石垣島

5月初旬の石垣島は、本州よりも過ごしやすい気候で、梅雨の前の観光に適している時期だった。

石垣島は島全域が石垣市になっている。沖縄本島よりも更に南西に位置していて、日本大部分の地域よりも台湾の方が近い。人口5万人程度だが、しっかりとした空港があり、セントレアからでも直行便が毎日運航されている。と言うのも、西表島や竹富島など、八重山地域の色々な島へ向かうためのフェリーが全て石垣港から発着しているからだ。


石垣空港は、2013年にオープンした、2000mの滑走路を持つ空港で、旧石垣空港から、500m滑走路が延長されて、中型ジェット旅客機の離着陸が可能になっている。それまでは首都圏から直行便が設定できず、那覇とかで乗り換えが発生していたらしい。


石垣空港を降りると、ラウンジはないがフードコートのようなところで沖縄料理を食べたり、スタバでコーヒーが飲めたりする。お土産屋もなかなか大きく、品揃えも豊富だ。早めに着いても30分くらいは余裕で時間が潰せそうだ。ちなみに、石垣空港の離発着便数はそんなに多くはなく、夕方には、各航空会社の終発飛行機が飛び終わってしまうので、セキュリティエリア内のお店は割と早めにしまってしまう。また、夕方頃には、早く搭乗手続きをしてくれ、これを乗り逃すと今日はもう飛行機はない、というアナウンスが頻繁に流れて、搭乗客を促している。


石垣島自体は、イメージと違って泳げる砂浜はほとんどなく、泳ぐとしたら他の島でへ行くか、インターコンチネンタルか人工島のビーチで泳ぐか、あまり観光地化されていないエリアのビーチで泳ぐかのいずれからしい。今回僕は水着は持っていったが出番はなかった。


川平湾と言う、市街地北部のビーチはとてもきれいで、石垣島の各種観光ガイドなどの表紙にも使われている。エメラルドグリーンのビーチとはこういう場所のために用意された言葉なんだなと思う。1日中見ていられる綺麗さだと思った。ただ、ここは、泳ぐことはできず、グラスボートに乗って海の中を覗くような形で楽しむエリアだ。バスでも行けるようだが、基本的にはレンタカーで行く所だと思う。交通の便はあまり良くない。


交通の便で言うと、空港からは市街地へのバスを利用するか、レンタカーを利用することになる。市街地ではあまりレンタカー屋が無いので、市街地や離島以外へ行く予定がある場合は、空港周辺でレンタカーを借りるのが良さそうだ。


市街地にはたくさんのホテルや飲食店、お土産屋が並んでいる。沖縄らしい食事を提供する店がたくさん並んでいるが、数十年前までアメリカ領だったこともあり、アメリカっぽい食事ができるところもある。よく見ると、古い建物は若干アメリカっぽい雰囲気を感じるものもある。


島唯一のアーケード商店街は、ユーグレナモールと言う名前で、ユーグレナ社がネーミングライツを持っている。ただ、ユーグレナの本社があったりするわけではない。沖縄おなじみのお土産だけでなく、石垣島や竹富島、西表島独自のお土産を買うこともできる。今回、島の正装である、かりゆし、を買った。1万円程度のものだったが、3万円以上するものもあり、本当のスーツのような感覚だった。


石垣島での食事は、沖縄そば、ソーキそば、海ぶどう、石垣牛、アーサ、ゴーヤチャンプルー、どれを食べても美味しく、オリオンビールも泡盛も進む食事だった。沖縄そばは、地元の人オススメのお店と、観光ガイドにも良く乗っている有名店は別なので、事前のリサーチは慎重にしたいところ。(地元の人オススメのお店も様々ある。)


個人的には、朝行ったカフェが、気持ち良い朝の空気の中でコーヒーが飲めて、一番良かった。沖縄料理ではないが。


観光地として、誰しもが行く場所ではないが、島の北部に灯台や展望台など、きれいな海が一望できるスポットが点在している。いずれも車でないと言うのは難しい。また、離島とはいえ結構な大きさの島なので、スポットとスポットの間の移動には1時間位かかる。最北部に平久保崎と言うところがある。行きにくい場所にあるが、晴れていたらぜひ行ってもらいたい。これが絶景です。と言う、青い海が広がっている。


石垣島に今回は一泊しかしなかったが、仕事の一環で主要なスポットはあらかた見れた。あまり観光地化されていない観光地が多く、島の自然をゆっくり見られるのが沖縄本島とは違った魅力だと思った。

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