第20話 歓迎祭 決勝編

ども。『あかつき』のソラです。

前回は、『魅了チャーム』したバカアイルフォルトを決勝戦でしばきました。

では、本編です。どうぞ。



ソラ「モミジだっけ?………協力はしないの?」

モミジ「する必要がないのでござるっ!!」



おおぅ。まじか、こいつ。

俺の右肩から袈裟斬りしてからの左肩からの袈裟斬り。からの突き。


殺す気かよ。


ソラ「ま、いいけどね。」


モミジ「くっ、当たらないでござるな。」

モミジ(器用に避けてる。)


ソラ「そりゃね。………んじゃ、一発目っ!!弾けろっ!!────『雷掌らいしょう』」


モミジ「なっ!?……げほっ、ごほっ。」


ソラ「まぁじで?」


いや、驚いた。

『雷掌』喰らって吹き飛ばされるだけで済むやつ初めて見たわ。


モミジ「不思議でござるな。………腕に雷が纏ってござる。

では、こちらから行かせてもらうでござるっ!!」


おお〜、見えんのかよ。

普通に強いな。

………よっとぉ!?


ソラ「………!?」

斬られた。左腕の薄皮一枚だけど。


モミジ「斬ったでござる。」


ソラ「いや〜、舐めて悪かった。もうね、。」



モミジ「っ!!?」

モミジ(急に圧迫感が!?)


ソラ「じゃ、行くよ〜。」



モミジ「……ごほっ。……おえっ。」


モミジ(うそ、でごさるよな?見えなかったでござる。)


ソラ「『雷脚らいきゃく』」


モミジ「早すぎるでござるよ。」


ソラ「ははっ。悪いね。油断はしないんでな。」


そうして、モミジは対応が一切出来なかった。




ソラ「これで、ラストかな?多分そうでしょ。────『雷閃らいせん』」


モミジ「あぐっぅ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

モミジが吹き飛んだ。文字通りに。


アメリア「ちょ、ちょっと!!大丈夫!?」

モミジ「も、問題な、っ………」


ソラ「やめとけよ。無茶に動くもんじゃない。………だから、言ったろ?協力しとけって。」


モミジ「確かに。でも、私は負けられない。」


踏み込みが早いっ!!これは流石にまずいかな?


ソラ「仕方ないね。『いかずち』」

モミジ「うぐっ!!」


アリシア「もう動けるっ!!少し待って、モミジ!!今回復をかけるっ!!」

モミジ「かたじけない。」


アリシア「気にしないで!!」

カリン「ふぅ。じゃぁ、編成してくよ。

私とモミジが前衛。アリシアが後衛。アメリアが回復などの中衛ね。」


アメリア「任せて。」

モミジ「だが───」


カリン「タイマンでソラに勝てるわけが無い。だから、チームで行こう。モミジが斬りかかって。私があと詰めするから。」

モミジ「─────任せたでござるよっ!!!」


カリン「行くよっ。挽回してこっ!!」

アリシア「ええっ!!」

アメリア「言われるまでもないっ!!」




ようやくだな。




ソラ「さて、皆がやる気になった所で、お話をしておこう。

まあ、最も────タメになる話だ。」


カリン「モミジ!!ストップ!!」


モミジ「っ!?………なんでござるか!?」

カリン「それは………ソラが教えてくれるよ。」


大正解。教えてあげるよ。



ソラ「少し話をしよう。例えば───俺のスキルとかに関して、とかな?」


カリン(やっぱり。)


モミジ「なるほど。これがカリン殿が止めた理由であるか。」


カリン「うん。情報は有益だからね。」



よく分かってんじゃん。



ソラ「さて、俺のスキルを語るには『術式』を語るしかないな。」


カリン「質問いい?『術式』ってなに?」


それは、周りにいる全員が思っていることであった。


…………そこからかよ。仕方ないな。


ソラ「そもそも、『術式』とは、お前らの言う【祝福の儀】で貰ったスキルのことだ。

後付けでスキルも入ってくる時もあるだろ?

だったら───こいつ術式の方がよくないか?」


全員(たしかに。)


そうして、この日をもってここで【祝福の儀】で与えられたモノは『術式』と改名された。


ソラ「話を戻すぞ。んで、俺の『術式』は『創作魔法』と呼ばれるものだ。」


アリシア「あれ?確か【祝福の儀】だと『?」


ソラ「その通り。俺がちょっと偽造したからね。能力が特殊すぎるから。」


モミジ「なるほど。創作魔法というのは効率を追い求める『術式』なのだな?」


なんでわかんの?察しよすぎん?


