第7話
美幸は次に金色の装飾されたコの字型になった金具を用意すると、椅子の座面の横、先ほど合皮を固定した金具を隠すように装飾金具を嵌めていく。
そしてそれは私の腕にも嵌められて装飾金具が外れないように小さな釘でしっかりと固定されていった。
残るは私の顔だけ。
美幸はチューブの飛び出た黒いラバーマスクを持ってきた。
飛び出たチューブを私の鼻の奥へと躊躇なく突っ込んでいく。
私は痛くて咽せるが美幸の手は止まらない。
チューブが完全に鼻の奥まで入ると美幸は笑顔になった。
“助けてくれるの?許してくれるの?“
私の願いは届かず「沙織、バイバイ」と言って、ラバーマスクを裏返して私の顔に密着するように被せられた。
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