空蝉

能魅

空蝉

詩 空蝉


空っぽな私が目覚めるまで

隣にはあなたがいて欲しい


何も無い夕暮れどきに

楽しそうな子どもの声を聞く

私たちの未来を瞼にこっそりと

焼きつけては寝たふりをする


私だけの望みだとしても

願ってしまった 愛してしまった

空っぽな私が透けて見える

その先に あなたとの未来だけを欲す


空っぽな私が目覚めたとき

隣のあなたが幸せでありますように


燃え尽きてゆく 私は空蝉

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空蝉 能魅 @noumi6

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