ソラ「察しが良すぎるけど、まあ正解。」


モミジ「そして───それはつまり、金の悩みからも解消されるということか?」


だからさ、───以下略。



ソラ「まあ、せいかい。」

モミジ「………つまり何でも作れるのか?」


だから───以下同文。


ソラ「せいかい。だからさ、スキルを作れるの。」


モミジ「なるほど。それが、さっき使っていた─────」


ソラ「そう。さっき使ってた『雷帝らいてい怒りいかり』と『幻影の霞ファントム·ミラージュ』がそう。

まあ、他にもあるんだけどね。」


カリン(うそでしょ。自分でオリジナルのスキルを?)



ソラ「ま、そんなとこだ。説明をしておこう。

『雷帝の怒り』は名前の通り、雷魔術を使うスキルだ。

まず『雷掌』は雷を腕に纏わせて殴る技。

次に『雷脚』は雷を足に纏わせて蹴ったり、移動したりできる技。

さらに『雷閃』は雷を飛ばす技。威力を弄れる技だな。

『雷』はスキル:『雷帝』の基本の技。いろいろ改変が効く技。

まあ、もっとあるけど教える必要はないかな?」



カリン(雑魚って思ってるよねぇ?)


アリシア(取るに足らないと?………まあ、確かに『魅了チャーム』掛かったけどさぁ。)


アメリア(くっ。妹だからって舐めて貰っちゃ困るのよっ!!負けられない。)


モミジ(なるほど。煽ってるのだな?乗ってやる。)


ソラ「さて、話は終わり。」


モミジ「はぁっ!!!!!『居合いあい一刀流』『天虎てんこ』ぉおおおおおおおおお!!!!!!」


アリシア「アルカナ権能:『魔術師マジシャン』」


アメリア「アルカナ権能:『審判ジャッジメント』」


カリン「術式始動スタート:『万剣まんけん剣聖けんせい』」



ははっ。生温い。まだまだだな。


ソラ「面白いもん見せてやるよ。

…………『幻影の霞ファントムミラージュ』」


4人「「「「え?/なっ!?/くっ。」」」」


『え?』がアリシアとカリン。

『なっ!?』がアメリア。

『くっ。』がモミジ。


アリシア「なにこれ?」


あ、アリシアみっけ〜。


ソラ「さぁ、なんだろうな?」

アリシア「ニヤッ!?」


おい。どんな声出しとんねん。驚き?それか……照れ?

だとするなら───


ソラ「アリシア、大好きだよ。」

アリシア「っ〜〜〜〜〜〜♡///パタンキュー」


あ、倒れた。なんで?


(ども。【頭脳プレーンです。】遅れてすみません。

おい。倒れたぞ。どうすんだ?犯すのか?)


おい。何言ってんだよ。俺は犯罪者になりたくは無い。答えは───このまま放置だろ。

さて、次行こっと。



お、カリンみぃっけ。


カリン「なに?これ。」

ソラ「さぁ、なにかな?」

カリン「っ!?」

ソラ「大好き。(耳を甘噛みして。)」

カリン「あ、あうあう♡///ドサッ」


(おい。ASMR始まってんぞ。)


うるさい黙れ。俺だって恥ずいんだよ。甘ったるい言葉かけるのは。


(じゃぁ、かけるなよ。)


仕方ないだろ。これが攻略法なんだから────っとアメリアみーっけ。


アメリア「…………」

ソラ「や、アメリア?」

アメリア「っ!?」

ソラ「いや〜、こんな可愛くなっちゃって、ダメだぞ?(背中をゆっくりなぞりながら。)」


アメリア「なっ!?………きもちいい♡///ドサッ」



はい、おしまい。あとはモミジかなぁ。でもモミジはどう攻略しようか。


(はいはい。どうしようね。)


