第16話お話し合い
「お見苦しいところをお見せ致しました。申し訳ありません」
「もうしわけありません。」
あおちゃんとひぃちゃんにごめんなさいされました。あの後、僕の尻尾にぐるぐるって巻き付いたり くんかくんかって匂い嗅いだり ぎゅぅ~って抱きついたりして楽しそうだったけど少し怖かったです。
「お友達と遊ぶのは楽しいんだけど、いきなりはビックリするから今度やるときは声かけてください。」
ケンカは嫌だからお願いしたらひぃちゃんもあおちゃんも「わかったの(わかりました)。」ってまたごめんなさいしてくれました。
その後、僕達は少し移動して川原の方にやってきました。馬車の修理とお馬さん達を休ませるためなんだって。お怪我した人とかも疲れちゃってるから丁度いいって。町まではまだかかるから馬車を直さないと長時間移動できないんだって。
今日はここで夜営するんだよ。今から連絡を飛ばして町から迎えが来るのと馬車を直してこちらから向かうのとだとたいして時間は変わらないんだって。ひぃちゃんもあおちゃんもあんなことがあったばかりだから今日はもうお休みなんです。
だから馬車を直して、万全の状態のお馬さんと騎士様とで移動したほうが危なくないってルーナお姉ちゃんとレオンさんの意見が同じだったんだ
「というわけで、タッくん様。私たちと少しお話し致しませんか?」
「お話し?うん!おしゃべりする!」
せっかくだから僕らもこの辺りでお昼ごはんとお昼寝にしようって思ってね
少しはなれた所でエル達と準備をしてたら
あおちゃんがお話ししようってお茶に誘ってくれたの。
(騎士様達は馬車を直したり、お馬さんのお世話したり、テントを建てたりしていました)
。
「どうぞこちらへ。」
お返事する前に建ったばかりのテントのなかに案内されました。
テントのなかは丸いおっきなテーブルがあって椅子が狭くないくらいの間を開けて並べてあります。あと何人か座っています。皆真剣なお顔をしてます。なんでだろう?
御茶会じゃないのかな?僕も椅子に座ります。後ろにエル達が居てくれるから怖くないです。
「慌ただしいなかお集まりいただき痛み入ります。
皆さまにこれからお話しする話は少し特別なものとなります。もし、辞退されるかたがいらっしゃいましたら止めません。どうぞ申し出てくださいませ。」
ルーナお姉ちゃんが席が埋まったのを確認してお話しを始めました。みんな辞退というのはしないみたいです。誰も席をたちませんでした。
「辞退の意志はないと見なさせていただきます。」
ルーナお姉ちゃんがそう言うと鎧姿の騎士様がテントの扉と窓を閉めてしまいました。
「防音結界(サイレント)」
レオンさんがなにか力を使いました。なんだか不思議な感じです。
「これでこの結界の中の情報は漏れないっす。」
「痛み入ります。」
「いえいえ」
何か大人の雰囲気です。騎士様二人は会話したあとそれぞれの主の後ろに移動しました。
「まずは私から一言。先の魔物による襲撃は私を狙っていた可能性が高いです。皆さん巻き込んでしまいもうしわけありません。」
「姫様、私どもは貴女様の盾であり剣。その様なことはおっしゃらないでください。」
お話しあい?の始まりはあおちゃんのごめんなさいからでした。自分のせいだというあおちゃんだけど、僕牛さん達やっつけてお肉貰っただけなんだけどなぁ
ひぃちゃんと仲直りできたしあおちゃんとも仲良くなれたから“ごめんなさい”じゃなくて“ありがとう”って僕から言いたいくらいなんだよね。
か「気にし」ないでって言おうとしたらルーナお姉ちゃんの言葉にかさなちゃった。
『別に気にしてはいないけどよぉ、あんたが狙われた理由ってのを知らされないままただ謝られるってのは何か違くないか?』
「貴様、姫様になんて口の聞き方を」
『俺はいつからお前の主にへりくだったんだ?俺は#親友に危険があるならここにいる全員始末しても全然構わないんだが?』
そしたらエルがね、少し気になっていたこと変わりに聞いてくれました。確かにわかんないのにごめんなさいされてもわかんないままです。
何か嫌です。ルーナお姉ちゃんエルのあおちゃんへの言葉遣いに怒ります。
だけどエルも怒ります。少しビックリした(常人なら失禁しかねない怒気を放っていたエル)けど“家来”と“友達”は違うもんね。僕はエル達にぎゅってしました。
「確かに、危険に巻き込まれる理由を知る権利、知りたいという思い……
もうしわけありません。お話し致します。しかし、知ってしまわれればもう本当に後戻りできません。」
「いいから早くおしえて?」
なんだろういい加減前置きが長いです。お話しを早くって急かしちゃいました。
みんな僕を見ます。あれ?
