第8話 sideフブキ
ついにこの日が来てしまった
今日は新しい主人の元に行く日だ
空はとても曇っていた
本音を言うと行きたくはない
だってどんな人かもわからないし
学園にこのまま通わしてもらえるかもわからない
そんな事を考えていると目的地に着いたらしい
「ここが今日からお前の新しい居場所だ」
昨日まで主人だった人が言う
「今日までありがとうございました」
「この御恩は忘れまs」
「そう言うのはいいさ」
「むしろこちらが感謝したいぐらいだからな」
そんなことを言って屋敷に戻って行った
どうやら向こう側はあくまでも『匿名』希望らしく
元主人と会うのを嫌ったようだった
だがこんな屋敷の前まで私を届けさせた時点で匿名の意味もないだろうに
そんなことを思いながら屋敷に近づいていく
「今日はどのような要件で参られましたか」
屋敷の門番らしき人にそう聞かれる
「えっと、フブキ=シラユキです。今日はここに来るように言われて」
そう言うと門番の人は少し考えたあと
「少しお待ちください」
そう言って代わりの人と交代して屋敷の中に入って行った
少ししてやさしそうな女性が出てきた
私のことを見て走ってくる
「シラユキちゃんだよね、ごめんね、待たせちゃったかな」
「え、あ、全然待っていません!」
「そんなことないでしょ。ほら手がだいぶ冷たくなってる」
そう心配そうに言ってくる
「いえ、本当に気になさらないで下さい」
「…そっか、じゃあ家に行こっか」
「わかりました」
…え?
「ここが主の家ではないのですか?」
「うん、ここは仕事で来ていただけだから。あと主じゃなくて私はアカネだよ」
「なわかりました、よろしくお願いしますアカネさん」
「じゃああらためて行こっか」
そう言って笑顔を向けてきた
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「ここが今日からあなたのお家だよ」
なんと言うか普通の家だった
「あのアカネさん、いくつか聞きたいことがあるのですが」
「ん?何で引きとったのかとかいくらなのかって話?」
心を読んだかのように聞いてくる
「えと、その、そうです」
驚いて言葉が詰まってしまった
「いくらなのかは秘密だよ」
「そうですか…」
きっととても安いのだろう
「理由の方だけど依頼があったからかな」
「依頼ですか!?」
依頼?なら誰がそんなことを
「それは秘密だよ」
また心を読んだかのように答える
「はい…」
誰が依頼をしたのかとても気になる
「でもヒントならあげる、貴方の知っている人だよ」
「私の知っている人ですか!?」
もちろん私の知っている人なんて限られている
「そうだよ」
「そうですか…」
「とても優しい人だよ」
「優しい人ですか…」
「なんて依頼されたのか気になる?」
そんなことを聞いてくるがそんなの
「教えてもらえますか?」
そう言うと
「依頼内容はこう、『学園内で可哀想な子を見かけたからその子を助けてほしい』ってね」
「てことは学園の人ですか」
「あ、えっとソウカモネ?」
あからさまに嘘だ
「そんなことよりお昼ご飯まだでしょ?よかったら一緒にご飯作らない?」
その後楽しくお話をしながらご飯を作った
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どうもfloud です
まずはすみません投稿が遅くて
やっぱり思いつきで書くのは難しいですね
これからはなるべくイメージをメモしたりして更新ペースをあげたいと思っています!
なのでよかったらこれからもこの作品を読んでいただけると嬉しいです!
それではまた
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