第66話 ドラゴン装備
「ん?アルマさんからメッセージが来てる」
街灯やら噴水やらを壊している間にアルマさんからメッセージが来ていた。
ついに新しい装備品が出来たらしい。
「どんな感じに出来たんだろうなぁ」
私はワクワクしながらアルマさんのお店に向かって歩いた。
「アルマさん、こんにちはー!」
アルマさんのお店に着いた私は早速扉を開けて中へと入っていく。
「お、来たね……」
入るとアルマさんがとっても疲れている感じでぐでっとしていた。
「アルマさん、大丈夫?なんか様子が……」
「大丈夫、大丈夫……ちょっと3徹しただけだから」
「3徹……3徹?!」
そういえば私が見た限りずっとログインしていた気がする。
「大丈夫じゃないじゃん!寝た方が良いよ?」
「うん、これ渡したら流石に寝るよ」
アルマさんがアイテム欄から私の装備品らしきものを取り出した。
見た目は疾風シリーズに似ている、けど所々にドラゴンの鱗などを加工?したっぽい何かがついていたりめっちゃカッコ良くなってる!
「ドラゴンの素材を沢山貰ったからね。惜しみなく使った最高傑作の装備品たちだよ」
「おおお!凄い!めっちゃカッコいい……」
カッコ良すぎて私はずっとその装備品を眺めていた。
「お金はどれくらい?」
「そうだね……沢山素材貰ったしまだまだ余ってるからそれを引いて――100万くらいかな」
「高い……けどなんとか出せそう」
私の所持金を見たら220万くらいだった、普通に足りてた。
ボス戦で結構稼げたからそれのおかげかもね。
私は100万Gをアルマさんに渡して早速装備品を装備した。
「思った通りすごく似合ってるよ」
「めっちゃしっくりくる……そしてとても動きやすい」
武器もめっちゃカッコいいからユニークウェポンとどっちを装備しようか迷うなぁ。
「じゃあ僕は寝るね、おやすみ」
「うん!装備品ありがとう!おやすみ!」
私がアルマさんに手を振っていると目の前のアルマさんが消えて私はお店から追い出されるように外に瞬間移動した。
ログアウトしたらその持ち主の家には入れないってことかな。
「早速、この装備の性能を試したいな……でも第二回イベントがあるし人がいっぱいいる場所は避けたいしどこかいい場所ないかな?」
第二層もそこそこ人を見るようになってきたし奥地に行くにはちょっと時間かかるから……。
あ、いい場所あるじゃん!
私はある場所を思いついてその場所へと走って向かった。
「おじさんー!魔法を試し撃ちする場所?カカシのある訓練所?みたいな場所借りるね!」
私が来たのは魔法研究所、さっき来たばっかりだね。
ここには広い空間があるしちょうど良いカカシという壊し放題の的もある。
そして何よりここならおじさんしかいないから誰にも見られることはない。
「だから扉を壊して入ってくんじゃねぇ!もうわざとだろおい!」
「だって開けて入るより蹴破って入る方が早いんだもん」
「直すのもタダじゃねぇんだぞ?!そもそもミイラの包帯の実験をしている最中だってのに勝手に入って来んなよ!」
よく見たらおじさんの前の机には大量のミイラの包帯が……何してるんだろう。
「タダじゃないならほら、10万Gここに置いておくから」
「10万?!……仕方ない許してやろう」
怒っていたおじさんが大量のお金を見てすぐに許してくれた。
やっぱりお金は正義だね。
「じゃあ、広い部屋借りるね!」
「実験の邪魔はすんなよ」
許可もおりたので待ちに待った新しい装備品の性能を見てみよう、そして試してみよう。
ラビリル Lv35
HP440/440 MP440/440
筋力 55 防御 106
賢さ 45 俊敏 171
幸運 45
SP0
スキル《ヘルプ》《番狂わせ》《異常者》《拳闘士》《ド根性》《自傷ダメージ耐性》《逆境》《麻痺耐性(中)》《闇魔法Lv4》《断罪》《暗器》《ゴブリンキラー》《悪魔転生》《敵討ち》《見切り》《風龍の加護》
ユニークスキル《破壊者》
装備
武 ドラゴングローブ 筋力10 防御10
武 深黒の短剣 全ステータス5
頭 風龍の帽子 防御10 俊敏20
胴 風龍の装束(上)防御10 俊敏20
腰 風龍の装束(下)防御10 俊敏20
足 風龍の靴 俊敏25
他 サブウェポン解放リング
風龍のスカーフ 俊敏20
予知のグローブ 全ステータス5
「めっちゃ強い!俊敏が凄い上がったよ!」
そしてついに防御も3桁に突入したね。
ちなみに予知のグローブなんだけど同じグローブだしアクセサリー欄にも装備出来ないかなと思ってたんだけどなんか装備できたよ。
見た目はドラゴングローブなんだけどどうなってるんだろうね。
「《風龍の加護》……これがセットスキルかな?」
説明を見てみよう。
《風龍の加護》……MP10消費して10秒間俊敏を2倍にし、自身に風の鎧を纏わせ効果時間中に一度だけ魔法攻撃を無効化させる(クールタイム1分)
「疾風のスキルに追加効果で魔法攻撃無効かー、色々と使えそうだね」
魔法無効なんて魔法使い相手に正面突破出来そうだよね、一度だけだからあるふぁさんみたいに大量に放たれたら無理だけど。
私は破壊者のクールタイムが終わるまでここで色々と試して暇を潰した。
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