第6話とりあえず因果応報終
「お友達?」
『うん、お友達になってくれないかなぁ?』
「うん、僕ともっかいみんなとお友達になる。」
即答だね。目をキラキラさせて立ち上がって抱きついてきて……
これわざとじゃないよね?全身で喜んでるのは伝わってくるけどそういうことが趣味な人だったら間違いなくペロリと頂かれてるよ。
『僕達がしっかりしなくちゃだね。』
「?」
くっかわいい。僕の独り言に首をこてんと傾げて若干不安そうに見つめるタッくん。うん、僕達の方が持たないんだね。はやめに“契約”に移らないとだね
『じゃあタッくん僕達と契約しよう。ずっと一緒にいるって言う約束だよ。』
「約束……うん!する!
僕、みんなと一緒にいる約束する!」
うん、エルがフリーズしたのわかる。しっかりしないと僕“達”も危ない。
『いいお返事だね。じゃあ、僕達に続いて同じ言葉言ってくれる?』
「はいっ」
一々可愛いな……
『我、汝と契約を望むもの』
「われらなんじとけいやくをのぞむもの」
『願いを贄としここに絆を結ばん』
「ねがいをにえとしここにけいやくをむすばん」
『我は汝の下僕となることを』
「やだ」
『え?』
「僕はお友達になりたいんだもん下僕違う。だからやだ。」
『……』
「ぼくはみんなとずっといっしょにいたいです。ぼくとおともだちに……“まぶだち”になってください」
まぁ、なんだろうね。こりゃ無理だよ、他の人達ならいまの内容で断ったりしないよ。
だけど僕達を前に「やだ」とか不安そうにふるふると震えてるのにまっすぐ見つめてきて「絶対に譲らない」って気持ちが伝わってくる
それに友達を飛び越えて親友とか、断る理由探す方が難しいよ。
『よろしくお願いします』(みんな)
僕達の声が壱分の隙もなくハモった瞬間、目を空けてられないくらいの光が弾けた。
文字通り“世界”が変わったんだ。
ーー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー
「君ははじめましてだよね?」
えっと‥‥はい。
「僕タマモっていうの。君は?」
俺?俺は‥‥シヴァールです。
「しーくんだね。しーくんもお友だちになってくれる?」
えっ‥‥
『ことわんの?』
『まだ“お話し合い”必要かな?』
よろしくお願いします。
「やったぁ!」
破壊神である俺がこんな‥‥
こんな‥‥
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます