第150話 多種多様なインターネット
ま、まあいい……。
次こそマトモに相談に乗ってくれる人が……。
お、早速書き込みが来たぞ。
何でだああああああああああああああああああああああああああ!
ゴキブリが書き込んでくるのおかしいだろ。
え、ネットが世界中と繋がってるってそういうことだっけ?
G『私の祖国グーデンブリアでは当たり前です』
聞いてねえよ。グーデンブリアなんて国存在しねえよ。
G『つまり買い物はゴキブリカラーで行くことをオススメします(笑)』
笑っちゃってんじゃねーか。マトモに答えてくんない?
なんか文脈に既視感あるんだけど気のせい?
パンダさん『騙されてはいけないよ☆ パンダさんカラーで行くのが正解だよ☆』
パンダさん来たんだけど。もう何でもアリかて。
つーかパンダさんカラーって何?
パンダさん『目元に炭を塗ってパンダさんっぽく仕上げていけば大丈夫だよ☆』
大丈夫じゃねえよ。不審者だよ。道中職質されるわ。
G『おや、人聞き悪いですね。私が彼を騙してるとでも?』
オマエは人じゃないよね。
パンダさん『騙してるのはそっちだよ☆ 人聞き悪いのはそっちだよ☆』
オマエもな。
G『あ、そういえば今は日中暑いし、学ランを着ていくのはナイかもしれませんね。てことは上は白シャツ、下は黒ズボン……つまりパンダさんカラーですね!』
パンダさん『そうだよ☆ 分かってくれたんだね☆』
G『ええ、私が間違ってました。ゴキブリが脱皮して上は白シャツになったという設定で良いですか?』
パンダさん『そうだね☆ 彼はパンダさんの皮を被ったゴキブリって設定で☆』
なんだコイツら。急に仲良くなって俺をゴキブリに仕立て上げたんだけど。
Gの思うつぼになってんだけど。
パンダさん『てことで皆、メイド喫茶【極楽浄土】に来てね~☆ 今なら新規さんは全料金十パーセントオフ。更に期間限定でサンタクロースの魂も貰えるかもしれないよ~☆』
なんか急にメイド喫茶の宣伝しだしたんだけど。
ま、まさかこのパンダさん……。
パンダさん『以上、マリアンラブリンでした~❤』
やっぱオマエ(マリアさん)かいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
パンダさん『じゃあ私はこれで失礼するよ☆ キュルルン☆』
何も解決してないんだけど。宣伝しにきただけか。
K藤R子『ちょっと! 今は勉強中よ! 静かにしてください!』
オマエは素性を隠す努力をしろおおおおおおおおおおおおおおお!
K藤R子ってアレだよね、
文脈から出てくるやかましさと名前で一発で分かったわ。
つーかここ勉強する場所じゃねーし。
ここ悩み相談スレッドね。
うるさければオマエが見なけりゃいいだろ。
G『な、何ですって? K藤R子って、ま、まさか……』
え、Gも知ってんの加藤のこと?
G『怪盗ルウコですか?』
誰えええええええええええええええ?
怪盗ルウコ『騙されてはいけません! 私が本物です!』
そして本物居るんかいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
K藤R子『誰ですか? 私はそんな誰も知らないような人になりすましてるつもりありません!』
おい止めて差し上げろ。
怪盗ルウコ『私は動画のチャンネル登録者数三人の有名配信者ですよ!』
三人とか全然まるで全く有名じゃねえよ。
K藤R子『なにそのクソ雑魚ナメクジみたいな登録者数は?』
止めたげてえ。真実の剣で突き刺すのは。
怪盗ルウコ『少なくないもん! この前、生配信で父さんと母さんが投げ銭してくれたもん!』
それ登録者ほとんど身内ってことだよね。
G『その登録者の内の一人が私です。頑張って下さい』
しかも一人はグーデンブリア産のゴキブリだし。
K藤R子『なんか可哀想になってきたわ! 私も登録してあげるから元気出しなさい!』
怪盗ルウコ『あ、ありがとう! 優しいんですね!』
K藤R子『べ、別に! 新しいモノに触れてインスピレーションを高めようとしてるだけよ!』
……あのさ、オマエらに一言良い?
ここ悩み相談スレッドおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
さっきからカンケー無い話で盛り上がらないでくれる?
俺の悩み相談一歩も進んでないんだけど。
むしろ後退してんだけど。
G『これで解決ですね!』
解決してねえっつの。オマエはとっととグーデンブリアに帰れ。
マジで解決に進まないんだけどインターネットおおおおおおおお!
もう次の書き込みで無理なら自分で考えるわ。
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