第65話 二つ目の素材ゲット!
「よーし!今日もゲームやるぞ!」
昼寝をしたおかげで授業中に寝ることなく終えることが出来てすぐに帰宅した。
そしてしっかりと宿題をして夕食を食べてからログインした。
「おじさんー!ミイラの包帯持ってきたよ!」
バンッと勢いよく扉を開けて魔法研究所に入っていく。
「扉壊して入ってくんじゃねぇー!」
「あ、強く開けすぎた」
思ったより扉がボロかったようで扉は外れて横に倒れていた。
「はぁ、この研究所ボロいんだからあまり強く開くなよ?」
「ごめんなさい」
この扉は勝手に直らないんだね、今頑張っておじさんが直してるよ。
「よし、直った!……それでミイラの包帯を持ってきたとか言ってたな、見してみろ」
「ほら、沢山あるよ!」
私はアイテム欄から沢山のミイラの包帯を取り出してボトボト落とす。
「うおっ!どれだけのミイラを狩ってきたんだ?!」
「どれだけって言ってもボスしか倒してないよ?大量に出ただけで」
私はミイラが群れで出てきた事などをおじさんに話した。
「なるほどな、まさかミイラが群れで出てくるとは知らなかったぜ!俺が行かなくてよかったな……」
「魔法を使うおじさんなら勝てそうだけどね、ミイラは魔法に弱かったし」
「いや、普通にMPが足りなさそうだ。お前さんの友達はよく長時間魔法を使い続けられたな」
確かに言われてみればあるふぁさんってずっと魔法使ってもMP切れ起きて無かったよね。
いや道中は確かMP回復ポーションを飲んでた、けどボス戦は特に回復とかしてなかった気がする。
ユニークスキルの効果が切れてから私に任せたのって……MP切れ?
それならユニークスキルの効果が切れるとMPは無くなるってことかな?ユニークスキル中は多分MP消費無しか少ない消費量で魔法を使えるんだろうね。
「おい、急に黙り込んでどうしたんだ?」
「あ、ちょっと考え込んでた」
本当に第二回イベントが楽しみだよ!色んな人が色んな戦法で戦ってくるだろうし!
「とりあえずこのミイラの包帯は全部貰っていいか?これだけあればかなり良い実験が出来そうだ」
「私はいらないから持っていって良いけどその前に魔法の瓶!ちょうだい!」
なんかそのままミイラの包帯渡して奥に逃げ込もうとしていたからおじさんを掴んで逃げれないようにした。
「くっ、仕方ないか……約束の魔法の瓶だ!持ってけ!」
「やった!魔法の瓶ゲットー!」
ヒョイっと投げて渡された魔法の瓶をうまく受け取る。
「では早速……」
さっき直したばっかりの扉に魔法の瓶を投げてみる。
パリンッといい音が鳴って魔法の瓶が砕け散る。
そして適当に直されていた扉もまた外れて倒れた。
「おいいい!だから扉には優しくしろよ!」
「ハッ!嬉しくてつい……」
魔法の瓶はいつのまにか元に戻って手元に帰ってきていた。
「じゃあ、私は次のアイテム集めに行くから。おじさんバイバイ!」
「扉を踏んで出てくなー!せめて避けてけよ!」
泣く泣く扉を直しているおじさんを横目に私は次のアイテムを集めに第一層に戻っていった。
「さてと、一応最後のアイテムだよね……」
ドラゴンの血液……ドラゴン系統なら誰でも良いらしいけどそんなの例のボスと取り巻きしか見たこと無いからやっぱりあのレイドクエストを周回するしか無いよね。
それもあのなかなかドロップしなかったサボテンフラワーよりもドロップ率低いらしいし。
それを2つも手に入れなければいけない。
「大変そうだなぁ」
とにかく破壊者のクールタイムがまだ1時間くらいあるからそれまで暇つぶしに街の散策でもしよっと。
「何かないかなー」
ひとまず街中にある建物を片っ端から殴ってみよう。
「えい!」
目の前にあった家を殴ってみるがびくともしない、これは壊せなさそうだ。
この街灯とかはどうかな?
「そりゃ!」
鈍い音がして若干街灯が揺れた、これはいける!
私はどんどん街灯に殴ったり蹴ったりしていく。
手足がジンジンと痛むが今までブッ刺されたり切られたりしてあんまり気にしなくなってきた。
ちなみに1番痛かったのはスコーンにかけられた毒液、あれはジュワジュワ焼けるように痛くて本当に耐えられそうになかった。
パキッ
「あ、折れた」
いつのまにか周囲に人だかりが出来ていた。
「あれ、何やってるの?」
「何かのイベントかな?」
「お、初心者は知らんか。あれはな――」
そしてその集まりを見て初心者の人たちも不思議そうに見にくる。
私は見せ物じゃ無いんだけど……。
「おい、街灯がこっちに倒れてくるぞ!」
「ヤベェ!離れ――」
あ、私の壊した街灯がちょうど人だかりが多い所に……結構な人数が潰れちゃった。
まあ、街中はダメージ無いし大丈夫でしょう。
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