第93話 あるふぁVS闇2
「調子乗って魔法撃ちすぎたのじゃ!」
開始数分にてあるふぁのMPが無くなった。
内心冷や汗ダラダラなあるふぁだが闇になんとか悟らせないように誤魔化す。
なにせ闇が接近してくるとどう考えてもあるふぁがボコボコにされるからだ。
「……」
闇は無言であるふぁを睨んでいる。
そしてあるふぁに突撃して行った。
「のじゃあああ!こっちにくるんじゃない!」
杖をブンブン振り回して応戦しようとするが闇はそれを綺麗に避けてあるふぁの胸当たりに短剣をブスッと刺した。
「ぐふっ!」
「……次」
刺してからすぐに短剣を引き抜き回し蹴りする。
見事にあるふぁの頭にクリーンヒット、あるふぁは吹き飛んでいった。
「うぅ……刺されたのじゃ、蹴られたのじゃ」
ふらふらっとあるふぁが立ち上がるが相当なダメージを受けていた。
「……これで終わり」
闇は立ち上がってすぐに追撃に向かう。
「終わらないのじゃ《ジャストチャージ》」
短剣が触れそうになる瞬間にあるふぁが何かのスキルを使い短剣が弾かれた。
「危なかったのじゃ……これでまだ戦えるのじゃ!《ファイアボール》×5」
「……っ!」
あるふぁが再度魔法を使い始めた。
闇は驚いたが冷静に避けて対処する。
「……MPが回復した?」
「相手の攻撃を完璧なタイミングで受け止める事でHP、MPどちらか少ない方が回復するのじゃ。さらに相手の攻撃は無効化なのじゃ!」
単純な攻撃を待っていたのじゃ、と続けてあるふぁが喋る。
「……それ言って良かったのか?」
「別に良いのじゃ、どうせバレるしエスクードあたりは知っているスキルじゃろ。そもそも完璧なタイミングが難しすぎて我にはほとんど使いこなせぬ」
そう言ってあるふぁは杖を構えて闇の攻撃を待っていた。
MPは回復したが無闇に魔法を撃っても当たらない事は分かっているから温存しているのだ。
「何か隙を見つけないと倒せないのじゃ」
闇もあるふぁの攻撃を待っていたが一向に攻撃が来ない。
「……珍しいスキルを見せてもらったお礼にこちらも珍しいスキルを見せてやろう」
「のじゃ?嫌な予感がするのう」
あるふぁは闇の言葉でより一層の警戒をする。
「……覚悟は良いか?これは絶対に避けれない攻撃だ」
「そんな攻撃は勘弁してもらいたいのじゃが……良いのじゃ、その攻撃!受けて立つのじゃ!」
闇があるふぁを一瞬だけ見てあるスキルを使った。
「……《影移動》」
「っ!きえ――」
あるふぁは闇をしっかり見ていたのにも関わらず一瞬で消えた為見失ってしまった。
グサッ
「がはっ!後ろ……?」
「……言っただろ、絶対に避けれない攻撃だと」
あるふぁは信じられないと言う顔をして後ろを振り向く。
そして手に持っていた杖で闇に殴りかかった。
「……意外とタフだな」
しかし普通に杖は受け止められてしまう。
「足元を見ると良いのじゃ」
「……なに」
闇が足元を見るとそこには魔法陣が赤く光っていた。
「……トラップ魔法?!いつのまに」
闇がすぐに離れようとするがあるふぁがいつのまにか闇の腕を掴んでいて離さない。
「道連れじゃ」
魔法陣から激しく炎の柱現れ、2人を飲み込んでいった。
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