第14話 任務ってやっぱりめんどい。

どうも。『暁』のソラです。前回はちょい前の人助けと、軍に1日勤務させられることになりました。その後の続きをどうぞ。



カイン「貴女達にはソラの仕事を見る権利を与えます。」



そうして、3人は顔を見合わせた。そして、こう答えた。



『いいの?』


と、答えてしまった。

あ〜あ、大変だ。それはいいとして。


ソラ「任務の内容は?」


カイン「人助けがチラホラ。討伐はカーマインにやらせる。」


ソラ「おっけー。んじゃぁ、3人とも。行くよ。」

アリシア「どこに行くの?」


ソラ「最初の人助け。ちょい、近づいて。」

カリン「え!?な、なん───」


アメリア「ほら。早く。」

ソラ「ありがと。アメリア。んじゃあ、『転移』!!」


カリン「はぁ!?転移って失われたまじゅ────」





転移完了。

ソラ「ありゃ?」


カリン「失われた魔術じゃん!!なんで出来るの?」


そりゃ、漫画とラノベで学んだんで。それと、周りがうるさいな。あれが指揮官か?


ソラ「おい。今どんな状況?」


指揮官「はっ。ガキに教える必要はねぇ。直ぐに立ち去りな。」

ソラ「…………今、どんな状況?って聞いてんだけど?」


指揮官「教える必要がねぇって言ってんだよ。」


これだから指揮官で喜んでいる程度の下っ端は嫌いなんだ。自分は偉い。何してもいいだろ?

っていうクズな考えが入ってる。

死んだ方がいいと思う。


ソラ「はぁ〜。あ、アリシア達は手を出すなよ。一応軍の人間なんだからな。殺されちゃ困る。」


アリシア達「「「わかってる。」」」


ソラ「なら、よし。………しっかし、でかい屋敷だなぁ。」


指揮官「おい。なにしてんだよ。人の指揮する場所に勝手に入ってくんなよ。」


ソラ「うるさい。お前が無能だから俺がカインから言われて来てやってんの。

好きで来てるわけじゃない。なめんなよ?

おい、お前、入軍して何年目だ?」


指揮官「うるさいガキ。黙れ。無能?俺は優秀なんだよ。入軍して2年目で指揮官やってんだからな。」


はぁ。そりゃ、知らないわけだ。ってかこいつも周り見えないらしいな。

ベテランが殺す目で見てるぞ。

生意気な若造が。

そいつに喧嘩売るなって。


(それはそれはもうね、ソラに喧嘩なんて売ったら最悪世界が滅ぶ。)


ソラ「あ、そう。エリートなんだね。

でも、アルカナの所には入れないんだね。」


指揮官「黙れ。」


ソラ「で?何日つっ立ってんの?

にらめっこ?

お前やっぱ無能だわ。

ここで待つはない。さすがに。」


指揮官「んだと!?攻め入るのは犠牲がでるだ───」


ソラ「はいはい。もううるさい。黙っとけ。」

指揮官「んぐっ!?もごっ、もががっ。」


瞬き1つで猿轡。


ソラ「さて、うるさいバカは置いといて、一丁やりますかぁ〜。」


アリシア「何するのかしらね。」

カリン「わくわく!!」

アメリア「怖いわね。少し。」


ソラ「ものをぶち込んで行きますよお!!」


アリシア「なに?あれ。」

カリン「ち、ちょっとヤバくない?」

アメリア「うん。兄ちゃんをキレさせないようにしよう。」


とあるもの。インデックスじゃない何か。それは、御〇美琴が扱う《超電磁砲レールガン》ってな。ちなみに打とうとしている銃身は、猟銃。



ソラ「消し飛べ。館ごと!!『超電磁砲レールガン』!!」


発射。



着弾。轟音。

ズドガアアアアアアアアアン!!!


「「「「「「……………」」」」」」


ソラ「うし。最高だなぁ。………さて、地下室、地下室〜♫」


アリシア「ま、待ちなさぁい!!」

カリン「まてぇええええ!!」

アメリア「まってお兄ちゃん!!」


ソラ「あ、そうそう。これは守れよ。ルールだ。アメリアが上空で待機。」


アメリア「え?」

ソラ「返事は『はい』か、『YES』かだ。」

アメリア「はい。」


ソラ「よし。………アリシアは俺についてくるように。カリンは首謀者が逃げる可能性もあるから、地上で待機。」


2人「「はい。」」



地下室に入ってみる。


ソラ「お?………こりゃひでぇ。アリシアはそのエルフと獣人を魔法陣の端の方へやって。」


アリシア「ソラは?」


ソラ「やった犯人とこいつ魔法陣の破壊。」


エルフ「む、無理だ!!私たちエルフでも無理だったんだぞ!?」


ソラ「だからなに?

