14.毎日投稿のススメ

 今回は執筆スケジュールについて書いていこうと思います。

 正直再現性があるかどうか微妙なところですが、まあ記していこうという感じです。


 何かしらの例外を除き、私は「半身転生」を毎日投稿してきました。

 1,005話、4,263,467文字におよぶ文量をです。

 ちょっと変な人だなという自覚はあります笑。

 ただ、もう少し少ない文字数や話数ではあるにしても同じようなことをしている人はいると思うので、どうやって、どんな気持ちで続けてきたのか書いていきます。


 一番最初に気持ち、つまりマインドの話を持ってくるあたりが私らしいと思うのですが、気持ちとしてはいたってニュートラル、生活の一部に組み込まれていたという表現が最も適切ではないかと振り返って感じました。

 毎日投稿、毎日執筆というスタイルだったので、時間が取れない日を除いて毎日「半身転生」を書き進めるわけです。

 多分1日で2話書いて1日休むスタイルよりもこちらの方が続くんじゃないかなと思います。

 休むという選択肢をはじめから取らずに、毎日ある程度決まった量を書き続けるんです。

 私の場合は約4,000字。

 これを生活の一部に組み込む、そういう事をやっていました。

 私の能力的に、何を書くか決まっている状態でどんなに速く書いても4,000字/時間が限界だったので、1日1時間以上の執筆時間を確保するようにしました。

 このラインが非現実的になると意味がないので、他の人が似たようなことをする場合はこんな感じで考えると良さそうです。

 つまり1日で確保できる執筆時間はどの程度か、その時間でどのくらいの文章を書くことが出来るのか、そこから導き出される1話当たりの文章量と掲載ペース、そんなところですかね。


 上述したことがほぼ全てです。

 ただ、やっぱり忙しくて時間が取れない時ってありますよね。

 なので書き溜めておくことが必要になります。

 どうやって書き溜めるのか。

 当然、1日当たりに確保する時間が増えます。

 私は元々仕事が終わってから夜に執筆しているのですが、朝に時間を確保できるときは朝も執筆しています。

 私の場合、ある程度時間が空かないと次の話を書けないタイプだったので、最終的にこのスタイルに落ち着きました。

 すると1日に2話書ける日が出て来るわけで、所用で執筆できない時があっても大丈夫となるわけです。


 あと、これは人によると思いますが、私は基本的に執筆する作業と構想を練る作業を切り分けています。日中に何を書くかどんな展開にするか考えながら過ごして、夜になったら一気に出力する。

 それで1時間に4,000字です。

 意外とこれがよくて、スラスラ書けて短時間にスパッと終わるんですよね。

 多分私の脳内ワーキングメモリの問題で、思考だけで実現できる複雑さに限界が発生している気がします。

 なので必要以上に複雑な物語展開にならず、結果的に書きやすいのかなと。

 だからサスペンスとか深い読み合いのバトルモノとかは向いていない気がしますが、試してみるのはお勧めです。


 次はちょっと感覚的な話なのですが、個人的に文章には鮮度があると思います。

 超主観的で根拠に乏しい話なので聞き流してもオッケーです。

 どういうことかというと、書き溜めが10話を越えてくると途端に面白くなくなる気がします。

 理由は色々あるのでしょうが、総じてこれを鮮度が落ちると名付けました。

 読者からすればなんてことない話かもしれませんが、私はこれがかなり気になりました。

 なので余裕のある時でもストックは4~7話程度に留めることにして、余った時間は他の人の書いた小説を読むなり、別のことをしていました。

 もちろん書き溜めた分の添削などもありです。

 とにかく、「半身転生」のようなロングラン小説で書き溜めすぎるのは考え物という話でした。


 次は投稿時間ですかね。

 私は複数サイトに「半身転生」を投稿していたのですが、投稿時間は同じでした。

 理由は面倒くさいからです。

 で、予約投稿は基本あまりしませんでした。

 カクヨムであれば分単位で弄れるのですが、当時の他のサイトだとそうもいかず、という経緯です。

 なので私は21:02分を目途に手動で投稿していました。

 手が離せない時は21時に予約投稿したり、カクヨムだと21:02に予約投稿したりしていました。

 読者が多そうだな、そう書いている記事があるな、予約投稿勢を上書きしたいな、そんな思惑が見え隠れしていますね。


 概ねこんな所でしょうか。

 最後に、私は毎日投稿をおススメしています。

 書籍化や人気作になるためのハウツーは私にはわかりかねるのですが、毎日投稿しているとそれなりにPVもブクマもついてきます。

 自分が毎日投稿する習慣がつくように、読者も毎日読む習慣がつくのかなと、そう考えています。

 逆に毎日投稿のペースに置いていかれる読者も発生するわけで、その辺は匙加減ですね。

 1度書いた文章をそのまま公開するのは色んな意味で良くないと思うので、もちろん添削や改稿は必要だと思います。

 そのうえで毎日投稿する、そういう習慣がつくと、まあ小説を書く人間として悪いことはないのかなと思う次第です。


 今回はこんなところにして、また次回。

 次回何を書くか……ちょっと創作論から離れて「半身転生」のネタバラシやその後について書きますかね。

 これも数回に分けることになりそうです。

 では。

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