拘置所と刑務所の面会の違い
拘置所と刑務所がどのように違うかは検索エンジンで調べれば出てくるけど、一応解説しておく。
【拘置所】
拘置所は裁判が終わって刑が決まるまでの間に拘束される施設。他に、死刑が確定した人は「死刑」自体が刑なので、死刑設備のある拘置所にいるらしい。
誰でも面会できる。見ず知らずの人でもできる。
ただ、面会を申し込んでも中の人が拒否すれば面会することはできない。
刑務所もそうだが面会は平日のみで、土日祝日は面会できない(これが本当にクソシステムだと思う。お陰様で有給休暇は全て面会に突っ込むしかない。何とかしてくれよ偉い人!!!)。
弁護士を除いては1拘置者に対して1日1回面会でき、他の人が同日に面会していると面会できない。それは刑務所も同じ。
接見禁止になっていたり、懲罰房に入っていたりしなければ、平日は毎日面会することも可能。月の回数制限はない。
一般的な細かいことは法務省の公式ページ見て(https://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse37.html)。
拘置所に寄ると思うが、調べると「面会時間は10分」と書かれていても30分だったりする。10分だと思って行ったら30分で「そんなに話もたないよ!」って初めて行ったときはなった。
拘置所の面会人が混んでると面会時間は短くなるし、呼ばれるまで結構待たされる。
なので、朝一番に行くのが30分確実に面会できる方法。
私の体験した拘置所は、朝から相当混んでいたので3時間前から並んでいる人もいた。私も毎回、面会開始時間の2時間~3時間前くらい前に並んで待っていた。それでも6番とか、12番とかのときはあったので、30分面会は早い者勝ちという感じ。多分場所に寄る。
平日毎日面会できるので、毎日来ている人もいた。
ヤクザの人も勿論いる。初見ヤクザの人は怖かったけど、拘置所の面会で並んでるヤクザの人は皆かなり優しくしてくれたので、私のヤクザへの偏見はなくなった。
拘置所の面会は子供連れの人もいるし、色んな人が拘置所の面会に来てるんだなぁという印象を受けた。
(拘置所余談:拘置所では本人が病気を持っていても、本人が投薬を拒否すれば投薬されない。なので、私の夫は統合失調症の病識がなかったので薬を飲んでなかった。夫の統合失調症は1年半でどんどん悪くなっていった。放置すると後から治療をしても予後がよくない。統合失調症は病識がないことも結構ある。っていうことはかなり前から医療界で解っていた事なのに、夫は長期間放置されていた。法務省だかどっかの人、もっと考えて。予後が悪かったらまた再犯に繋がるかもしれないだろうが!キレ)
【刑務所】
刑務所は懲役刑の人が服役して刑務作業をする場所。
医療刑務所は刑務作業はしなくてよいらしい。夫の元刑事弁護人曰く、新しくできた医療刑務所の視察(?)に行ったときは、その辺の病院よりも設備がかなり整っていたという感想を聞いた。
刑務所には種類があって、初犯なら「A」、再犯なら「B」、10年以上の長期懲役刑だと「L(LongのLらしい)」とかある。例えば「LA」だったら初犯で長い懲役の人(無期懲役の人も含む)を収容しているという意味らしい。
ヤクザの人が集められる刑務所もあるとか聞いたことがある。
女子刑務所はそういうのはなく雑多に入れられるとかなんとか、女子刑務所のことは良く知らないので申し訳ない。
ただ、刑務所に覚醒剤関係で何度も入っていたおばあさんと話をしたが、雑居房で寝る時に新人はトイレの近くの位置になって、夜中にトイレに起きる人がいる度に起こされて嫌だったとか言っていた。
刑務所の面会の基本的な情報は法務省のページを見て(https://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse37.html)(2回目)。
刑務所に入ったばかりの人は、関係性が友人や恋人だと面会させてもらえない様。
実際に私の場合は「関係性は友人ですかね。友人だと面会できません。遠いところ来てもらって申し訳ないのですが」と言われた。
それから「こちらで関係性を調べましたが、■■■さん(現夫)は貴女と面会するのは拒否しないと思いますが……」と言われた。
面会を許可された後で彼に
「(刑務官の人が)関係性を調べたって言ってたけど、刑務官が確認しに来たの?」
と聞いたところ
「来ていない」
とのこと。
私の推測でしかないが、拘置所から何か記録が刑務所に渡っている?
