やさしい女王さま

異世界スカイライム

聖暦せいれき2022ねんがつ10にちきん仏滅ぶつめつ午前ごぜん10――



 突然とつぜんですが‥‥オナさんに、通話つうわ要請ようせいはいりました。現在げんざい、オナ子さんは『銀色ぎんいろ玉子たまご形状けいじょうなので、その精神せいしんたいは、バーチャル空間くうかんます。


 オナ子さんが通話要請にたいして、要件ようけんをチャットでたずねると、相手あいては、すぐさま返信へんしんしてました。そこには、こうあります。


当方とうほう懸念けねんかんして、勇者ゆうしゃ要請ようせいする事柄ことがらがある}


 そこで、オナ子さんが聖女せいじょとして、なぞの相手との通話を開始かいししました。

 通話が、しばらくつづき‥‥相手は{懸念事項じこう詳細しょうさいを、実際じっさいってはなせないか?}とのことです。



#その高校こうこうひるやすみ――

 オナ子さんによれば、優人ゆうとに、世界せかいからの招待しょうたいじょうがあるそうです。


 相手は、異世界にある『目的もくてき時空じくう位置いち』をあきらかにしています。また、そこへは、オナ子さんが、優人をれての転移てんいによる、往復おうふく可能かのうです。

 そこで、優人は、異世界へは、帰宅きたくしてから、かう事にします。



東京とうきょうは、午後ごご8時。現地げんち時間じかんも、どう時刻じこく――


 オナ子さんは、優人を連れて、れいの異世界へと転移しました。そこは‥‥しろおお広間ひろまです。優人たちは、そこで待機たいきしていた『貴族きぞくでもある執事しつじ』の案内あんないで、謁見えっけんに向かいました。


 謁見の間には‥‥玉座ぎょくざ女王じょうおうと、その家臣かしんたちが居ました。

 うるわしき女王が、げます。


「ようこそ、世界『スカイライム』に!

 ――ここは、アップル女王国クイーンダムです。

 そして、わたしは、女王『デイト』といます」


 そう告げて、女王は、やさしいみを、かべました。



 その笑みに‥‥おもわず、優人が、女王デイトに見惚みとれました。

 そこで、優人は、これまた‥‥思わず、くちばしります。


くわしいはなしを、ベッドのうえで、うかがいたいです!」


 優人の戯言たわごとに、女王も家臣たちも、唖然あぜんとしました。しかし、女王たちは、何故なぜだか‥‥すぐさま、あかるい笑みを浮かべていました。

 くして、女王デイトが、ほほあからめ‥‥じらいつつも、こたえます。


「わたしでければ、欲望よくぼうのまま、存分ぞんぶんに‥‥」


 優人は、女王の応えに、唖然とますが‥‥身体からだは、元気げんき反応はんのうしていました。

 間をいて、優人と『なみだの女王』は、寝室しんしつに向かいます。


 やがて、寝室にて‥‥女王の恥じらいが、なみだとなってこぼれながら‥‥女王デイトの処女しょじょは、てました。



 ちなみに、優人は、女性じょせいに対するくばりを、皆無かいむにして‥‥ひたすら性欲せいよくのままに、悦楽えつらく追求ついきゅうを続けています。

 もちろん、爽快そうかいかんを目的として、女王への種付たねつけも、執拗しつようかえしました。それも、女王デイトの恥じらいを、もてあそびながらです。


 この、優人は、スケベイを全開ぜんかいにして、精力せいりょく即時そくじ回復かいふくさせながら‥‥鬼畜きちくにも、完徹かんてつしました。



 ところが‥‥ところが‥‥女王デイトは、子供こどもころ見識けんしきふかめるために、偶然ぐうぜんですが、優人の近所きんじょんでいました。

 そのことを、優人のほうは、翌朝よくあさまで思いせませんが‥‥女王は、異世界じんなのに、優人の『1さいほど年上としうえ幼馴染おさななじみ』です。


 おまけに、この夜が原因げんいんで‥‥優人は、女王デイトのしりかれます。



 翌日よくじつ、優人には、生恥なまはじさらす地獄じごくが、かまえていました。

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