第15話 その頃のカーマイン
ども。『
今回はソラが目覚めていた間のカーマインです。
まあ、
では、どうぞ。
カーマイン「さて、ソラは行ったな?では、貴様らどこに行くのか教えておこうじゃないか。
簡単な『
生徒「なっ!?ど、ドラゴンだと!?」
カーマイン「気にするな。見学だよ。
それに、
まあ、もっとも『樹海』の奴らじゃないからな。」
ドラゴンリザードは、ドラゴンではないドラゴン。
(ソラ基準。)
生徒「樹海の奴らだったらどうするんですか?」
カーマイン「ここには回ってこないな。まず。応援要請は来るだろうが。」
生徒「え?」
カーマイン「あのなぁ。お前ら本当に勉強してるのか?『樹海』の担当はどこだ?」
生徒「………冒険者ギルドですか?」
カーマイン「正解だ。………なら、分かるよな?
因みに
『樹海』のモンスターが出てくること。
まあ、ダンジョンからモンスターが出てくることも表す。
だが、今回の意味合いは前者。
生徒「冒険者ギルドですか?」
カーマイン「正解だ。………まあ、規模、敵の編成にもよるんだが────」
カーマイン曰く────深層にいたモンスターが深層から中層に出てきて、元々中層以上にいたモンスターが飛び出してくること。
よって深層にいたモンスターは
そして、期間は不定期である。
スタンピードが起きている場合は下から上に行くため、
カーマイン「以上だ。………さて、全員私から半径5m以内に近づけ。『転移』するからな。」
生徒「『転移』って
カーマイン「2度は言わん。早くしろ。」
生徒「あ、はい!!」
カーマイン「………全員いるな?では、行くぞ。『転移』」
生徒「ここは?」
カーマイン「到着だな。地上はやっぱりハズレはないようだ。」
生徒「は、ハズレ?」
カーマイン「ああ。ハズレると大変だからな。例えば────」
ソラのハズレた例をあげ始めた。
曰く────
『モンスターハウスにドンピシャで真ん中に入った。』
(レールガンはここで初登場)
『1歩動いたら魂と精神、物理的に3段階即死のトラップが四方八方ある所につっこんだ。』
(ここから『漆黒』が生まれた。)
『即時再生(魔力無限)のモンスターがパッと見300体ほどいる所に出た。』
(ファンネルはここが初登場)
etc、etc………
生徒「ヒッ」
カーマイン「例を挙げたらキリが無いぞ。
あ、因みに樹海だからな。樹海限定だ。
樹海は狂ってるからなぁ。
座標とか数分で変わる。クルクル変わる。」
生徒「ほっ。」
カーマイン「だからな、転移する時は気をつけろよ?………次の授業で教えるから。」
生徒「あ、あの………樹海にいくことなんてありませんよ?」
カーマイン「何を言ってるんだ?『転移』なんて冒険者ギルドが隠蔽してるだけで
生徒「うそでしょ?」
カーマイン「あ、これ他のやつにいったら、ギルドが諸手をあげて殺しにかかってくるぞ。
社会的に、物理的に。」
生徒「じゃあ、喋んないでよぉおおおお!!!」
カーマイン「ふっ。取調べが来るな。これは。」
生徒「なんで教えたぁああああああああ!!!」
カーマイン「え?軍の奴らにも教えたし、いっかな?って。」
生徒「のぉおおおおおおおおお!!!」
カーマイン「はっはっはっ。気にすんな。個人で扱う転移魔術は
生徒「そ、そんな………」
カーマイン「じゃあ、教えない理由、わかる人。」
生徒「いえ、」
カーマイン「みんな分からんのか。教えておこう。転移魔術はな、『座標指定』と、『個人指定』があるんだよ。」
生徒「???」
カーマイン「だからな────」
これは、ソラに教えてもらったんだがな。
転移魔術には『座標指定』と、『個人指定』がある。
まず、『座標指定』からな。
『座標指定』は、名前の通り座標を指定して転移する魔術だ。
メリットは、消費魔力が少ないこと、次に簡単であること。まあ、オーソドックスなんだが、魔法陣とかも
デメリットは転移場所を動かすことが出来ないこと。つまり、転移したら、
『目の前に竜のブレスが………』
なんてこともあるわけだ。
次に、『個人指定』とは、転移する人物が場所を指定して、転移できる。
メリットとしては、乱発が可能であること。次に、人によるが、長距離も転移出来ること。
デメリットとしては、普通に消費魔力が高すぎる。ガンガン食われる。
次にモラルだな。だってさ、ほぼ合法的に女子風呂見れるんだぞ?
