第94話 あるふぁVS闇3
「……なんで死なない」
「この目を見るのじゃ」
炎の柱が収まるとあるふぁの目が虹色に光り輝いていた。
「……ユニークスキルか、しかしトラップ魔法はどうやって無効化した」
「確かに根性はお主の謎のスキルによる攻撃で無くなったのじゃ、ユニークスキルを持たないものには分からないと思うがユニークスキルを使った瞬間は無敵なのじゃ」
あるふぁはそう言いながら身軽そうにバックステップで闇から距離を取る。
「さて、ラビリルにはバレてしまったがあれがバレないうちに片付けるとするのじゃ」
あるふぁが杖を上に掲げると上空に大量の炎の球が現れた。
「……魔法の数が増えても俺には効かない」
大量の炎の球が闇を襲う、がその全てを切ったり弾き返したりする。
「まあ、そうじゃろうな」
再度あるふぁが杖を掲げて魔法を使い炎の矢を大量に出現させる。
そして闇と弾かれた魔法に向かって放たれた。
「……魔法の速度を上げても無駄だ」
「ならこれはどうじゃ」
なんとあるふぁが杖を投げ捨てて炎の矢と共に走り出した。
「……何を」
「魔法使いが接近戦をするとは思わんじゃろ」
あるふぁが素手で闇に殴りかかろうとしていた。
闇はあるふぁを短剣で応戦しようとする。
「後ろの魔法を忘れてはいけないのじゃ」
あるふぁは短剣が当たる前に闇を飛び越えて避けた。
「……くっ」
前には大量の魔法、そして後ろにはあるふぁと闇は挟まれてしまう。
「……《不屈の心》」
闇が何かのスキルを使った瞬間、大量の魔法とあるふぁの拳が当たった。
「ノーダメージなのじゃ、猫の助も使っておったが厄介なスキルじゃのう」
闇は全ての攻撃を受け止め続けてあるふぁに短剣で攻撃する。
あるふぁはそれに反応して綺麗に両手で短剣を掴んだ。
「これがステータスの暴力なのじゃ!」
「……意味が分からん」
流石に素手で受け止められるとは思わなかったのか闇はかなり動揺していた。
闇は短剣を取り返そうとするがあるふぁが力を込めて短剣を受け止めているので全く動かない。
「足元がガラ空きなのじゃ」
あるふぁが闇の足を引っ掛けて転ばせる。
闇は転んだ衝撃で完全に短剣から手を離してしまった。
「……くそ」
さらにあるふぁは転んだ闇に飛び乗って手足を動けなくする。
「さて、負ける覚悟で出来たかの?」
あるふぁは闇に飛び乗ったまま周囲に魔法を出現させる。
「……完敗だ」
闇は拘束を抜け出そうとするが全く抜け出せず最後には力無く諦めた。
そしてあるふぁの放った魔法は上手く拘束しているあるふぁを避けて闇に直撃した。
「そこまで!第四回戦の勝者は……あるふぁ選手です!」
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