第4話

美幸は私が今まで見たこともない冷酷な顔で近づいてきた。

「沙織、知っている?私が高校の時から付き合っている彼氏の事?」

私は美幸の彼氏の話は一度も聞いた事がなかった。

私は首を横に振る。

美幸の威圧感に押されて言葉が出ない。

「名前は山原一輝って言うのよ」

私は固まってしまった。


美幸は私の口の中にハンカチのようなものを詰めた。

そしてその上から吐き出せないようにラップで私の口を何度も何度も恨みを込めるようにグルグル巻きにした。

そのまま首も椅子に固定するようにラップでぐるぐる巻きにされて、首も動かせなくなった。

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