第81話 スコーンのステータス
「それにしても小さくなったねぇ」
私はスコーンの頭を撫でまくる。
すべすべ感も変わってないね。
「このくらいの大きさなら全然乗れるし大丈夫だよね」
ステータスはどうなったのかな?
私はスコーンのステータスを見てみた。
スコーン Lv1
種族 アサシンスコーピオン
HP50/50 MP500/500
筋力 100 防御 10
賢さ 10 俊敏 500
幸運 1
スキル《毒液》《毒無効》《復活》《根性》《影移動》《透明化》《神速》《闇討ち》
おーめっちゃ足速くなってる!
筋力もなかなかに高めだね。
「新しいスキルとかはどんな感じかなー」
《影移動》……MP消費無しで使用可能、目視できる影に瞬時に移動が出来るがHPが1になる(クールタイム10分)
《透明化》……MP消費無しで使用可能、3秒間姿形が敵から見えなくなるが透明化中は攻撃が出来ない(クールタイム10分)
《神速》……MP消費無しで使用可能、1秒間俊敏が10倍になる(クールタイム30分)
《闇討ち》……敵に気づかれず背後から攻撃するとダメージが2倍になる
「透明になったり瞬間移動したりやりたい放題じゃん!」
それで後ろから気づかれずに攻撃したらダメージ2倍なんでしょ?強っ!
危なくなったりした時もすぐに逃げれるし最高じゃん!
問題は一撃でも攻撃を受けると瀕死になりそうってことだね、根性あるから一撃だけならなんとかなりそう。
「パラに負けないくらい強くなったねぇ」
パラとスコーンが戦ったらどっちが勝つんだろうね。
まあ実際はスロースタートが発動してしまったらスコーンが負けちゃうだろうから勝敗は10分くらいで決まりそうだね。
「よし!スコーン、しゅっぱーつ!」
自転車くらいの小ささになったスコーンに乗ってみるとちゃんと乗れたしスコーンも走り始めた。
「おお!前よりもはやーい!」
小柄になったおかげで前までは通れなかった洞窟とか森の中とかも行けそうだね!
「ところで影移動って私が乗ってたら一緒に移動したりする?」
試してみよう。
「スコーン《影移動》であの岩陰まで移動してみて」
スコーンは私の指示通りに影移動を使ったのか乗っていたスコーンが消えて私は地面に叩き落とされた。
「いてっ!」
うう……尻もちついた、痛い。
「影移動はスコーンだけね、流石にそんな美味しい話はないかぁ」
私も転移系のスキル欲しいなぁ。
『スコーンのレベルが上がりました』
「あれ?遠くにいるスコーンがモンスターを倒したのかな?」
早速、暗殺?してるねー。
「よし!私もモンスターを倒して明日までにもっとスコーンのレベル上げをしよう!」
ひとまずスコーンと合流してどこかレベル上げがしやすそうな場所に移動することにした。
「ということでやってきました!ピラミッド」
ミイラは沢山出てくるし弱いからレベル上げが捗るね!何より倒すのが楽しいんだよ
「スコーン突撃〜」
前までのスコーンなら大きかったからピラミッドの中には入れなかったけど今なら入れる。
私はスコーンに乗って道中のモンスターを倒しつつボスゲートに向かっていった。
「そうだった、ここ……迷路みたいになってるんだった」
迷子になってる私とスコーン。
もうどっちに行ってどっちに行ってないか分からなくなってしまった。
「よし、ここは左にいこう!」
なんの根拠もなく適当に進むこと1時間、やっとボスゲートの前に到着した。
「疲れたー!」
今度はちゃんと進んだ道を忘れないようにして進もう。
そう決心して私はボスゲートの中へと入っていった。
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