それか、刑務所からの手紙の記録か、とにかく何かしらの記録を元に関係性を判断されるのかなという印象を受けた。
それから、刑務所の面会の場合は手紙のやり取りでもそうだが、収容者側で面会者の登録が必要。
なので、刑務所収容者側で、こっちの情報をまず登録申請してくれないとできないらしい。刑務官と、夫の元刑事弁護人からそう聞いているのでそういうシステムなのだろう。受刑者には刑務所側からその辺りの説明はあると思う。
受刑者には「類」というものがあって、入ったばかりは5類からスタートで、大人しくして真面目にしていれば類が上がっていくらしい。
夫に聞いたところ、年に2度審査があり、殆どの受刑者が3類にはなれるとか。1類には相当なリーダーシップがないと無理と夫は言っていたが……どうなのだろう。
私の夫の場合は1年、2年程度で3類までになっていたので、大人しくしていれば割とすんなり3類までにはなれるのだと思う。多分。
この「類」が何に関係してくるかというと、月の面会回数とか、中での処遇とか。
刑務所は月に決められた面会限度があるので、拘置所のように平日毎日という訳にもいかない。
刑務所も場所に寄るんだろうけども、この月の回数制限があるので拘置所のように鬼混みはしていない。
夫から聞いた話だと、遠いところから来る人は面会時間を30分以上(1時間とか、2時間とか)にしてもらえると聞いたけど、それが本当なのかは分からない。
私は相当遠いと思っているけど、今のところ30分面会。
夫は「面会時間延長申請をしてみる」と言っていた。申請して通れば長く面会できるのだろうか。
(刑務所余談:刑務所は拘置所と異なり、本人に病気があれば投薬もされるし、治療もされる。夫も刑務所に入って薬を飲んでいるらしく、刑務所に入ってやっと少しまともになった。とはいえ、治療が遅れたせいもあって予後は良くなさそう。それに度々再燃してる。片手間で治療するのではなくて、医療刑務所できちんと治療してほしいと感じている。医療刑務所は身体的な疾患のある人が入る傾向にあるらしく、精神疾患を軽視されていると私は感じる。早く治療をしなければ本人の未来に関わることに変わりはないのに)
【ここから余談】
面会室は拘置所も刑務所もアクリル板越しで、夫の入っている刑務所では僅かな穴が空いている金属の板越しだったりして声がかなり通りにくい構造だった。なので、何度も聞き返さないと何を言ってるのか聞き取れないという状態だった。
それに追い打ちをかけるように新型コロナウイルスが流行し始めて、その僅かな穴にテープが貼られてしまい、めっちゃ大声で話さないと会話が成立しないという状況になったことがある。
正直、会話にならない状態だった。「マジかよ~……新手の拷問かよ~」って感じ。
何言ってるのか全然聞こえないし、こっちの声もむこうに聞こえないし。
それで刑務所側に相当苦情が入ったのか、面会室に通信機(?)がついた。
その通信機(?)によって以前よりも会話がしやすくなったので、
そこだけはナイス新型コロナウイルス。
今は声が通信機(?)のお陰でかなり声が聞こえるようになって、普通に会話ができるので良かったと思ってる。それでも普通に会話するよりも聞こえづらいけど。
かなり遠くから来て1日の面会時間が30分しかないのに、聞こえなくて会話がスムーズに進まないって「なんなんこれ」と思ってたのでそれは本当に良かったと思う。
もっと話ができる時間が欲しい。
って、思いながらも私は遠方の刑務所に惜しげもなく面会に通うのであった……。
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