甘ったるいのは好きじゃないだろうし………ハッ!!じゃぁ、こうしよっと〜。



ソラ「よっ、モミジ〜。」

モミジ「………なんでござるか!!」

ソラ「そう警戒しないでよ〜。だって、ほら?素手だし、なんも持ってないだろ?」


モミジ「確かになんも持っていないが────っ!?ふ、服を着ないのか!?」

ソラ「ん〜?何を言ってんだ?戦う時は脱ぐのが普通だろ?」


モミジ「そ、そんなはずはないだ────ない、よね?」

ソラ「隙あり。」


手刀で首とん。


モミジ「キュゥ。」


ソラ「服を着てっと。………はい、おしまい。」


4人「「「「むにゃむにゃ。」」」」


勝ったね。


(完璧なフラグ。)


4人「「「「うぉあああああああああああ!!!!」」」」

おおう。起きた。


ソラ「おはよう。皆さん。」

アリシア「私にい、イケない夢を見せて、何がしたかったのですか!?」

カリン「ほんとそれだよ!!」

アメリア「わ、私たちは、兄妹なのよ!?!?(まだ錯乱中)」

モミジ「やっぱり貴殿の仕業であるな。乙女の心を踏みにじったこと後悔するが良い!!!」

ソラ「いや、それ、ただの夢だよ?、ね。」


モミジ「なっ!?私がそんな事考えるわけがないでござるぅううううう!!!!

…………はぁあああああああ!!!」


お、おお〜、キレてる。キレてる。………ん?見間違いだよな?見間違いだと言ってくれ。頼む。

(いや、見間違いじゃないな。)

そ、そんな、馬鹿な。刀身が光り始めるなんて………ありえない。



ソラ「くっ!!」

モミジ「いま、新しい技が降りてきた。これなら────喰らえ!!『黄昏たそがれ』」


なっ!?自力でこの『昼夜神秘ちゅうやしんぴ』にたどり着いただと………???

無理だろ。それは。


(本当に生身じゃ無理。

余程の天才、そして、どこの流派にもつかない胆力を兼ね備えてようやく初歩である。

だから、まだモミジは初歩の段階。

とはいえ、初歩を踏めることが驚愕に値する。)



まあ、『黄昏』を出来たんだ。上の者として褒美くらいあげてもいいよな?だから、仕方なく。


ソラ「『黄昏』の成立おめでとう。………褒美をあげる。モミジが目指す境域のとこを。…………『黄昏』」


モミジ「これが、本物の『黄昏』でござるか。綺麗でござる。

私のは凄くまだにぶかったでござるな。

だから─────絶対追いついてみせる。」


ソラ「追いついて見せろよ。モミジ。」


モミジ「もう、拙者とか言わない。ござるも言わない。私は、だって、女の子だもん。よろしく。ソラくん。」


ソラ「ああ。よろしくな。モミジ。『黄昏』食らわせてやるよ。」


モミジ「ありがとう。」



ズドガン。


そうして、モミジは場外となった。

よし、納刀しよう。



ソラ「さて、次だ────」

カリン「シッ!!」

ソラ「あっぶな!?」


ねぇ、流行ってんの?袈裟斬り。


カリン「うるさい!!色んな女と逢瀬楽しみやがって!!女の敵だっ!!」

ソラ「なんでっ!?」

カリン「だってソラだからっ!!」


くっそ。まじでなんなんだよ。余裕で死ねるわ。

片手剣なのに両手剣並の火力出しやがって。

どうなってんの?まじで。

それに女の敵とかどういうこと???


ソラ「あ〜、もう!!喰らえ。発勁はっけい!!!」

カリン「けほっ!!」

カリン(でも大丈夫。もう慣れた。)


ソラ「ッチ。仕方ないな。来い。ファンネル。」


カリン(えっ!?ここで、ファンネル!?くっ。1回下がるしか─────いや、待て!!突っ込めっ!!)


カリン「はぁあああああああああああああ!!!」



まじかこいつ。突っ込んできやがった。

いや、確かにあってるけどさ。あってるんだけどな?

脳筋だな。

だが、まあ、その心意義に免じて───


ソラ「『昼夜神秘ちゅうやしんぴ 暁流あかつきりゅう 居合術いあいじゅつ』 『あけぼの』」


カリン「な────」


ドン!!


