第10話 手紙は何処に?
「ロアーーーーーーン」
「どうし、どうなさいました、ルカ、ルカ様」
「・・ロアン、面白い」
「笑うなよ!こっちはあーいやその、うん・・あーもう!ルカのせいだからな!」
「えーー!?私の?」
「ルカがその俺との顔合わせの時に様呼び、敬語禁止にしたから」
「ふふ、ロアン下町の子と比べるとロアンは綺麗な言葉だ、私のせいですまない、初めてで一番の友達ロアン、私が役目を終えるまで従者として使えよ」
「・・ッハ、ロアン・シストーニはこれよりルカ様の従者として勤めます。」
区切り、区切りだ、まぁーロアンは大事な友達だ、この日大事な友達が従者となった、私は寝室で声を押さえて泣いた。大切な友達が従者、主人の命令に絶対の、人形にはしないが!二人きりでないと気軽に話せなくなる、これが私達の対等な友達の終わりだ・・
「ルカ様、そろそろ起床の時間でございます。」
メアリーではない声、良く聞いてるロアンの声での起床の知らせ、泣きそうになったが絶えて、着替えの手伝いをさせる。
この日からロアンは私をルカ様と呼び、敬語で話すようになった。
そして、見習いとして横ではなく少し後ろを歩くように私の大切な初めての友達、遠くに離れてしまったと思ったが
「ルカ様?私は貴方の友達であり従者ですよ」
「そうか!友達であり従者か、ロアン・・色々な助けてくれ、そして楽しもう」
「もちろんです!私がルカ様の従者となったのもお側に居る為ですよ!」
悲しい気持ちが吹き飛んだ!ロアン流石だ!一番の友達ロアンありがとう、ならばこれからの問題であるアルベルト殿下との交流だな
手紙は受け取って貰えただろうか?ラナなら渡しただろう
勉強会の無い日を兄上に教えをした教師に教わりつつロアンを巻き添えにするが、ロアン勉強好きなのでおやつ作ってくれるならとか私と二人きり時には言ってくるので悲しんでた自分が恥ずかしくなった位だ
「ルカ様王宮よりお手紙が届きましたよ、ラナから」
課題を終えて暇になりレシピ本を読んでる時にロアンからのラナからの手紙!
「すぐ読む」
ロアンから受け取り中身を
「ロアンも一緒に読むか?」
「良いのですか?」
「構わない、緊張するから茶と菓子を二人分用意してから読もう」
ハイと言いつつ嬉しそうな足取りのロアンにうん、見習いだからな
お茶とお菓子が用意されてからロアンを隣に座らせて手紙を開ける
「なんでしょう?これは?」
手紙の内容は挨拶の返事で俺はとなぁ花って綺麗なのか?とか所でお前は可愛いのかとか
「頭が痛い、手紙の書き方まで私が教えないといけないのか!?」
「・・これはその、うん、ルカ様、頑張ってください。」
「ロアーーン見捨てるな!」
あまりにもの文章にロアンも頭を悩ませて二人では答えが出ないので兄上の元に
「フハハハハハハハなんだこれは、バカ過ぎるだろ!」
兄上爆笑する位ダメダメバカの手紙、対策としては、返事を書かないでしばらく待つか、返事を書いてそれとなく他から頂いた手紙の文章を教える
一回だけの交流にしたくないので、今回はやんわりとお手紙が下手なのですね作戦
お可愛らしいお返事ありがとうございます。
季節を感じさせられるお花達は美しくも可愛らしくもありますがトゲ持つお花もありますね。
容姿は家族には可愛いと言われてますけど他の方達から聞いたことはありませんわ、それに直接容姿についてのお話は失礼になりますものアルベルト様のお好きな物は何ですか?私はお菓子作りが好きですわ
「こんなところでいいかな?」
「良いのでは無いですか?ただ、ご令嬢がお菓子作りをすることは無いのでお勉強と変えた方が良いかと」
「あ!そうか、そうだったね、アイルが勉強好きだと言ったら勉強頑張ってくれるかもな」
「上手くいくと良いですね」
乙女ゲームの悪役?いや、ただの公爵令息です! ネエアス @neeas
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