第133話 噂広まるのはやっ!

「よし、残ったラスト1体のボスを倒しに行こう」


なんかあるふぁさんからメッセージが来ていると思ったらレイドクエストのお誘いだった、やっぱり1人では勝てなかったみたい。


しっかりラスト1体がいる場所も調べたのですぐに私はボスゲートに向かった。


「……っス」


ん?あの声は――


「おーい、カティア?久しぶりー!」


第一回イベント以来会っていなかった配信者のカティアがボスゲート前にいた。


「あ!ラビリルさん、久しぶりっス!」


相変わらず配信をしているようでキューブ状のカメラが浮いていた。


そういえば私、ずっと配信してないけど大丈夫かな?また今度配信でもしよう。


「カティアもボス戦?」

「はいっス!昨日負けたからリベンジにきたっス」


最近は死ななくなってリベンジとかないからそういうのなんか良いよね。


例え死にそうになっても優秀なペットたちがいるから守ってくれるし。


「リベンジなら1人でボス倒したいよね?一緒に戦おうと思ってたけどやめとくね」


カティアもここまで来れるようになってるってことは相当強くなっているだろうし戦う姿を見てみたかったんだけど次の機会にしよう。


「あ、いや…………ラビリルさんが居れば視聴者数もうなぎ登りっス――ラビリルさん!一緒にボス戦しようっス!」


なんか急に考え込んでからカティアが私と一緒に戦いたいと言ってきた。


「え?でもリベンジは良いの?」

「はいっス!リベンジはいつでもできるっスけどラビリルさんと戦える機会なんてそうそうないっスから!」

「そういうことなら一緒に戦おう!」


早速カティアとパーティを組んだ。


「レベル45……凄いっス」


カティアは私のレベルを見て驚いていた。


「別にそんなに高いわけじゃないよ?昨日一緒に戦ったベルテが43でスノーピンクが48だったからね」

「うちはまだレベル32っスから全然凄いっス!」


そう言って憧れの眼差しで私のことを見てきた。


あるふぁさんとかレベル50超えていると思うし私は決勝トーナメントに勝ち残った人の中だと低い方だと思う。


「言い忘れていたっスけどレベルとか配信に映っちゃっても大丈夫っスか?今は隠しているっス」

「全然良いよ?困るものでもないし」


てっきり既に映しているものと思っていたよ、ちゃんと隠していたんだ偉いね。


「おお!ラビリルさんがボス戦をすると噂が広まって視聴者数が物凄い増えてるっス!」

「噂広まるのはやっ!」


配信しているとはいえ早すぎない?それにそんなに私のボス戦見たかったの?ただ殴ったりするだけなのに。


「じゃあ早速ボス戦へ行くっス!」

「レッツゴー!」


私とカティアはボスゲートに入っていった。

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