第118話 ラビリルVSアルマ2
「パラ召喚!」
私はパラを召喚した。
「出たね、ラビリルの切り札的存在のモンスター」
なんとしてでもパラが最強になるまでの10分、私がアルマさんを抑えないと……。
パラは既にスロースタートを使っているみたいでめっちゃゆっくりコロコロと転がってなんとかアルマさんから距離を取ろうとしている。
「僕も切り札を使わせてもらうよ」
アルマさんが透明?いや銀っぽい色の液体の入ったポーションを取り出した。
「このポーションはとても貴重な材料を使っていてね、2本しか作ることが出来なかったんだよ」
そう言ってアルマさんはごくごくとポーションを飲み干した。
確かに見たことのないポーション……ってそもそもアルマさんの持っているポーションのほとんどが見たことないんだけどね。
「ふーん、これがラビリルのステータスか……こんなに身体が軽くなるんだね」
「え?」
なんで私のステータスとか言ってるの?ステータスを見られた……?いや身体が軽くなるかとか言ってるからさっきのユニークスキル強制解除はもしかして奪われて解除された?
「困惑してそうだから教えてあげるよ。さっき飲んだポーションは写し鏡ポーション、最後に触れたプレイヤーと同じステータスになる。スキルまではコピー出来ないけどね」
ということは今の私と同じステータスってこと?それなら私と互角だろうし10分耐えられそう。
「ちなみにユニークスキルを使っている状態のラビリルを触った、その意味がわかる?」
「……嘘でしょ」
ええ……ん?でもそれって俊敏が高いだけで筋力0なんじゃない?攻撃する時だけ筋力に収束されるし。
「ステータスが対等な状態でも戦闘センスのない僕は勝てない、でも今なら対等くらいには戦えるよね」
そう言ってアルマさんが凄い速さで私に向かってきた。
そして私に殴りかかってくる。
「うぐっ……普通に筋力あるじゃん――」
アルマさんの攻撃を腕でガードしたら普通に痛かった、もしかしてこれ筋力と俊敏、両方とも収束されたステータスになってない?
それにしても私ってこんなに速く動いてこんなに痛い攻撃してたんだ。
そんなこと思っていたらアルマさんがポーションを私に投げつけてきた。
「痛っ!熱っ!」
投げつけられたポーションが腕に当たりジュウジュウと焼けるように熱く痛かった。
「今かな」
「……!やばっ!」
ポーションを投げつけた私を無視して逃げ回っているパラにアルマさんが向かっていた。
やばい!今のパラは凄く弱くなってる、アルマさんに攻撃されたらワンパンでやられちゃう!
でも今の私ではアルマさんに追いつけない……。
「《悪魔転生》」
私は瞬時に悪魔転生を使い悪魔の姿になる、そしてアルマさんがパラに攻撃しようとしてるのを防いだ。
「これは驚いたよ、その姿はなんだい?」
「……なんだろうね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます