第3話 出会い:孝満ver.顔から胸に

 やっとのことで逸らした視線はというと、勢い余って下の方へ。

 そして、落ち着いた先でまたもや釘付けになってしまう。

 というのも…


 デカいのである。

 否、ス~~~パ~~~デカいのである。


 胸が。


 制服は体の線が強調されにくいセーラー服。しかも、前かがみになって縮こまり、目立たせないような体勢をとっている。

 にもかかわらず、「これでもか!」といわんばかりに主張しているとゆー…。

 先月まで小学生だったとは思えないほどのエグいデカさ。

 どう少なく見積もってもIとかJはありそうだ。


 ※覚えたてでエヴリデイ擦りたい(=×、擦っている=◎)お年頃の孝満は、そのことに気付くと同時にナマ乳の妄想を開始してしまうワケで。


 ※)つい先日、興味本位で皮を剥いていたら突如汁が噴出。あまりにも気持ちよかったため中毒になってしまい、それ以来、ほぼ毎日狂ったように擦りマクっている。


 こうなってしまうと、もはや制御は不可能。

 自分の意思とは関係なく、有り得ない速さで海綿体への血液の流入が開始されてしまう。

 秒でフル勃起しやがった。

 今にもカウパーが滲みそうだ。

 もし今家にいたのならば、間違いなく便所にダッシュして3回はシコっている。


 といった孝満の下半身事情はさておき。


 ここでなんともいえない違和感が。

 というのもバリバリの金髪碧眼なのに、何故か純粋な外国人には見えないのだ。

 無意識のうちに、


 なんでかな?


 原因を探っていた。

 そして、それはすぐに明らかになる。


 あ…肌。日本人の色。


 白人特有の見慣れない白ではなく、見慣れた色。

 とはいえ十分に色白ではあるのだけど。




 血の滲む思いで胸に吸い寄せられた視線のロックを解除し、自分の席を発見したのは良いが、


 名前、あった…っち、席、真後ろやんか!


 最悪だ。

 着席すると、いまだかつてない気まずさが漂いだす。

 嫌な汗が流れ落ちた。

 酷く後悔。

 そして、まだ何も始まっちゃいないのに、


 今オレ、でったんキモいことしたき嫌われちょろーね。終わった…。

 訳:超キモいことしたから嫌われただろうな


 フラれた気分になってしまい、落ち込むのだった。

 でも、可愛さは尋常じゃないので見て楽しむし、オカズにもする。今、決めた。


 平均以上におバカな孝満は、まあまあサイテーなことを考えていた。



 何気なく振り返ると、ちょいちょい家に来るおばちゃんと母親が楽しそうに喋っているのが見えた。


 あのおばちゃんの子供も同じクラスなんやね。どの人やろ?あとでオカンに聞いてみよ。


 なんて事を考えつつ、これからある説明会の始まりを待つのだった。

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