………『解呪ディスペル』」


エルフ「は?」


っていうか、意外と面倒だな。

この魔法陣。ってか、魔力がほとんどない獣人がいるのはなんでだ?

………いや、こう考えられるな。

『エルフはそのまま魔力に、獣人は身体能力を魔力にする』ってことを考えて作れば出来なくはない、か?

だが、めっちゃ大変だぞ?

ん?首謀者が………いない?

だとすると─────

ソラ「カリン。首謀者は任せた。捕まえるまででいいよ。直ぐに追う。」


通信器具持っておいて良かったぁ。


カリン『わかった。』





ソラ、現着。


ソラ「首尾は?」

カリン「楽勝。話にならなかったかな。」

ソラ「そっか。でも、怪我してるね。」

カリン「う。」


ソラ「ただ、大人に子供が勝てるのは驚いた。だから、稽古、つけようか?」


カリン「頼む。相部屋のよしみで。」

ソラ「いいよ。」

カリン「ありがとう。って前にこれやったね。」

ソラ「そういやそうだな。」


首謀者「くっそ。はなせぇ!!」

ソラ「ん?何を言ってるんだ?敗北者。

負けたものは勝ったものに口出しはできない。

なぜなら、負けた時に死んでいてもおかしくなかったのだから。」


首謀者「くっそがぁああああああ!!」

ソラ「因みに聞くが、なぜこんなことを?」


首謀者「はっ、亜人共はこの人間界にいていい存在じゃないんだよ。

それにな、そいつらの体は欠損してる。

この俺様が扱ってやらねぇといけないだろ?」


ああ、クズだ。良かった。根っこからのクズで。なんの躊躇いもなく殺せる。


ソラ「クズだな。もう分かった。死ね。」


首謀者「なっ!?た、助けてく────」


ソラ「死ね。」

首謀者「ぎゃああああああああああ!!」(フリ)


おや?これ簡易型レールガン打ち込んだのに死んでない?おかしいな。

しかも、当たってなくね?

そんでもって、レールガンがした??


首謀者「はははははははは!!貴様!!魔法陣を破壊したな!?

だから、これでだあああああああああ!!」


ソラ「なんで?なんで、勝ちなの?」

首謀者「はっ。教えてやるよ。

保険で魔法陣が壊れたら術式、魔法も使!!

そんでもって俺は不死の存在になったんだよ!!」


ソラ「…………」


あ、マジで使えねぇ。いや、でも、違和感が────


ソラ「あぁ、なるほどね。

…………面白いもん見せてやるよ。

………来い!!ファンネルぅううううううう!!!」

首謀者「なっ!?なぜ打てる!?」


アリシア「なにそれ?」

ソラ「ファンネルね。これは────」


カリン「なるほど。自立型ってこと?」


ソラ「おう。しかも全自動フルオート追尾ホーミングなんだぜ。」


アリシア「なにそれ、やば。」

ソラ「まあ、もうちょい改良できるけどな。」

アリシア「え?こんなやばいのにもっと改良できるの?」


(ども。【頭脳プレーン】です。現在も首謀者は、ファンネルに打たれ続けており、瞬間蘇生しています。永遠です。)


ソラ「おう。出来る。この数を4人くらいに飛ばせる。殺したら次の獲物に行くぞ?」


カリン「えっぐぅ。やば。こわ。勝てないじゃん。」


ソラ「いや、耐久力の問題があるんだよなぁ。」

アリシア「脆いってこと?」


ソラ「ああ。くっそ脆い。………おい、首謀者1番軽い魔法をそいつに当てろ。」


首謀者「う、ああああ。ああああああああ!!!!」


お、当てれたな。そして、当たったファンネルは墜落。沈黙した。


ソラ「な?」

カリン「確かに脆いわね。」

首謀者「はぁはぁ。これなら行ける。うぉおおおおお!!!」


ソラ「あ、残念。留まると思うなよ。」

首謀者「は?」

カリン·アリシア「え?」


そして、ファンネルは、一つ一つが変則的な動きをしながら、レーザーを放ち始めた。


首謀者「はぁああああああああああああ!?」

カリン「これはひどいwww」


ソラ「おい。笑うなよ。これが正規の使い方だぞ。ちなみにレーザーの他にももうちょい軽いレーザーがあるんだけど稽古でお前に当てようか?