『だよなぁ、タッくんと俺達昼寝すんだもんなぁ?
はやく“むずかしい”話は終わって欲しいよな』
エル?そうだけどそうじゃないよ?
僕ね、お友達とは楽しくおしゃべりしたいんだ。あおちゃんなんか変な感じなんだもん。だからねはやく話して欲しかったの
「……はい。」
何かエル少し笑いを堪えてます。あおちゃんも?
もう、僕ぷんぷんだよ。ぶーってお口風船です。
「私が狙われた理由。それは私の命具にあるのです。」
「命具?」
あおちゃんの命具?なんだろうお菓子がいっぱい出てくるのかなぁ?あっ大人の人ならお酒とかがいっぱいとかかなぁ?
「姫様!」
ルーナお姉ちゃん?大丈夫だよ。僕ちゃんと自分のは用意できるから。そんなに勢いよく机叩かなくても
「私の命具“奇跡の購入権(ファンマ・トレード)”です。その力は“対価を支払うことで奇跡を起こす”即ち対価次第で願いを叶えられるというものです。」
「……」
あれ?お買い物が出きる力?何でも買えるってスゴいね。でもそんなにスゴいのかなぁ?
みんなだんまりさんです。
あぁ、そっか教えてくれたら僕も教えて上げないとだね。
「僕の命具はねぇ、“白紙の大全”っていうの。何にもないただの本だったんだけどね
色々あっていろんな世界に飛ばされちゃって今は“僕等の伝記”になってます。みんなが教えてくれたの、僕がいろんな世界でえた経験が頁に刻まれて四つの力にとうごう?されてるの」
僕も自分の命具のお話ししました。でっかい本を出して机におきます。僕がでっかい本持ち上げたらみんなビックリです。でもね、これそんなに重くないんだよ。
「私のは“緋色の羽衣(スカーレット・ヴェール)”疲れちゃうんだけど包んだものをなおせるんだ。みんなも怪我したら教えてね。」
ひぃちゃんも赤くてオレンジで綺麗な羽衣?ストール?を出して身につけてくるくる回って見せてくれました。可愛いです。
「タッくん様?ヒメちゃん?」
あおちゃんビックリしてます。
「これでお相子だね。」
「え~、タッくんはもう少し詳しく教えてよ。」
ひぃちゃんと僕とあおちゃんでみんな教えてみんなでお相子です。
「うん、あとで教えて上げる」
「約束だよ」
「うん」
お約束、今度はちゃんと守らないとね。ひぃちゃんと指切りしました。
「あなた方は……姫様、何をさらっと国家機密話しちゃってるんですか?
