第4話 レベル上げと新装備
「またまた油断したー!」
全然攻撃してこないし攻撃が効かないから硬いだけだと思ったのに普通に噛みついてきたよ!
「……黄色い粉を出すときにちょっとだけ萎んでいたからあのタイミングで後ろに下がれば避けれるはず」
そうと決まればリベンジマッチだ!
レベルが上がった分のステータスポイントは俊敏に振って避けやすくする。
こうして私はまたもや森に向かって走った。
「出たなポイズンビー!もうきみの攻撃は受けないよ!」
ブンブン飛んでくるポイズンビーを余裕をもって横に避ける。
上手く攻撃ができる時にちょこちょことダメージを蓄積させてポイズンビーを倒した。
「ふー、毒にさえ気をつければ全然勝てるね」
ガサガサと草の音がして数匹のウルフが現れる。
「ウルフくんは沢山現れるね、いやポイズンビーとか群れで来られてもボコボコにされるからやめてよ?」
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
それからはウルフしか遭遇しなかった為、何十匹も倒しているとレベルが9になった。
「これ以上レベルを上げちゃうとデスペナルティが発生しちゃうから貯めたお金でアイテムとか装備を買おう」
そろそろ初期装備は引退かな、お金が足りればだけど。
「カッコいい装備とか欲しいなぁ」
帰り道にもウルフがいたので適当に蹴散らしておいた。
ラビリル Lv9
HP143/180 MP180/180
筋力 10 防御 21
賢さ 9 俊敏 19
幸運 9
SP0
スキル《ヘルプ》《番狂わせ》《異常者》
装備
武 初心者のナックル 筋力1
頭 なし
胴 初心者の服(上)防御1
腰 初心者の服(下)防御1
足 初心者の靴 防御1 俊敏1
他 なし
なし
「ふふふ、私、強くなったなぁ」
しみじみとステータス画面を眺めながら街に向かって歩いた。
「ふむ、ところでどこにアイテムとか装備品売っているんだろう?」
適当に街の中を歩くとそれらしき店が沢山あったけどどこが安いとかあるのかな?
「なるべく空いているところないかなー、早くモンスター倒しにいきたいし」
どこもある程度混んでいて入りかねていると路地裏みたいな場所にもお店があることに気づいた。
なんでこんな所にお店があるんだろう?人来ない他思うんだけど。
「まあいいか、空いてそうだし」
なんのお店かもわからないけど開店しているっぽいし入ってみよう!
「こんにちはー!」
ガシャンと扉を開けてお店へと入っていく。
「いらっしゃい、小さなお客さん。あなたが初めてのお客さんだよ。僕のことはアルマって呼んでね」
お店に入ると中は結構広く沢山の装備品や何かのアイテムが並んでいてた。
こんなにも綺麗に並んでいるとぐちゃぐちゃに壊したくなる。でも流石にゲームでもお店の物はダメだろうし我慢我慢。
「私はラビリルです!あの、回復アイテムとカッコいい装備が欲しいんですけど」
こんだけ並んでいるなら両方ありそうだと思って私は店員のお兄さんに頼んでみた。
「もちろんあるけどお金は大丈夫かい?」
「2500Gあります!」
モンスターを倒しまくって余裕で気づいた時には目標の1000Gをとっくに超えていた
「凄い貯めたね、もしかして結構なレベルある?」
「ええっと……」
オンラインゲームってあんまり自分のステータスを教えちゃダメだったよね?でもお店の人ならいいのかな?
「ああ、ごめんごめん、教えたくないなら言わなくて良いよ。僕はレベルに合わせて装備品とか決めるタイプでね」
「大丈夫です!レベルは9です」
別に私は誰に知られてもいいと思っているから教えてもいいや。これで何か私に不都合が起きたらお店を壊してぐちゃぐちゃにしよう。
「レベル9……βテスターじゃないよね?」
「βテスター?違うと思います」
確か発売前に体験プレイ?みたいなのをした人たちのことだよね。私がこのゲームを知った時にはβテストは終わってた気がする。
「凄いプレイヤーがいたもんだ、っと回復アイテムと装備品だったね……武器はナックルとなると鎧より動きやすいタイプで――」
アルマさんは何やらアイテム欄を操作して色々私の前に出していった。
「これなんかラビリルさんに似合うと思うよ、結構強いし」
「おおっ!」
アルマさんが取り出したのはカッコイイような可愛いような所々で緑の装飾が施された白い服にスカート、そして靴。
さらに同じく緑の装飾が施されたベレー帽にスカーフ。
最後に拳部分に鉄のようなものが付いている白い長手袋。
「凄い!カッコいい!こんな凄い装備いいんですか!」
「喜んでくれてありがたいよ、状態異常回復のポーションもいる?」
「欲しいですけどお金足りますか?」
こんな凄い装備では2500Gくらいでは足りない気がする。
「初めてのお客さん記念で半額の2000G、回復ポーションとか諸々でピッタリ2500Gだよ」
「いいんですか?そんなにまけてもらって」
「遠慮しないで僕の作った装備で暴れてもらって良いよ。宣伝してくれるとありがたいかな?」
こんな凄い装備を作るなんてアルマさん凄い!
今後もこのお店を利用することにしよう。
「ありがとうございます!」
「毎度ありー」
私はお金を払い早速装備してみる。動きやすく軽い、とても良い装備だね。
「やっぱり似合うね」
「早速モンスターを倒しに行ってきます!」
私はお店を出てウキウキで走り去った。
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