第117話 ラビリルVSアルマ1
「"破壊開始"スコーン召喚」
私は早速ユニークスキルを使い、さらにスコーンを召喚した
「スコーン、好きなようにやっちゃえ!」
私が指示すると早速スコーンが動きだした。
素早く動くスコーンは罠を踏むが避けていった。
「素早いの厄介だね、罠の発動が早いわけではないから踏んでからでも避けられる」
そう言ってアルマさんがパリンパリン足元にポーションを投げつけていた
「スコーン!気をつけて、何かしてくるよ!」
アルマさんの周辺がポーションの液体でいっぱいになる。
あれはなんだろう……毒かな?毒ならスコーンに毒無効で効かないんだけど。
そんなこと思っていたらスコーンが消えた、転移で不意打ちするつもりだろう。
「よし!私も突撃!」
スコーンが後ろから攻撃と同時に私も前から攻撃する。
「なるほど、良い攻撃だね」
アルマさんはまたもポーションを地面にパリンと叩きつけた。
そしてその瞬間にアルマさんの周辺が激しく燃え上がる。
「熱っ!あついー!」
しっかりと私の足元も燃えた。
私は一度燃えていない場所まで下がった。
ゲームなので服が燃え広がるとかはないし髪がチリチリになったりもしないが一応燃えていた部分を手で叩いておく。
「スコーン……は一応生きてるね」
HPが1だけどしっかりと生きてはいた。
ただなんかスコーンから香ばしい良い匂いがするのは気のせいだろうか……?燃えたから?
「あれ?生きてるんだ。今まで転移して二撃でやられてたから根性持ってて、転移は使用時にHP1になるスキルと思っていたんだけど炎は根性で耐えたとして毒も炎に含まれてるから毒で死ぬはずなんだけどね」
毒?!そういえば私も毒状態になってる!
スコーンが毒無効持っていなかったらさっきの攻撃でスコーンはやられていたのかー。
「まあ、毒も炎もおまけだからいいかな……」
毒も炎もおまけってどういうこと?他にも何か状態異常があるの……?
そう思いつつもう一度アルマさんに攻撃しようとするが凄く身体が重く感じた。
「身体が動かしにくい……?なんで?!」
スコーンも私と同じく身体が動かしにくいようで凄く鈍く動いていた。
「俊敏低下のポーションだよ」
「え――」
いつのまにか私の目の前まで来ていたアルマさんはスコーンにポーションを投げつけつつ私の口に無理やりポーションを飲ませてきた。
『スコーンが倒されました』
『24時間の休眠状態に入ります』
「んー!」
絶対に飲まないから!あっでもこのポーションめっちゃ美味しい……吐き出すのもったいないなぁ。
ゴクンッ
「あ」
「ラビリルなら飲んでくれると思ったよ、いつもポーションを美味しい美味しい言ってくれるからね」
やばい!反射的に美味しいものだから飲んじゃった!
あれ?でも特に何か異常とかはな――
次の瞬間、パシュンッという音と共にユニークスキルが勝手に解除されてしまった。
「やってくれたね、アルマさん」
ユニークスキルを解除するのは反則でしょ!いや、ポーションを飲んじゃった私がほとんど悪いみたいなところあるんだけど……。
「本気で来てくれてありがとう、ラビリル」
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