第5話
美幸はラップの上からさらに黒いビニールテープを巻き始める。
足先から膝、太もも、腰、体から首まで黒いビニールを綺麗に巻いた。
ラップで巻かれている時はまだ私の痕跡が僅かながら残っていた。
しかし、黒いビニールテープを巻かれた時点で私の痕跡はほとんど消えてしまい物体のようになってしまった。
猿轡をされていて言葉を発せない、涙を流してやめて欲しいと美幸に訴えた。
美幸は私の涙を見て、いつもの優しい親友の顔になっていた。
しかし、次の瞬間私の左頬に痛みが走る。
美幸の顔はあの冷酷な顔に戻っていた。
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