第125話 祝勝会2

「む、やっと主役が来たのじゃ」

「ラビリル〜こっちこっち!」


お店の奥には大きな机に沢山の料理が乗っていてベルテやあるふぁさん、アルテナさん、闇さん、モブさん、エスクードさん、猫の助さん、スノーピンク、あと……。


見たことはあるんだけど……あっ!第一回戦でエスクードさんにやられた暗黒……なんだっけ?


とにかく決勝トーナメントのメンバー全員がいるみたいだ。


「見ない顔がいるな、ラビリルの友達か?」

「初めまして!ラビリルの友達でサユと言います!アルテナさんですよね?」


アルテナさん大丈夫かな?サユに襲われないと良いんだけど……。


流石のサユも見境なく襲うことはないか、普通にbanされるしここにいるみんな実力者だから返り討ちにできるだろう。


「全員揃ったことじゃし乾杯するのじゃ!」

「ほらほら、ラビリル頼んだ!」


ベルテから飲み物を渡される、私が乾杯の合図するの?


「じゃーいくよ?かんぱーい!」


「「「「かんぱーい!」」」」


乾杯と同時にみんなが思い思いの料理を平らげる。


「ラビリルしゃま!優勝おめでとうごじゃいましゅうぅぅ!」

「モブさん、ありがとう!」


モブさんは相変わらず噛みまくってるね!


「そうそう、ラビリル。今度僕たちが開発したアイテムの実験に手伝ってよ」

「実験?なんか嫌な予感しかしないんだけど」


なんか爆発しそうだもん。


「ハッハッハッ!ラビリル!心配はいらんぞ、初心者向けに開発しているやつだ!」

「なら良いんだけど……」


猫の助さんとアルマさんの共同開発でどんな兵器が出来るのかと思っていたけど初心者さん向けなら安心……かな?


「そういえばここ数日、ログインしていない様子じゃったが何か予定でもあったのか?ラビリルは毎日ログインしているイメージしかないのじゃ」

「あー……ちょっと体調崩しちゃって寝込んでた」


風邪ひいちゃってアルマさんに祝勝会の予定を遅らせてもらったんだよね。


「なんと!もう大丈夫なのじゃ?無理するのはいかんぞ」

「大丈夫大丈夫!もうすっかり元気!」


あるふぁさんと飲み食いしながら話しているとサユがアルテナさんと一緒に戻ってきた。


「ただいまラビリル!」


サユが私に飛びついてこようとしていたので普通に避けた。


「あだ!」


勢いよく飛びついてきたので私が避けるとサユは壁に激突していた。


「サユとラビリルは本当に仲良しだな」

「仲良しといえばお主、モブに負けた後に闇と何処かへ消えていったがどこにいったのじゃ?」


確かにアルテナさん、最後の緊急クエストもいなかったね。


「あー……あの後、ログアウトして闇の家で残念会みたいなのをしていたんだ。緊急クエスト、私も参加したかった」

「それでヤッたのか?リア充よ」

「おい!中学生の前でそんな話をするな!そもそもだな、闇と私はそのような関係では――」


なんだかよくわからないけど大人な世界らしい。


「あたた……なんの話?」

「「なんでもないぞ(のじゃ)」」


こうしてみんなと祝勝会を楽しんだ。

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