第15話お姫様すごいね2 後半別視点
「駄目でしょうか?」
お姫様ちょっとふるふるです。(不安そうな)
僕にお願いしてくれたんだ。ちゃんと考えよう。
「えっと、サファイア姫様、ブルー……
青色……あおちゃんはどうですか?」
「あおちゃん?それはどういった由来からなんだ?」
お姫様に僕が考えた愛称を言ってみました。そしたらルーナお姉ちゃんがゆらい?を聞いてきたの
ゆらいってなんだろう?わかんなかった。
ウンウン考えます。そしたらエルが『今回はその愛称になった理由だな』って教えてくれました。
「サファイアっていう青くて綺麗な宝石があるの、ブルーっていうのは別の場所だと“青”色って意味があって、空みたいに綺麗なお姫様の声に良いかなぁって……思いました。」
僕はお姉ちゃんとお姫様に説明しました。石とかは本で見たことはあるけど実際には見たこと無いんだけど……
「あおちゃん……」
お姫様、愛称聞いて難しいお顔してます。やっぱり気に入らなかったのかなぁ。ドキドキです。
「素敵!意味もちゃんとあって、私すっごく気に入りました!
タッくん様、私のことはあおちゃん、そうお呼びください。」
お姫様=あおちゃん愛称気に入ってくれてよかった。
あおちゃんニコニコです。
「愛称をつけていただいたからにはもう私達はお友達です。」
「お友達?いいの?僕こんなだよ?」
あおちゃん僕の事気持ちわるくないのかな?尻尾九本あるし、お耳もみんなとちがう
皆に仲間外れにされちゃうよ?無理してるなら僕大丈夫だよ。すぐ居なくなるから
僕の尻尾と耳、ひぃちゃんは可愛いって言ってくれたけど……
僕、あおちゃんに、尻尾を見せてフリフリしました。獣人さんは一本しかない尻尾だけど僕はたくさんあるよって
「お得ですね。もふもふ九倍ですよ。」
あれ?
「でしょ、私のお気に入りは正面から見て左から三番目のこれ!」
うひゃあっ!ひぃちゃんが僕の尻尾にぎゅって、そしたらあおちゃんも続いてぎゅって
吃驚して変な声出ちゃった。
「うん、やっぱりもふもふは正義だね。」
「ふわふわ、もふもふ……すばらしいです。」
……なんだろう。僕なにされてるんだろう?尻尾にぎゅってしてる二人ともなんだかニコニコよりもニコニコです。
~サファイア視点~
はぁ、この方の自己評価の低さはいったい何故なんでしょうか。
ミノタウロスやその上位種族個体を一瞬で退ける従魔とあれ程までに良好な関係をきずき、我が騎士団の堅物団長をあそこまでポンコツにして公爵令嬢と友人で……
何よりこんなにまで愛くるしいのに
“こうきなみぶん”の方には見られちゃいけない。
我が国にいつそんな法が出来たのでしょう?
断言しましょう。そんな法律はありません。
名前を聞いただけで隠れてしまうし。
なんででしょう私なんでそんなに恐れられているのでしょう?
やはり“お友達”ではないからかしら?
~ヒメリア視点~
「ひぃちゃんって“こうしゃくさまのれいじょうさま”なの?……なんですか?」
なんでいきなり敬語なのよ。さっきまで普通に話してたじゃない。
やっぱりあの糞男爵……
胸が締め付けられた。私が公爵家の人間だから?だから遠くにいっちゃうの?
ちがう、タッくんがこんなに偉いひとを怖がるのはあの男爵のせいだ。畜生もどきとか獣憑きとかさんざんいっていたけど家のなかでまで……
これは“ぎゃくたい”とか“せんのう”とかいうやつよ。
今に見てなさい?タッくんをこんなにした“むくい”は受けさせてやるんだから。
~エル→ハート→ルーク視点~
可愛い……
なんだこの可愛い生物は女の子の顔が近くて驚いてしがみついてくる?
やばっプルプルしてる。よしよし、頑張ったな。
というか、聞いてた話とかなりちがうな。
タッくんはあのクソヤロウのこと“僕をお家住まわせてくれてる優しい人”何て言ってたけど
単にサンドバックにしてただけじゃねぇか、しかも‥‥
こんなガキにたいしてあんまりだよ。
俺の大好きなタッくん。太陽(ソール)追いかけて捕まえるだけの俺を父ちゃんとルークとまた一緒にいられるようにしてくれたスゴいやつ。
俺あいつ嫌いだ。タッくんのことバカにする。
でもタッくんあいつのこと好きだ。
なんかイライラする。でもタッくんあいつやっつけたら悲しむ。俺どうしたら良いかわかんない。
俺の大切なタッくん。月(マーニ)追いかけて捕まえるだけだった俺を父ちゃんとハートと暮らせるようにしてくれたスゴいやつ。
俺あいつ嫌いだ。タッくんのこと痛くする。
でもタッくんあいつのこと庇う
なんかムカムカする。でもタッくんあいつ食おうとしたら怒った。俺どうしたら良いんだろう?
三柱(エル&ハート&ルーク)
タッくんが悲しんだり怒ったりするのは嫌だから“いま”は放っておく。
だけど……もしもの時は
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