カリン。」


カリン「いえ。遠慮します。因みに正規じゃない打ち方は?」

ソラ「こう。」


ファンネルがソラの体にくっついた。

カリン「え?」

ソラ「そんでこう。」

カリン「うわ。」


カリンが引いた理由は、ソラの体にくっついたファンネルがそのまま打ち始めたからである。


ソラ「あはははははははははははは!!!!」


ここに記そう。


このソラは狂気的な存在だったと。


ソラ「ふぅ。あ、あんたのお陰で強くなれた。ありがとな。じゃ、楽に殺してやる。」


首謀者「あ、あ………」


(あ〜あ、心が壊れてるじゃん。)


いいだろ。別に。殺さなきゃいけない存在なんだから。

ソラ「冥土の土産に教えておくよ。

俺の二つ名は『暁』だ。

そんであんたのお陰で学んだ力は、『破壊デストロイ』だよ。

ありがとな。じゃ、楽に逝け。

…………『色舞しきぶ』『漆黒しっこく』。」


明記しよう。


『漆黒』とは。

簡単に言えば物理的に、精神的に、魂的に殺す技である。

よって、これを喰らえば即死。

物理は防げても精神、魂と来る。

3段攻撃。だから、無理。

因みにかすり傷でも死ねる。



ソラ「はい。おしまい。さて、次は────」

アリシア「え?斬ってたけど、血は?」


ソラ「ん?こいつ漆黒で斬れば血なんて出ないぞ。全部殺すからな。」


アリシア「うっわあ。」


ソラ「ま、話は後々。………アメリア拾って次行くよ。」


アメリア「終わったようね。」


ソラ「お、アメリア。大丈夫か?」

アメリア「なにが?敵は楽々殺したわ。」

ソラ「おお〜。頑張ったな。」


アメリア「えへへ。」


かわいい。流石妹。さすいもってやつだ。頭撫でてやった。


(シスコン。)


アリシア「ねぇ、カリン。私たちの情緒がおかしいのかな?人を殺すってこんな簡単だっけ?」

カリン「いや、おかしくないよ。多分ソラたちがおかしいよ。」


ソラ「なんかいったか?」

カリン「いや、なんでそんな簡単に人を殺せるのかなって。」


ソラ「俺は…………実例を知ったからかな。」


アメリア「私は、守りたい人を守れなかったから。今度こそ降りかかる火の粉を振り払ってみせる。まあ、守りたい人は私の助けなんて要らないと思うけどね。」


ソラ「アメリアの守りがいらないって随分と悪いやつだなあ。」


アメリア(あなたなんだけど?)

アリシア(鈍感。)

カリン(鈍いなぁ。)


カリン「あ、そうそう。実例って?」

ソラ「ああ、その件はなぁ───」


昴に語った時のやつ。(第8話参照。)


カリン「そうだったんだ。私も頑張ろうかな。」


ソラ「いつか、お前らにも人を殺らなきゃいけない時がくるよ。」


アリシア「そんな世界かぁ。やだなぁ。」


ソラ「仕方がないな。それは。悪人はどこにでもいる。

しかも、悪人は今この時ものうのうと生きているからな。その代わり、善人がどんどん死んでく。」


だから、この世界はゴミなんだ。地球もそうだったが。

だから、俺はこの術式創作魔法で世界を変えてやる。


カリン「まあ、いいでしょ。次の任務あるんじゃないの?」


ソラ「あ、そうだった。捕まって。

………『転移』。」





そうして、1日が終わった。ファンネルを使う時とレールガンはこの時だけだった。

もうちょい打ちたかった。

あ、でも簡易型は使った。


簡易型って?


え?簡易型は………レールガンを素手で、空気を使って簡単にやるの。

空気だから、距離は短い10m程、弾速はかなり遅め秒速800km/h

だから、まあ、普通の銃より早いくらい?


通常レールガンは、今のところ距離『7000km』。

弾速は『8000km/h』。

もうちょい改良出来ると思う。

いつか、ガ〇ダム作って、レールガン搭載しよう。いや、ビームライフルもいいけどね。



そして、追加の説明。


なぜ首謀者が『魔法陣消したから、魔術、スキルを使うことができない。』といったのに、ソラが使えた理由は、『破壊デストロイ』に目覚めたからである。

破壊デストロイ』の効果は、モノ、スキルを全て壊す術式である。

これで、ファンネルを作った。


手順はファンネルを壊す術を作れば、

反魔術式アンチマジックスキル』(ソラが命名。)

によってファンネルが作られる。


簡単だろ?

出来ないなら、それを出来るようにすればいい。

だから、術を反転させて使えないようにしているなら、最初から反転させれば使えるよね?

というソラ以外は無理な理論である。





7月12日現在、修正しました。


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