第41話 G 襲 来
「それはそうと、なるみちゃん。実はトアリのやつ、課外授業行くことになったんだよ」
「ええ? そうなの? 破滅は?」
破滅は? ってなに?
なんでそう当たり前のように破滅すると思ったの?
「は、破滅はしてないよ」俺は答えた。
「そーなんだ、やっぱり教頭先生が立ちふさがったんだね」
またそれええええええ?
どんな教頭なの?
なんでなるみちゃんにまで教頭のこと伝わってんの?
そこまでキーパーソンなワケ?
「そもそも誰も破滅させようとしてないって(※破滅組織が動いてましたが彼は知りません)。トアリも考えが変わってたみたいだし」
「へえ……。とりあえずお姉ちゃんも課外授業に参加するってことなの? 準備もしてないのに?」
「そーそ。んで慌てて準備&作戦会議しようってわけ」
「あー……」
と、なるみちゃんはポカンと口を開けたまま何度も頷いた。
「じゃあさ、私たちの家でしない? その作戦会議」
「なに言ってるのなるみ!」トアリは叫んだ。「あれほどゴキブリは家に入れないようにって言ったのに!」
誰がゴキブリだ。
「大丈夫だよ、お姉ちゃん。
なるみちゃんゴキブリ否定し忘れてるよ! それともゴキブリ認定済みで言ってる? 違うよね? 忘れてるだけだよね?
『皆さん、
ここで六神獣来たあぁ!
「しょうがないなあ。城ヶ崎くんは特別に入れてあげましょうか」
「そうそう。大丈夫だよ城ヶ崎さんなら」
姉妹揃ってまさかの六神獣スルー? こっちも認定済みだから?
「でもなるみ、城ヶ崎くんが私たちの家に入って大丈夫かな? 城ヶ崎くんがあのセントラルドグマを突破できるとは思えないけど」
セントラルドグマって何?
「大丈夫だよお姉ちゃん。城ヶ崎さんならあそこを爆心地にしないから」
爆心地ってどういうこと? 爆発すんの?
「じゃあ行こうよ、城ヶ崎さん」
いや聞きたいこと山ほどあるんだけど。
「ほらさっさと行きますよゴキブリ六神獣(城ヶ崎くん)」
逆だし誰がゴキブリ六神獣だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます