刑務所とか拘置所とか裁判所の内話

刑務所の中での生活の様子

　夫からの又聞きなので、正確性に欠ける部分はあると思うけど、夫に聞いている話とネットの情報とかを照らし合わせて話していく。

　部屋にエアコンはない様子なので、夏は暑く、冬は寒いという季節感に乗っ取った生活をしているらしい。

　ただ、作業をする工場はエアコンがあるとのこと。

　面会室にもエアコンがついているので面会中は話に集中できるようになってる。

　地域によるだろうけど、夏はそれなりに暑いらしいものの熱中症対策がされていると夫が言っていた。

　ただ、冬はかなり寒くてきついらしい。

　前はカイロがあったらしいが、ロシアとウクライナがドンパチ始めたせい（？）でカイロがなくなったとかなんとか……これは夫が言っていたことなので本当かどうかは分からないけど、カイロがなくなって寒くてしんどいということは言っていた。

　刑務所の服がシマシマだと思ってる人も未だにいるかもしれないけど、刑務所の服は場所に寄るのかもしれないが少なくとも白黒のシマシマじゃない。

　私は囚人服を初めて見た時「あ、逃げたらすぐに分かる色してるな」って思った。

　朝、決まった時間に起きて（多分０６：３０くらいかな）、食事をして、工場に向かって刑務作業をして（作業中に脇見とかしてると結構怒られるらしい）、お昼ご飯を食べて、午後の刑務作業をして、夕食を食べて、自由時間が２時間～３時間くらいあって、それから２１：００くらいに消灯。

　テレビが観れるらしいので、夫は自由時間にテレビを見たり渡した参考書で勉強したりしている模様。

　平日はその繰り返し。

　休日はテレビを見ていても、寝ていてもいいらしいので、何してたか聞くと「寝てた」と言う事も結構ある。

　独居房と雑居房があるけど、夫はずっと独居房。

　独居房の人は自分の見たいテレビが観られるし、ある程度のプライバシーがあるから雑居房よりはいいんじゃないかな。

　雑居房ではイジメとか……って聞くけど、どうなんだろう。そういえばイビキがうるさくて我慢の限界にきた人が、他の受刑者を殴って暴行罪にとわれてたニュースを見たことがあるから、そういうこともあるんだろうなと思う。

　風呂がどんな感じなのかは分からないけど、刑務所の中に見学に入れるツアーに行ったときは銭湯みたいな感じだった（各地の刑務所で矯正展というイベントがあるので、それに合わせて行くといい。刑務所内に入れるかどうかは刑務所によって違う。刑務作業品目当てなら東京矯正展が１番大きくて色々あるので、東京矯正展がオススメ）。

　入浴時間は１５分という張り紙がしてあった。

　髪の毛はもれなく坊主にされているので、髪を洗うのに時間がかかるとかそういうこともないと思う。

　けど……１５分は短いな……。

　でも１人用の風呂もあるので、夫がどんな感じで風呂に入っているかは知らない。

　運動は３０分くらいらしい。

　運動場というか、学校の校庭みたいなところもあるけど、夫はそういう場所ではなくて長方形の囲いの中で運動（といっても特にすることはないらしいが）しているらしい。

「夏場は蜘蛛の巣が張って大変」と言っていた。

　面会に呼ばれるときは工場で作業をしているときに呼ばれるらしい。

　入浴時間とか運動時間だと面会を待たされる様。私はそれを理由に待たされたことがないけど、拘置所では「●●番（面会受付番号）の方、ただいま入浴中です」とかってアナウンスが流れていた。

　うろ覚えだが、クリスマスにはケーキが出たり、正月には御節が出たりするとかなんとか。

　あと、選ばれた受刑者がラジオDJとしてリクエストのあった曲を流したり、そういうこともある。

　映画も隔週（？）で土曜日に観れると言っていた。『ザ・ファブル』をこの前見たと言っていたので「なら私も見てみよう」と思って観てみたが、刑務所で殺し屋（暗殺者？）の映画やってもいいんか……って思った。

　刑務所の催しで１年に１回運動会があったり、全く娯楽とか変化がない訳じゃないらしい。

　刑務所勤務の医者がいて、薬とか治療とかはその医者がやってくれるっぽいが、重い病気とか手術が必要って場合は医療刑務所に移されるんじゃないかな……？

　私はパソコンとネット中毒者なので、それがない以外はまぁまぁな生活をしているように思う。

　２類になると電話面会もできるとどっかに書いてあったが、夫は３類なので実情は不明。

　裁判を傍聴してると時々「刑務所に入りたくてやった」という人がいる。

　刑務所にしか居場所がないからって理由なのか、刑務所の生活以下の生活をしているからなのか、刑務所に入れば話す人がいるからなのか……理由は色々あるけど刑務所に入りたいという人は少なからず実在する。

　刑務所に入りたい人生ってどんな何だろうなぁ……って思いながらも、刑務所の生活より下の生活をしてる人もいるって知ってるからなぁ……裁判聞いてて「不憫だなぁ……」って加害者側に思うことも結構あるし。

　私は「加害者が絶対悪！」って考えじゃなくて、本人を色々追い詰めた周りも悪いって思うから、尚更矢面に立たされてる「加害者」が不憫に見えるときがある。

　勿論、本人は全く追い詰められてなくてもやる事件もあるから一概に加害者を庇うことはしないけど。

　受刑者の人、せめて冬にもうちょっと厚着させてあげてもいいのではないかと思う。

　真冬でも生地の薄い囚人服を着てるだけで、めちゃくちゃ寒そう。私だったら耐えられないくらいには寒そうに見える。

　というか、面会に入ってきてガタガタ震えてるのを実際観てるから、余計にそう思う。

　ウィンドブレイカーとかコートみたいな防寒着をもう１枚あげてもいいのになぁ……というのが私の感想。

　新型コロナウイルスが流行り始めてマスクが不足してたときは、受刑者がマスクを手作りしていたらしいし、だったらウィンドブレイカーも頑張れば作れるのでは……複雑なものじゃなくて、例えばポンチョみたいなものとかでもいいし（まぁ、刑務所の服は決まりがあるだろうから無理だろうけど……そこをなんとか、法務省の偉い人……）。

「受刑者は犯罪者なんだから甘やかすな！」って言う人もいるだろうけど、実際に刑務所で凍死してる人もいるから、甘やかすとかじゃなくて普通に体調管理の面で必要だと私は思う。

　読書は差し入れたら漫画も読める。

　私は「読みたいのある？」って夫に聞いたときに「おすすめされたのを読みたい」と言っていたので、私の趣味の漫画を差し入れている。

　差し入れは刑務所によるかもしれないけど、私の夫のところは１回（日）３冊まで。なのでじわじわ差し入れるしかない。

　他の刑務所は知らないので、私の知ってる限りだと刑務所の生活はそんな感じかな。

　外部の人と繋がりがあるかないか、外部の人がどの程度支援してくれるかによって刑務所での生活の楽しみは全然違うと思う。

　手紙も面会も全くない人もいるし、外に出てもどこにも行く人がいない人は少なくない。

　そうすると、やっぱり希望ないなぁ……って思う。

　仮釈放でも、身元引受人がいなければいつまでも出られないし、急に放り出されても家もないし、仕事もないし、お金もないし……頼れる人もいないしってなると相当厳しい。

　そういう人を支援する人もいるので、「もうどこにも行く場所がない！　刑務所の外に自分の居場所がない！！」っていう人は支援する人に何とかして連絡してみてほしい。

　って言っても、これを見れる人は苦労しないよね……右も左も分からない状態で、どうしたらいいか分からんよね……。

　私もそういう人がどうするべきなのかは分からない。