニデビルを倒してきて!」
私が指示するとすぐにミニデビルの方へ素早く移動していった。
スコーンが近づいた事でミニデビルがスコーンに気づき槍を突き刺そうとするが先にスコーンの尻尾がミニデビルに突き刺さった。
ミニデビルの胴体に尻尾を突き刺したスコーンはそのまま連続で地面に叩きつける。
何回か叩きつけられたところでミニデビルは消滅していった。
「瞬殺だったね、よしよし」
ミニデビルを倒し終えたスコーンは私の前に戻ってきて頭を下げた。
撫でて欲しいのかなと思ったからスコーンの頭を撫でまくった。
スコーンは嬉しそうにしていた。
ミニデビル Lv32
ミニデビル Lv30
ミニデビル Lv36
「ほえっ?なんか沢山現れた!」
スコーンを撫で回していたらいつのまにか現れたミニデビルに囲まれてしまった。
さっきは槍を持っていたのに目の前にいるミニデビルは素手だし他のやつは剣とか杖持ってるんだけど戦い方が違うのかな?
杖のやつは魔法を使いそうだからちょっとだけ警戒しとかないとね。
「スコーン!魔法に気をつけてね」
私とスコーンは別々のミニデビルに向かって突撃した。
「まずは試しに翼を引きちぎってみよっと」
素手のミニデビルが私に殴りかかってくるが普通に腕を掴んで攻撃を止めた。
そしてミニデビルの背中に生えている翼を思いっきり引きちぎってみた。
「おーなかなかに爽快」
綺麗にブチっと千切れた、流れに乗ってもう片方の翼も引き千切る。
ミニデビルがめっちゃ暴れてるけど筋力が低いのか全然私の筋力で抑え込めてる。
「さて、翼を失ったミニデビルは飛べるのかな?」
暴れているミニデビルを解き放ってみたら普通に飛んで私に襲いかかってきた。
残念、翼があるから飛んでるわけじゃなくゲームの設定的に飛んでるんだね。
興味がなくなったので襲いかかってきたミニデビルを踏みつけて潰した。
「スコーンはどんな感じかな……?」
スコーンの様子を見てみるとスコーンはスコーンでミニデビルを串刺しにして遊んでいるようだった。
あ、尻尾から抜いてもぐもぐ食べ始めた……。
「スコーン?それ美味しいの?」
どう考えても美味しくなさそうなんだけどスコーンは黙々とミニデビルを食べていた。
まあ、スコーンが食べたいって言うなら止めないけどお腹壊しても知らないからね?パラはスキル的になんでも食べられる感じするけどスコーンはなんでもは食べられなさそうだし。
私はしばらくスコーンの食事を眺めていた。
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