第7章「魔法大会」- リナが魔法大会で優勝。ワイは彼女の実力を認める

リナがいきなりワイに言うた。

リナ「ねえワイ、私、魔法大会に出ようと思うの」

ワイ「はぁ?魔法大会?お前、そんなん出て大丈夫なんか?」

リナ「なによ、その言い方!私だって力をつけたいのよ!」

ミオ「いいんじゃない?リナの潜在能力、見せつけるチャンスよ」

ワイ「ほーん、どうせ予選落ちやろ。見とけよ」

リナ「なっ…!言ってろ!必ず優勝してみせるわ!」


そう意気込むリナやけど、正直ワイは眉唾もんやと思っとった。


大会当日。会場はライバルたちの熱気で満ちとる。

司会「さあ、今年の魔法大会開幕です!猛者たちの激突にご期待ください!」

観客「おおお!」「早く始まらんかな!」「誰が優勝するんやろ!」

リナ「うぅ…緊張する…」

ワイ「ほれ、ビビっとるがな。もう帰ろうや」

リナ「ち、ちがうわ!私は絶対優勝するんだから!」


予選が始まる。リナの最初の相手は、一回戦から強敵やった。

敵「おいガキ!魔法なんてお遊戯は終いだ。一発で沈めたる!」

リナ「な、なによ!私はガキじゃないわ!本気で戦うわよ!」

審判「じゃあ、始め!」

敵「食らえ!ファイアボール!」

リナ「きゃあ!」

炎の玉がリナに迫る。ワイは思わず目を背ける。


ワイ「お、おいリナ!大丈夫か!?」

リナ「…私のこと、なめないでよね」

なんと、リナはファイアボールを難なく弾いとったんや!

敵「な、なんだと!?」

リナ「私だって…本気なのよ!受けて立つわよ!『ブリザード』!」

リナの放った氷の嵐が、敵を襲う。

敵「ぐわあああ!」

あっけなく、敵は倒れた。

審判「勝者、リナ!」

観客「おおお!」「すげえ!」「あのコ、ダークホース?」


ワイはぽかんと口開けとる。マジかよ、リナ…。

その後もリナは勝ち進む。敵を次々と倒していく。


準決勝。リナの相手は、今大会最大の強敵と言われるアリサや。

アリサ「あら、よくここまで来たわね。ガキのくせに」

リナ「うるさいわね!私はもうガキじゃないの!」

アリサ「ふん、口だけは達者ね。思い知らせてあげる」

審判「始め!」

アリサ「受けて!『メテオストライク』!」

巨大な隕石がリナに降り注ぐ。これはヤバい!

ワイ「リナ!避けろ!」

リナ「…甘いわ」

リナは微動だにせず、杖を振り上げる。

リナ「『シャイニングミラー』!」

巨大な鏡が現れ、隕石を跳ね返す!アリサに直撃や!

アリサ「そ、そんな…!私の必殺魔法が!」

リナ「私だって…舐めないでよ!『ホーリーランス』!」

光の槍がアリサを貫く。アリサは崩れ落ちた。

審判「勝者、リナ!」

観客「おおおお!」「すげええ!」「ダークホース、ついに決勝だ!」


ワイは信じられん思いで固まっとる。


リナ「ね、ワイ。どう?私の実力」

ワイ「お、おう…すごいな。ワイ、目ぇ疑っとったわ」

ミオ「ほら、言ったでしょ。リナを侮っちゃダメよ」

ワイ「あ、ああ…わかったわ。ワイが悪かった」

リナ「ふふ、素直じゃないのね。でも、嬉しいわ」


ついに決勝戦。リナVS大会の常連チャンピオン、カイル。

カイル「ふん、ガキが良く頑張った。褒めてやろう」

リナ「もう、ガキって言わないでよ!私は本気なんだから!」

カイル「どれだけ本気でも、私には勝てんよ。極魔法、見せたる!」


審判「決勝戦、始め!」

カイル「喰らえ!『ヘルファイア』!」

真っ黒い炎がリナを襲う。

リナ「きゃあ!」「う、熱い!」

ワイ「リナ!くそっ、あんなの反則やろ!」

カイル「ははは!魔法に反則はないんだよ!さあ、降参したまえ!」

リナ「ぐっ…負けるもんか!」

リナは必死に耐える。だが、ヘルファイアの猛攻は止まらん。

リナ「あ、熱い…!私…私…!」

ワイ「リナ!諦めんな!お前はもっと強いんや!」

ミオ「そうよ!リナ!あなたの本当の力、見せつけて!」


その時や。リナの体が煌めき始める。

リナ「…私は、負けない!私には、守るべきものがあるの!」

リナの力が覚醒した。ヘルファイアを跳ね返す。

カイル「な、何だ!?私の極魔法が!」

リナ「私の魔法は…友の力なのよ!『フレンドシップブレイズ』!」

眩い光が会場を包む。カイルは吹き飛ばされる。

カイル「ば、馬鹿な…!私が、負ける…だと…!?」

審判「勝者…リナ!」

歓声が鳴り響く。リナが優勝したんや。


表彰式。リナは誇らしげにトロフィーを掲げとる。

リナ「や、やったわ…!私、優勝しちゃった!」

ワイ「…ほんまようやったな。ワイ、感動したわ」

リナ「ワイ…!ありがとう、あなたのおかげよ!」

ミオ「さ、二人とも!私も褒めて欲しいんだけど!」

ワイ「お、おう、ミオもな!応援サンキューやで!」


三人で抱き合う。ワイはリナの活躍を心から誇りに思っとる。

ワイ(リナ、お前は…ワイの目ぇ覚まさせてくれた。ほんまありがとうな)

リナ「ワイ、グスグスしちゃってどうしたの?」

ワイ「ち、ちゃうわ!目に汗が入っただけや!」

リナ「ふふ、ウソつき。でも、うれしいわ」


こうして、リナは魔法大会で優勝し、最強の魔法使いの仲間入りを果たしたのやった。ワイはリナの底知れぬ力を、心から認めたんや。リナよ、お前との冒険、ワイは忘れへんで。ずっと、仲間でいようやないか。

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