これを悪用しない男子がいるか?いないだろ。
だって、ドンピシャで入った時も
『転移魔術をミスったぁあああ!!』
って言えば殴られるとかで済むんだぞ?
因みにこれを言ったら、従軍していた女子が男子を見る目が厳しくなり、
『次、風呂覗いたら殺す』
という目付きに変わりましたとさ。
これ聞いた時、
『いや、覗かれてるんだったら対策しろよ。』
と思ったね。(byソラ)
カーマイン「ま、こんなとこかな。」
生徒「なるほど。そうなんですね………」
カーマイン「さて、話がズレたな。ドラゴンリザードだったな。」
生徒(((ズレたも何も話してないと思いますけど?)))
カーマイン「ひとつ言う。貴様らだけでドラゴンリザードを殺せ。」
生徒「へ?」
カーマイン「殺れ。」
生徒「え?」
カーマイン「殺せ!!返事は『はい』か『YES』だけなんだよ!!」
生徒「はい!!!」
カーマイン「あ、そうそう、死んでもスグに生き返させるから気にすんな。」
生徒全員(死ぬ前提なのぉ?)
全員がこう思ったことは不思議ではないし、悪いことではない。
そうして、30分後………
カーマイン「よくやったな。貴様ら。」
生徒「はぁ。はぁ。」
カーマイン「死傷者は0人か。なかなかよくやったじゃないか。」
生徒「すみません。何回も死んでると思うんですけど。」
カーマイン「ん?蘇生が効く場合は死ぬにカウントされないんだ。これ、軍の常識な?」
生徒「えぇ???」
カーマイン「因みになんだが、ドラゴン全部の特徴として、食われたら蘇生出来ないからな。」
生徒全員(言うの遅いんだよぉぉぉおおおおおお!!!!
もおおおおおお!!!)
カーマイン「さて、次の任務からは、私がやるから見てろよ。」
生徒全員(ほんとかなぁ??)
そうして、全部の任務が終了。
カーマイン「よし、帰ってこれたな。」
生徒「も、もう無理。」
カーマイン「なんだぁ?雑魚すぎんか?」
生徒「くっ。」
ソラ「師匠何やったの?」
カーマイン「なんもやってない!!」
ソラ「あ、そうか。お前ら、お疲れ様。」
生徒(この言葉でなにを理解したんでしょうか?
わかる人〜。だれか、教えて?)
カーマイン「なにを分かったんだ?」
ソラ「簡単だよ。答えは、カーマインが何もやっていない。
つまり、全ての任務を生徒に任せた訳だ。
……違うか?」
カーマイン「正解だ!!
………貴様ら分かったか?これだけ大変なんだぞ!!
決して軽々しく『軍に入りたい』とか言うんじゃないぞ!!
だが、人員は欲しいからこの件に関しては言いふらさないこと!!」
生徒「ええ、もういいませんよ。疲れた。これ並みですか。大変だ。」
カーマイン「ふっ。まだまだ分かっていないようだな。
私たちはこれの倍以上の任務に、事務処理がくっついてきているんだよ!!
まあ、特にソラはやばいかな。説明してやれ!!」
ソラ「はぁ、いいけどさ。俺はな───」
そうして、夕方の授業が始まった。
え?ソラの激務内容が気になるって?