カリンは場外───────|と、なっていなかった。


カリン「あっぶな。はぁ、はぁ。こい、魔剣!!」


そうして、カリンが喚んだ魔剣は、『血塗られた片手剣ブラッデッドソード』と呼ばれている。


血塗られた片手剣ブラッデッドソード』の特殊効果は、『敵の血で刀身を染める事に武器の基礎能力が上がっていく。』というものである。

つまり、『斬れば斬るほどよい。』ということである。




カリン「はぁあああっ!!」

ソラ「うん、なかなか成果が出てるね。………これでおしまい。『居合いあい 抜刀ばっとう』」


カリン「あぐぅうう〜〜〜〜〜!!!」

そうして、カリンは場外となった。


ソラ「つぎ。」

アメリア「っ!!」


アメリア(負けれない。だって、妹も強いんだ。ってとこを見せないと────)


アメリア「【炎球ファイヤーボール】」


ソラ「ひょいっと。」

アメリア「っ!!【氷風アイスブロウ】」


うーん、少しめんどいなぁ。

よっとぉ!!(バク転)



アメリア「くっ!!」

アメリア(分かってはいたけど、強すぎる!!)



そうして何度か魔術を避けること15分後…………



ソラ「俺の勝ちかな?」

アメリア「ふぅ、ふぅ。まだ、負けれないっ!!」


ソラ「もう負けじゃない?だって、魔力切れじゃん。」


アメリア「まだ、負けてないんだっ!!『影滞シャドウダイブ』」


は?何事?どういうことよ?暗殺者アサシンだったの?


(ガチめな困惑。)



アメリア(私は大抵の魔術が扱える。それは事実。

魔力量、魔力出力共にずば抜けている自覚はある。だから、初級魔術でも、上級並の威力はある。

ソラお兄ちゃんは除くけど。

………でも、お兄ちゃんソラはひとつ抜けているよ。私はこれでも一応、『暗殺者アサシン』なんだよ。

まあ、これもアルカナの『審判ジャッジメント』のお陰だけどね。)



そもそも、アメリアが持っている『審判ジャッジメント』とは?


名の通り、敵に対して、審判を下すアルカナである。


アメリアの『審判』の特殊効果は、とされている。

つまりは、器用さが売りなのである。

だが器用貧乏ではない。万能者と言っても過言ではない。


色々なスキルを使って行く中でが、『』と『魔術士メイジ』である。


因みに『魔術師』と、『魔術士』の違いは大してない。

の違いである。



それはともかく、アメリアは『魔術士』を諦め、即座に『暗殺者』へとスキル変更ジョブチェンジした。

(このスキル変更ジョブチェンジも『審判』の特殊効果。)



アメリア(これなら行ける!!)


アメリア「もらったぁ!!!!」


ソラ「あ、みっけ〜。『雷掌』」


アメリア「あぐっ〜〜〜〜〜〜!!!」

アメリア(奇襲も効かないの!?………いや、効いているは効いてるんだ。

でも、それを踏まえたら、!!!)



なるほどね。『審判』の特殊効果か。

見てきたものスキルを理解出来たら、己の力とする。

厄介すぎるだろ。

こっちはスキルが容易く使えない。でも、向こうはじゃんじゃかスキルを打てる。

しかも魔術も使って波状攻撃が出来るようになれば…………末恐ろしいね。


(怖。こっちは無闇にスキル使えないのに向こうは撃ちまくれるのかよ。)


それだけじゃない。魔力量と出力も優れているから耐久戦にも有利。

まあ、俺じゃなければの話だが。


(そっか、ソラもわ。)


そう。考え方としては、魔力を術式に流して、もの魔力を生成すれば────魔力は、無限だよね?

っていう考え方。

(まあ、そうなんだけど。そうなんだけど!!

考え方がやばい。)


うるさい。やばい自覚は流石にある。



ソラ「ん〜、アサシンはめんどいな。」


アメリア(今のうちにソラが使っていたスキルを─────)

アメリア「『模倣トレース』!!!」

ソラ「およ?」

アメリア「……………えっ!?失敗した!?」


ソラ「あ〜、なるほどね。残念だったね。だって俺、。」


アメリア「っ〜〜!!!!」


ソラ「んじゃ、終わりにしよっか。『いかずち』」


アメリア「え?」


轟音。

そうして、アメリアは倒れた。



(質問!!

『霆』ってなに?)


A、『雷』の改良版。どこを強化したのかは、威力を強化しました。

『雷』は、指からでも打てますが、『霆』は、使。ちょっと欠陥してる技。

まあ、その代わり、威力と速度が上がっているんですけどね。


(これはひどいwww)



ソラ「さて、次は……っと。」

アリシア「ソラくん。ありがとう。助けてくれて。………でも、負ける訳には行かないから。」

ソラ「いいよ別に。勝てるもんなら勝って見せろっ!!」



アリシア「『魔術師』の力、見せてあげる!!」


ソラ「かかって来いよぉ!!」


アリシア「【炎嵐ファイヤーストーム】」


ソラ「シッ!!」


おっしゃ。!!

