第2話 ハァーーーーーーーーー

幼きあの日全力で拒否をしたが決まってしまった婚約者、しかもメアリーとの玉砕付き!!


婚約者が決まった日は僕が5歳の時、美しい輝く銀髪にキラキラ宝石の様な青紫の知的さを感じる目の僕の大好きな兄上が色々手を回してくれたけど婚約者破棄にはならなかった。


それからは顔合わせの日に合わせてマナーを習うことになった。これは別に問題ない、兄上の様にかっこよくなれると僕の大好きなメイドのメアリーが言ってくれたから凄く頑張ったんだ!


「・・・メアリー」


メアリーに抱き着くと優しく背を撫でてくれるがメアリーとは結婚出来ないし公爵家の騎士団の副団長のロイダーと結婚してた、ショック~しかもしかも!僕のお友達のロアン、ロアンがロアンがメアリーの子供だったなんて!!!


お幸せにね!!大好き!普段は綺麗に纏めてるライトブラウンの髪も下ろすとふわふわでメアリーのまーるいお目目に若葉の様な優しい緑色の目、メアリーやっぱり僕メアリーが大好き!


「何ですか、坊っちゃま」


僕の長い髪を纏めてくれてるメアリーの優しい手つき、兄上を真似て伸ばしてる髪


「メアリー大好き!結婚できなくてもルカの家に居てね」


「ありがとうございます。坊っちゃまが大人になってもメアリーはここに居ますよ」


「うん!」


「坊っちゃま明日はいよいよ王宮での顔合わせの日です。その為本日午前中は詰め込みマナーレッスンでございますが午後は自由にしてても良いそうですよ」


「ありがとうメアリー、午後は何しようかな?」


朝食には母上のみで、父上と兄上は仕事や鍛練ですでに食べ終わって行ってしまったようだ。父上は別に良いけど兄上と朝食が取れなかった事に少し寂しい


「おはようございます母上」


「おはよう、ねぇルカ、そろそろマミィって言ってくれないかしら?マミィ反省してるのよ?ダメかしら?」


っう、母上が泣きそう、うぅぅぅ、ダメ!負けちゃダメ!でも、でも、女の子泣かせちゃダメって兄上が言ってたし・・いや!やっぱりダメ!


「ルカは怒ってるの!」


あ!またルカって言っちゃった、嫌だけど王族と会うときに自分の事はルカと言ってはいけないと言われたのに、気を付けないと!キリ


朝食を済ませてマナーレッスンと挨拶の言葉、えーっと、今日と言う素晴らしき日にラディナの花と例えられるお美しい王妃殿下にお目通り致したこと誠に感謝致します。殿下、僕はルカアイール・ホンディールこの度、えーっとえーっと・・・あ!この度の婚約者として私が選ばれたことを心より嬉しいくねぇーーーー!!!


「あーーーーーーーー!!!!イヤァーーーーーああ゛ぁぁぁぁぁんぶぇぇぇぇぇぇぇん」


メアリーに宥められて落ち着いてから母上と一緒に挨拶の流れの最終チェックをして合格が貰えたので遊びに行く!


「やったー!ロアーーーーーン!遊ぼう!」


「レッスン終わったの?ゴン


おう、痛そう・・・僕と同い年のロアン、その言葉遣いにメアリーのげんこつ、ぼ、僕はその言葉遣いでも良いんだよ、痛いのはダメだよ?メアリー、でも言えないこう言う時のメアリーは怖い


「あ!メアリー、ロアン!王妃様に会うんだよね?王子は別に良いけど王妃様に花束作らないと!」


「まぁまぁ坊っちゃまそれは良い案ですね、しかし、坊っちゃま、王妃様のお好きなお花はご存知でしょうか?」


「ロアン、メアリー知ってる?」


二人とも知らないとえー、メアリー、子爵家の三女でしょ?何で知らないの?んー仕方ないライバルって負けてるけどロイダーに聞いてみるか、ロイダーは伯爵家の四男だし知ってるかも~っと聞きに言ったが知らないとえぇーーー!!


「坊っちゃま奥様ならお知りになってるかも知れませんよ?」


「マミィが?」


ロアンも頷き、んーマミィとダディとは口がきかないと決めたのだけど・・・王妃様、綺麗な人だと聞いたし初めて会うから必要だよねプレゼントは!よし!


「マミィ~~~~~」


メアリーはそっと胸を下ろし、自分の考えに同調してくれたのも可愛い息子の頭を優しく撫でていた。

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