これだよ。
0:00 日が変わると、起床して、任務を受ける。
0:45 本日最初の依頼100件ほどが終了。
1:00 事務処理を行う。(ぶっ通し)
6:00 軽い朝食。
6:10 本日2回目の依頼200件を処理し始める。
9:00 依頼処理終了。下の人員の後処理。数十件ほど。
あとは、無能が指揮している事件の処理を100件ほど。(クロアに頼まれて。)
12:00 軽い昼食
12:05 本日3回目の依頼。数百件の処理開始。
16:00 軍に帰還。
16:05 本日4度目の依頼。指名もあり。だから、900件ほど。
20:00 軍に帰還。(夕飯は済ませておく。)
20:05 指名がほとんどの依頼。100件ほど。
21:00 軍に帰還。
ここの間で仮眠。
21:10 事務処理。
23:40 事務処理終わり。
0:00まで、仮眠。
これを毎日。
以上。日本なら超ブラック企業である。労基に報告行きである。なんなら解体も有り得る。
ソラ「終わり。」
カリン「えーと、すっごい所に働いてたんだね。」
ソラ「おう。軍に働くとしたら、これ程じゃないがこれの4分の1はあるぞ。」
アリシア「おおう。すっごいブラックだ。」
ソラ「あ、冒険者ギルドの職員もこれぐらいだぞ。ランクが高くなればなるほど、ね。
俺が贔屓にしてる
アメリア「凄いわね。」
アリシア「ちょっとお父さんに言おうかしら。」
ソラ「頼む。人員不足は何処も一緒なんだ。」
カリン「私もお母さんに言っておこ。」
ソラ「ありがてぇ。女王から言ってくれるのはマジで助かる。」
カリン「女王って呼んでいいの?」
ソラ「あ?勲章貰う時なんて俺がほとんどだったぞ?しかも毎月俺。」
カリン「うん、毎月?」
ソラ「ああ。4、5年前か。」
カリン「いたかも?毎月同じ顔の人。」
ソラ「あ、アメリアはしなくていいぞ。」
アメリア「なんで?」
ソラ「だってアイツじゃん。」
アメリア「うん、そうなんだけどね。そうなんだけどね!!なんもしないっていうのが………」
ソラ「じゃぁ、将来ここで雇って貰ったら?給金はそれなりだ。しかも働き具合によっては金がどんどん入ってくるんだ。」
アメリア「うん、まあ、いいんだけど。私はお兄ちゃんと一緒がいいかな?」
………かわいい。
ソラ「かなり嬉しいなぁ。撫でてあげよう。」
アメリア「えへへ。………ずるいでしょ?」
アリシア「…………」
カリン「………」
カーマイン「……………しにたいようだな。」
ソラ「なんで?アメリア殺すなら俺が相手するけど?」
アメリア「お兄ちゃん!!大好き!!ギュッ」
ソラ「ははっ。やっぱかわいいなぁ。」
昴「………シスコン。」
ソラ「おい。聞き捨てならない言葉聞いたぞ?」
アリシア「しすこんって何かしら?」
ソラ「姉妹が大好きってこと。」
カーマイン「ピッタリだな。」
アリシア「あら、ぴったりじゃない。」
カリン「ぴったりだね。」
生徒全員(ぴったりだ。)
ソラ「………味方はいないのか。」
アメリア「私はお兄ちゃんに甘えるもん。」
ソラ「かわいいなぁ。」
昴「………アメリアはブラコンね。」
アメリア「死にたいの?」
ソラ「なんで意味が通じるんだよ。
あ、ブラコンって言うのは兄と弟大好き。ってこと。」
カーマイン「少し違うな。」
アリシア「じゃあ、ちょっと違うね。」
カリン「若干違うね。」
生徒全員(少し違う。)
ソラ「なぜ、アメリアは良くて俺はダメなのだろうか。」
周り「「「自分の胸に聞いてみろ。」」」
ソラ「なんでだよぉおおおおお!!!なんなんだよぉおおおおお!!!もおおおおおおおお!!!」
職業体験編終了。
7月12日現在、軽く修正を入れさせて頂きました。
星、フォロー、ハート、コメントをどうかよろしくお願いします!!!恵んでください!!
他作品もどうかよろしくお願いします!!!
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