第7話 仲良くなる方法

「メアリー、アルベルト殿下と仲良くなる方法知らない?」


「お手紙はどうでしたか?」


「一度も返事が返ってこない、ロアン、何かない?」


「もう一度お手紙かな?」


見て貰えないのにお手紙か、ん?いや!


「うん!メアリー手伝って、私の愛称はルカだよな?ロアン」


「あぁルカだな」


そこだよ!アイルでお手紙を書く!ルカアイール、アイルうん、これなら王族を騙してない仲良くなればお小遣いアップだ!頑張ろう!


まずは僕がお手紙を書いて初対面として当たり障りのない内容と季節の事等、後はメアリーに可愛らしい便箋に書いてもらって、これで返事が来るかな?


「これが上手く行けば仲良くなれるかもしれん!」


「ルカがんばれー!」


「ありがとーロアン!さて、ロアン今日の課題一緒にやってくれない?」


「良いよ、一人で勉強するのつまらないもんな~」


助かるー流石に私の初めてのお友達


アルベルト殿下とのお勉強会の日に例の手紙とリディアルド殿下へのお菓子のマドローヌ、まだ見習いではないのでロアンはお留守番


「がんばれールカ!来年からは俺も付いていけるからな!」


「おう!楽しみにしてるな!」


本当なら14歳から見習いになるけど私がアルベルト殿下の婚約者になってしまったのでロアンが早めにと父上と兄上に頼んでた。


泣けるー本当にお前は良いやつだよ!


兄上のもう一人の側近ロナルドと共に王城へそして勉強、バカとアホが揃って逃げ出そうとしてるのをアルベルト殿下の侍女ラナと従者ビオルが阻止、リディアルド殿下の命を受けてる二人は強い、物理的では無くて精神的に、告げ口されるからね


「殿下、ちゃんと勉強してください。先生も困ってますよ、先生ここが分からないのですが教えてもらえませんか?」


「ありがとうございます。ルカアイール様、ここですか、ここは25ページのここの部分でして~・・・」


「殿下はここの間違ってますよ」


「ック、俺に指図するな!」


「指図では無くて指摘ですよ、先生にお聞きください」


殿下、領地経営するのでしょ?リディアルド殿下の補佐もするのでしょ?ギャンギャン魔物の様にまた吠えてるけどラナとビオルの目が光大人しく勉強しだした。ジオルースは本当にアホと言うか脳筋、君も領地経営するのでしょ?ジオルースだけめっちゃ遅れてるけど途中参加だから仕方がないが先生であるディスラク・ポマー様、ポマー伯爵家の出でノルスアーノ王弟殿下の学生時代からのお友達で王弟殿下自ら側近にした者


君達、この先生凄い人なんだよ、勉強の終わりを告げるポマー先生


「今日も楽しく学べました、これも一重にポマー先生のお陰です。」


必殺、微笑みの貴公子兄上伝授の微笑み攻撃、お願いします!課題減らして攻撃!


「ふふふ、ルカアイール様の課題は此方です。次も楽しみにしておりますよ」


な・なにーー!?っく、流石にまだ兄上の様に完璧では無いからか!?前回より課題が増えた!!!ロアーーーン手伝ってくれよ!!


「よし!終わったか!次は剣技だったな!おいジオルース行くぞ」


「はーいアルー、俺全然分かんなかったわー」


その言葉にバカとアホ以外の頬がヒクリと動く、部屋を出ていく二人に全員が項垂れ


「ルカアイール様・・・その頑張ってください」


「ポマー先生、見捨てないでください」


「ルカ様急ぎましょう、お二人は剣技の訓練を適度にして遊びに行かれてしまいます!」


「ッハ!そうだった、すみません、失礼します。」


背後から頑張ってくださいと再度言われてしまった。アハハハ・・・

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