タマモ殿、いろんな世界とは?四つの力?すみません頭が
公爵令嬢、なおせるとは一体?」
「あっははははは」
「レオン殿?」
「いやぁ、これだから子供さん達は純粋でいい。汚れた、裏の駆け引きは大人の仕事ってことで。
は~い、お子さまがた注目っすよ。
俺の命具は“箱庭箱(ワールドキューブ)”っていうもんっす。力はシンプルに障壁生成。使用中はおれ自身は攻撃できないけど視覚出きる範囲なら障壁を作りだせるんす。反射、防音、属性付与(障壁へ)とか、強度自慢の足場造りなんて事も出きるっすよ。サポートならお任せっす。」
大人って大変なんだね。慌ててるルーナお姉ちゃんを見て笑ってるレオンさん。あっちなみにレオンさんの命具は左の手に持っていたサイコロのおっきいやつで色んな色の四角が集まってるやつでした。
あと、エル達ルーナお姉ちゃんが慌て出した(ツッコミにまわった)辺りから声を殺してわらってます。
みんなで自分達の命具のお話しとか好きな食べ物お話しとかいっぱいしました。お家の事やお名前、家族のお話しも
お話しあいにはレオンさんの部下の騎士様達やルーナお姉ちゃんの部下のお姉ちゃん騎士様達が少しいました。みんなひぃちゃんやあおちゃんが大好きなんだって
「あー、可笑しい。私、陛下や妃殿下……家族以外とこんなに笑ってお話ししたのは久しぶりです。」
あおちゃんニコニコです。僕もニコニコ、ひぃちゃんも、騎士様達も。
でもなんだか変な感じです。笑ってる?けど……
「ありがとうございます。」
「あおちゃん?」
「私は少し気を張りすぎていたのかもしれませんね……
皆さん、もう少し私の話しにお付き合いお願いしますわ。」
あおちゃん、お茶を飲んで僕達にありがとうしました。
僕もひぃちゃんもなんでだろうって聞き返します。そしたらまた笑って……僕さっきから何かあおちゃんの笑った顔が“嫌い”です。
「実は私、もうすぐ死ぬんです。」
「「「「「ハア?!」」」」」
みんなで声が揃いました。死ぬってもうあえなくなっちゃうってことだよね?遊べないしお話しも出来なくなっちゃうっていう。
「先ほどお話ししたように奇跡の購入権には“対価”が必要なんです。」
「その対価というのが私自身の寿命というものでして。」
「あっ、別に悲観しているわけではなくてですね、私自身もともと体が弱くて長くいきられないとお医者様には言われていましたからむしろ自分の死ぬ時を自分で決められてよかったかなと思っているんです。」
「どこからかその情報が漏れてしまって……最後の奇跡を自分のものにしたいとかなんとかで。
まぁ、いつ死んでも悔いはないつもりだったんですが
やはりお友達にはお別れを言っておきたくて。」
「そんな顔をなさらないでくださいな。私“最後の奇跡”はもう決めているんです。皆さんが悲しむことにはなりませんわ。」
僕やみんながお話し出来ないようにずっとあおちゃん一人でお話ししてます。
ひぃちゃんは「えっ」「うそ」「なんで」ってうまく話せていないです。
「それで、タッくん様は冒険者なのでしたよね?私から依頼致します。“サウスバード公爵令嬢の生誕パーティー中の参加者の護衛”受けてくださいませんでしょうか?」
「それはできないよ
貴族様の護衛はA~Sランクの依頼だから一番したのランクの僕には受けることが出来ないの。」
「だから……」
僕もお願い聞いて上げたかったけど貴族さんじゃないし一番したのランクだから。
「そんな‥‥」
ひぃちゃんが泣き出しそうに声ふるふるさせて言ってきたの
なんだろう、今度はムカムカしてきました。なんで大好きな女の子がないてるんだろうって
「依頼じゃなくても僕二人ともお助けするよ?」
依頼はお仕事だからお金を貰わなくちゃいけないの。だけど大切で大好きな人を助けるのは僕がやりたいことだからお仕事とは違うんだ
「ふたりを痛くするぜんぶ“僕”やっつける。」
大きな影が僕の後ろから三つ伸びました。
僕は振り向きません。だって僕の親友は不器用だけど優しいからこんなときは笑ってなんでもないように助けてくれるんだ。
『そこは“僕達”だろ?なに仲間外れにしてんだよ。親友の友達は友達だ!俺達にも一枚噛ませろよ。』
『俺達もやっつける!』
『そうだ!やっつける!!』
そうだね、エル、ハート、ルーク。僕達の友達をみんなで助けよう!
「ありが……」
「まだ、なにもしてないよ。“それは”ぜんぶ終わったらでしょ?」
ひぃちゃんもあおちゃんも今はまだ言わせないよ。
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