第4話 王子が絶対
思い出したくもない初顔合わせから4年目、つまり婚約4年目をだが相変わらずのグズ王子
僕はと言うと初顔合わせの後、父に謝られて許してる、だがダディとは呼んでない、ただ王子と仲良くするならお小遣いが貰えるので友達になれるように頑張ってるが完全拒否のお手上げ状態
微笑みの貴公子の兄上直伝の笑みを絶えず作り、王子に同調しつつ悪い事は否定している
家族が僕を支えてくれなければめっちゃ大変、同い年なのに王子を育ててる様なものだよって兄上の言葉に最初は分からなかったけど、僕付きメイドのアシュリーが妊娠して休職になり気になり調べたら出産と子育ての指南書を読み説き、なるほどと思いつつ、アシュリーが赤ちゃんを産むのは大変な事、そして大きいお腹は辛いけど赤ちゃんが居ること、僕は考えて、少しだけ手の空いてるメイド達にお願いしてお世話をしてもらったら産まれて直ぐの赤ちゃんを抱っこできて、ふにゃふにゃで可愛かったな~って思いが巡るが、今はクソ王子と会話中だったな、あーごめんなさい、全く聞いてないや!
ち・な・み・に僕の王城での教育は週2~3、現在お勉強中、甘い対応なのはホンディール家の家訓としては貴族的勉強やマナーは知らなくて良い歳なのだそれを破ってるのと王家の仕来りの犠牲者になったからね。
にしても、王子ポンコツ、一緒に勉強し始めた時は王子の方が優秀だったのにね、僕は習った勉強で分からない部分を兄上に言ったら兄上が教えてくて、勉強が楽しくなり知りたくなって父上頼んだら兄上にも教えた先生をつけてくれて好きで勉強して好きで剣術の訓練をしてたら
・・・・王子追い抜かしてたわ、アハハハハ
「貴様!また、またか!!!」
「殿下、またとは?あ、ここ間違っておりますよ?」
嫌みを言いつつ、演習場で王子と手合わせ、このへなちょこと手合わせか~ロイダー強いし、団長のダイガロはもっと強い、それにロアンと比べるとな~
右へ左とおきれいな剣術、詰まらないな~、ロイダーならこの隙に腹を蹴るしダイガロは足払いをするな~ロアンなら~っと考えながら王子に教えるのは勿体ないから教えないけどね~っと適度な所で疲れを見せて王子を勝たせる
これは兄上の命令、弱く見せろとハァー大好きな兄上から僕を守る為の命令なら仕方がない無いけど王子、あー第二だけど弱すぎない?
お茶の時間になり王子の側近候補としてアルバード公爵家のご長男ジオルースがこの日から僕達の中に入ったのだが?
燃えるような赤髪は短く整えてあり彼のやんちゃそうな顔がしっかり見えて良く似合ってる、それに少し甘さのある目は夏の夕暮れ色、まだ私と同い年にも関わらず大きな体に整った顔付き、今はアホそうに笑ってる
このポンコツと脳筋?・・・・ロアン俺には二人も面倒みきれないぞと帰ってから愚痴を言い続けた。
「ルカめっちゃ大変ですね!笑える~」
「ロア~ン、助けてくれよ!本当に!もう!無理です!」
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