精度高いからなぁ。アリシアの魔術。


(おかしい。精度高いなら駆け抜けれないだろ。)


え?発動前に走れば当たらんよ?


アリシア(突破されるのは予想内。。)


アリシア「まだまだよ!!」

ソラ「ハッ。出来るもんなら、やって見ろっ!!」


アリシア(皆が時間を稼いでいる間に私は黙々と

魔術で罠地獄そっちへ追い込んでいる。

今の所は順調。

空中に行くことも織り込み済み。

不安なのは地下だけだけど、

これなら、勝てる!!)


ん〜、なんかやな予感がするんだよね。


(ほほう。やな予感とは?)

ん、やな予感はやな予感─────



ズン!!!

アリシア「引っかかったわね。」

アリシア(まだ、これからです!!)

あ、やな予感当たった。


(あーあ、私知らない〜。)


おい、お前【頭脳プレーン】だろうが。考えろや。


(私、そんな仕事ないもん。)


いや、考えるのが仕事なんですけど?


(焦ってないの?)


焦るわけがないだろ。

まあ、最悪、地下と空中に逃げればいい。


(完璧なフラグ。)


なんかいったか?


(いや、なんも。)


とりま、アリシアの方に行きますか。


そして、10秒後。


あっぶねぇ〜!!また罠。

罠、罠、罠、罠、罠、罠、罠…………罠地獄じゃねぇか!?


アリシア(順調!!単純なミスをしないように気を張らないと────)

アリシア「よし、これで決めるっ!!『召喚サモン:炎帝カイザー』!!!」


そうして出てきたのは炎の巨人?

パッと見、炎だね。

これ炎帝クラスは流石に─────


ソラ「ちょっとまずいかな?」


アリシア「行けっ!!炎帝カイザー!!!」


ソラ「うおおおおっ!?!?」


炎がどんどん出るわ出るわ。

色んな形がありますね。

普通に広範囲を消し飛ばすほのおに蛇の形をしたほのお。まだまだあるけどちょっと割愛。

もろもろ辛すぎる。


ソラ「仕方がないな。

創作スキル:『雷帝の怒り』出力最大─────『雷牢獄らいろうごく』」



ズドギャーン!!

轟音が鳴り響き続ける─────

アリシア「何よそれぇぇぇぇ!!!!」

ソラ「簡単な話だ。『雷帝の怒り』の最大出力。つまり────1番強い技だよ。」


そう。『雷牢獄』は、最強の技。まさに、雷帝の怒りである。

能力としては、一定範囲のである。塵も残らない。

まあ、流石に強すぎるため人には打てない。

少し弱体化ナーフしたのが『雷牢らいろう』(捕らえる技。)と

雷獄らいごく』(全方位を攻撃する技。)である。

それを1のが『雷牢獄』である。

時間を置いて打つのもある。


因みにそっちは、『雷牢雷獄らいろうらいごく』となる。


(こっちは抜け出せないし、全方位を打ち込む技である。

因みに時間を置いてと言っているが、である。)


まあ、それは置いといて、『炎帝カイザー』は消し飛ばせたっぽいな。

んじゃ、『雷牢獄』を解いてっと。



ソラ「………どうする?」


アリシア(くっ、『炎帝カイザー』を消されるのは想定外だった。とはいえ、降参は論外。だから─────)


アリシア「降参する気はないわ。だからね。させてもらうわ!!」

ソラ「げぇっ!?まじで!?」


アリシア「弾けろ!!『極大爆発魔術エクスプロージョン』」


ソラ「くっそ!!死んでたまるか!!【英護結界プロテクション】!!!」




轟音。



ソラ「はぁ、はぁ、あっぶね〜。」

アリシア「くっ、なんて硬いのよ。パタンキュー」


ソラ「ギリギリ勝てた。………っしゃ!!」


司会「……………なんと、なんとぉおおおおおお!!!!この白熱した激闘を制したのは『ソラ』だあああああああああああ!?!?」



こうして、ソラは1年生リーグ優勝者という称号を得たのであった。


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