第6章「ユウマの決意」- ユウマがワイに負けまいと特訓を始める

ユウマとの出会いは衝撃的やった。ワイがいつものように町をうろついとったら、突然、目の前に現れたんや。

ユウマ「おいお前!こんな所で何しとんねん!」

ワイ「あぁ?関係ないやろ。ワイはフリーやねん。好きな所行く」

ユウマ「ふざけんな!俺はこの辺のチャンピオンやぞ。文句あるんか?」

ワイ「はっ、チャンピオン?面白いこと言うなぁ。ほな、勝負や!」

ユウマ「なんやと!?口だけは達者やな!受けて立つわ!」


こうしてワイとユウマの勝負が始まる。周りには人だかりができとる。

村人A「おいおい、あのユウマに喧嘩売るなんて無茶やで!」

村人B「でも、あの男も強そうやな。これは面白い対決になりそうや!」

ワイ「うるさいわ!けえへんのか、このハゲ!」

ユウマ「言うな!俺はハゲとらん!むしろイケメンや!」

ワイ「はっ、イケメン?笑わせんな!その面でか?」

ユウマ「ぐぬぬ…言い過ぎやぞ!覚悟せえ!」


果たしてユウマの実力はどんなもんかと思いきや、なかなかのもんやった。

ユウマ「くらえ!俺の必殺剣!」

ワイ「甘い!そんなもん、ワイにゃ通用せえへん!」

互いに一歩も引かん激しい戦いやった。見とる連中もびっくりしとる。

村人C「す、すげえ!二人とも本気や!」

村人D「こんな剣の腕前、見たことないわ!」

ワイ「はっ、まだまだやな!次はワイの番や!」

ワイは渾身の一撃をユウマに叩き込む。

ユウマ「ぐはっ!な、なんちゅう威力や!」

ワイ「どうや?ワイの本気、思い知ったか?」

ユウマ「ち、ちくしょう…負けた…!」


結果、ワイの勝利に終わった。ユウマは悔しそうに地面を叩く。

ユウマ「くそっ!俺の自慢の剣技が通用せえへんとは…!」

ワイ「ほれ、言わんこっちゃない。ワイの方が強いんや」

ユウマ「認めんぞ!俺はお前に負けとらん!必ず強なる!」

ワイ「ほーん、それは楽しみやな。鍛えてまた挑戦しに来い」

ユウマ「覚えとけよ!俺は絶対お前に勝つからな!」

こうしてユウマはワイへのリベンジを誓い、特訓に励むことになったんや。


それから数週間後、ワイはリナやミオと冒険に出とった。

リナ「ねえワイさん、この前のユウマって男の人、気になるね」

ワイ「あぁ?なんでワイがあんなヤツ気にせなアカンねん」

ミオ「でも、あの目つき、本気だったわよ。あなたに勝つって」

ワイ「はっ、口だけはようきくわ。所詮、ワイには敵わんのや」

その時、背後から声が飛んでくる。

ユウマ「そうは言わせんぞ!ワイ!」

ワイ「おいおい、なんやお前。いきなり現れよって」

ユウマ「俺はこの一週間 、特訓に明け暮れた!今なら…!」

リナ「ちょ、ちょっと!話聞いてる!?」

ミオ「はぁ…男って本当バカね」


ユウマ、特訓の成果を見せようと、いきなりワイに斬りかかる!

ワイ「ちょいちょい!冒険の最中やぞ!」

ユウマ「関係ない!受けて立て!」

リナ「も、もう!なんなのよ!」

ミオ「この流れ、止められないわね…」

ユウマの気合いは相当のもんや。剣筋が格段に鋭なっとる。

ワイ「ほぉ…やるやんけ。たしかに強なっとるわ」

ユウマ「当たり前や!俺はお前に負けるために特訓したんやない!」

互いに本気の力を解き放つ。斬撃がぶつかり合い、火花が散る。

リナ「す、すごい…!二人とも、剣の達人みたい!」

ミオ「ええ、互角の戦いね。どちらが勝つか…」

ワイ「ほれ!思い知ったか!ワイの真の力!」

ユウマ「ぐっ…!甘いわ!俺はこれでもか!」

激しい戦いは続く。だが、徐々にユウマが押され始める。

ユウマ「そ、そんな…!俺の特訓は!」

ワイ「残念やったな。ワイはお前より数段上や」

ユウマ「認めん!絶対認めん!もっと強なるんや!」

ワイ「ほな、その根性、買ったで。またいつでも相手したるわ」

ユウマ「ああ、覚えとけ!次こそ、必ず勝つからな!」


そう言い残し、ユウマはまた修行の旅に出ていった。ワイはその後ろ姿を見つめる。

リナ「ワイさん…あの人、本当に強なろうとしてるんだね」

ワイ「あぁ、あいつならやるかもしれんな。ワイを超えるために」

ミオ「ふふ、あなたも認めてるじゃない。ライバルだって」

ワイ「ちゃうわ!ただ、根性だけは買うで、言うとるんや!」

リナ「はいはい、そう言って。本当は楽しみなくせに」

ワイ「ちっ、うっさいわ!ほら、冒険行くぞ!」

こうして、ワイの新たなライバル、ユウマが誕生した。今はまだワイが上や。でも、あいつはきっと、ワイを超えるために必死に努力するんやろうな。そんな根性、ワイは嫌いやない。むしろ、認めとる。ワイを強うするために、良きライバルになってくれ。そう願いつつ、ワイは次なる冒険へと旅立つ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る