第112話 ラビリルVSスノーピンク1
「ラビリル様!頑張ってくだしゃい!ここで応援してましゅうぅぅ!」
ふふふ、ついにあのスノーピンクと戦える時が来たね。
もう優勝とかは気にせず今まで隠していたスキルとか全部あいつにぶつけてしまおう。
「ラビリルもモブちゃんにやったように首絞めちゃえ!こんな感じで!」
「ぐ、ぐるじぃ……」
ベルテはなんでモブさんを首絞めてるの!そしてなんでモブさんは首を絞められているのに幸せそうなの!
「あ、やべ……警告きた」
ダメージ無くても街中で攻撃し続けると警告くるからね、それでも攻撃し続けると多分banされるかな?
首を絞めながらブンブンモブさんのことを振り回していたら警告がきたのかパッと手を離した。
そして振り回されていたのに急に手を離されてモブさんは吹っ飛んで町の家に叩きつけられていた。
「モブさーん!」
私は吹っ飛ばされたモブさんに近寄る。
「ああ……目が回る〜」
なんとか立ち上がったモブさんであったが目が回ったのかふらふらだった、あっ倒れた。
「それでは準決勝ラビリルVSスノーピンクを始めたいと思います!両者を専用マップに転送します!」
フッと視界が切り替わった。
遠くにはスノーピンクが私に杖を構えている。
「プレイヤーの紹介をします!仲間モンスターと連携してここまで勝ち上がって来ました!ラビリル選手です!何やら凄いやる気なので戦いを見るのが楽しみです!」
私もこの戦い楽しみなんだ、ちょっとした作戦があってね。
「そしてなんとも卑怯ですが実力は本物!スノーピンク選手です!ラビリルをライバル視しているとのことです!」
スノーピンクは紹介の度に決めポーズしてるよね、他の人もしている人いたし私もした方が良かった?
「それでは準決勝……開始!」
そして試合が始まった。
「パラ召喚"破壊開始"」
私はパラを召喚してさらにユニークスキルを使う。
「あれ?そんなに早くユニークスキル使っちゃって良かったの?効果時間少ないんでしょ?」
残念、効果時間が少ないのはあるふぁさんで私は充分に時間がある。
「じゃあ私もとっておき使っちゃお!《変――」
「させないよ?」
なんか杖掲げて決めポーズしながら変身しようとしていたので変身する前に近づいて口を塞ぎつつ押し倒した。
「んー!んー!」
「声出せないよねー……スキル使えないね!」
手足をバタバタさせて抵抗するが筋力が私の方が上だから無駄だ。
「そういえばこのまま喉に短剣刺して喋れなくしたらスキルって使えるのかな?試したこと無かったから試してみていい?」
「んー!んん!」
ポコポコと腕とか叩かれるのがそこそこ痛い、破壊モードは防御無いししょうがないか。
「まあ、後で卑怯だとか喉をやられなければ勝てたとか言われるのめんどくさいからやらないけどね。後でちゃんと本気出させてあげるよ」
「ぐ、ぐるじぃ……」
スノーピンクがモブさんにやっていた首絞めをする、今の私は筋力が高いので加減しないとポックリ折れちゃうかも。
「アハハハ!大丈夫、まだ死なせないよ」
首を掴んで持ち上げ、蹴飛ばす。
「ゲホッ……やったね!もう怒っちゃったから!」
「もしものことがあればテレポートで逃げるじゃん、まだ死ぬ気じゃなかったんでしょ。まだ余裕あるし」
「ギクッ……バレてる」
あれだけ危ない時に限ってテレポート使ってたら分かるよ。
「《変身》……変身しちゃったね!」
「わざとだよ、それで結界みたいなの張らないの?張っちゃえば?」
「むむー!凄い舐められてるけど後で後悔しないでよね?《自分魔法領域》」
スノーピンクを中心に広い結界が張られる。
「アハハ……じゃ、始めよっか」
「その余裕タラタラの笑顔を崩してやる!」
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