11番ホール もうこぼさない

 “ペアゴルフなどしょせんゴルフの派生”。

 そう言ってはばからない、高校界ゴルフの王者・独学館高校。古豪と名高い同校の実力は今年も健在、しっかりとベスト4に名をつらねてきました。


 さすがよね。特にここ数年の独学館は豊作よ、ひときわ強い選手が育ってる。しかも今年は部内の上位ふたりがそろってペアゴルフを選択したそうじゃない。強いなんてもんじゃないわ。

 “しょせん派生”呼ばわりの見下しは断じて聞き捨てならないけどもっ!

 アタシの方からも言ってあげる。あなたたちの弱点は、マンモス校なのにゴルフ部とペアゴルフ部がいまだに分かれていないことよ! ペアに専念してる他校の躍動にせいぜい歯噛みするといいわっ!


 お、お怒りはごもっとも。

 ですがレギュラーゴルフでは優勝常連の、真の実力者が口にする言葉は重みが違います。


 んそうかもしれないけどもぉ。

 見下すくらいならどうして上位ふたりはわざわざペアゴルフを選択したのかしら。3年生の彼らにとっては最後の夏なのに。ねえ?


 先ほどのものは学校の見解ですから。本人たち個人の考えはかならずしも同じではないのかもしれません。

 その独学館高校を率いるのはキャプテンの浜岡。脇を固めるのは今大会ナンバー2をほこる巨漢桜井。

 165センチと小柄な浜岡に対し、桜井は身長こそ179センチとそこまで大きくないものの、体重はなんと150キロ越え。寄せの浜岡と飛ばしの桜井の役割分担でここまで勝ち進めてきました。

 同時開催中の男子ソロ・女子ソロの大会含め、それらすべてでベスト4入りを決めています独学館。今年の夏は同校が席巻するのか?


 させないわよ、あの子たちが。

 見せておやりなさいな、ペアゴルフとはどういう競技かを!


 ええっと、あまり極端な肩入れは……。

 さて、対するは本大会のダークホース長崎東西高校。グラスアート部が有名な同校もゴルフでは無名、本大会参加選手たち1年生の入学によって同好会から部に昇格した学校です。


 あそこは離島の学校なのよね。アタシきのうグーグルマップで調べてみたのよ。

 予想したまんっま、やっぱりゴルフ練習場もないの。東島にも西島にも。長さは最大でここの超ロングホール3つぶんくらいかしら。

 本当ぉに小さな島々で、大空ちゃんは漁師であるパパさんの船の上でクラブを振って育ったそうね。だからあの強靭な太ももなのよねえ。まるで覚醒ビスケのよう。


 HUNTER×HUNTERのビスケと。そこはせめてアトリエシリーズのライザのようと表現してあげてください。

 それにしても東島に西島ですか、それで東西高校なんですね。


 そう、本当に小さな島なんだ。俺はあそこに一度だけ行ったことがあってね。

 本土に近いからか、有名な海水浴場があるからか、令和の離島にしては珍しく若い人があまり離れていないんだ。まあ数は知れてるがね。

 中学まではそれぞれあって、高校はふたつの島でひとつだけ。3学年の全校生徒で20名足らずの小さな学校だったよ。


 長崎の観光がさかんな島なのですよね。

 っと?

 カメラが両校を捉えたようです。


「おい桜井、当日の対戦相手くらいには興味持てっていつも言ってるだろ」


「当日のって、どこが勝ち上がってくるか昨日の段階でわかるわけねえだろ? 7校全部覚えるのもアレだし、おまえが考えてくれるからもういいやって」


「おまえは補欠のがんばりをなんだと思ってるんだ。ほら、女子だけの。長崎代表の。とと、目の前に居るじゃねえかバカやろう」


「ああ、おまえらがそうか。何度かニュースで見たぞ。よくもまあ妙なショットを量産してくれるものだ、あきれるよ」


「はぁん!? なに? ケンカしにきたの?」


「やめてくださいつばめさん」


 会話の中身は不明ですが、互いの表情から察するに、早くも火花が散っているもようです。


「桜井とはふだん反りが合わないが、こればかりは彼のいう通りだな。ペアなんて関係ない、単に3秒の間にスイングを的確に行えばいいだけなのだ。ライが悪い時に少し触って直す程度、あるいはバンカーから出す程度の。本当はね、ペアゴルフだからってなんら気をてらう技などいらないのだよ。最適なショットを適切な場面でミスなく。距離が必要なら桜井が、アプローチが必要なら私が遂行する。真の実力者は、小手先で危険な勝負をする必要などないのだ」


「小手先? ふぅん。なるほどね、普通のゴルフが上手な堅実家さんたちなんだ。でもそれが通じたのは今年までかなあ」


「なに?」


「断言するよ。今のままなら、来年からあなたたちはこの場所に立つことだってできやしない」


「言ったな?」


「へえ、気の強えチビ女か。嫌いじゃない」


 おっと? 攻守交代か。

 今度は長崎東西の大空が挑発しているように見えます。

 お昼からのジャッジはぜんぜん止めませんね、ここまで自然に任せています。


 大空ちゃんは弁が立たないのに負けん気だけは人一倍よ。そうでなきゃ、ここに名を連ねることなんてできないのかもしれないわね。


「ペアゴルファーたちを甘く見ないでよね」


「そっちこそ言ったな。みせてもらおうじゃないか、色ものゴルファーの業前というものを」


「ほえづらかくなよ?」


「そっちこそ」


「はあ。どうしてこうお話し好きの高校とばかり当たるのかしら」


 両校の衝突に早くも嫌気がさしたか水守。チームメイトの手を無理に引いてその場を離れます。


「だって美月ちゃん」


「だってもあさってもありません。あちらが個々人の力で向かってきてくれるのなら好都合ではありませんか」


「それはそうだけど。ボクたちを救ってくれたペアゴルフをバカになんてするから、腹が立って腹が立って」


「その憤りは試合の結果で返しましょう。まずはこれから、放つショットに乗せて」


「もっちろん!」


 まずは長崎東西からの第1打。

 スタートホール6番、451ヤード、パー4。ドッグレッグで、昨日までのティ位置なら直接グリーンを狙うことも可能なところ、本日のコンディションでは森にはばまれ、事実上1オンが不可能になっています。


 距離もその影響でずいぶん延びたものね。


 はい。

 なお、この2日間で荒れに荒れたティグラウンドを使わないようにするため、準決勝以降はすべてのティを変更してあります。さらにタフなセッティングになるホールもあれば、逆に短くなるホールもあるようです。

 おや、大空かと思いましたがここは水守がいくようですね。

 打ちました、まっすぐに打ちだしたボールはフェアウェイの真ん中、180ヤードほどでしょうか。長崎東西らしいレイアップです。


「なんだ、そんなものか」


「ドライバーだろ? どんだけ非力なんだよ」


「ふぬくくく!」


「言わせてあげてください、事実なんですし」


「でも美月ちゃん!」


「同じことはこれからもっともっと増えます。そのたびに腹を立てるおつもり? どうかお気になさらず、わたくしが腹を立てていないのですから、つばめさんもどうぞそのように」


「ほれほれ、どいたどいた。ドライバーの打ち方を知らねえってんならオレが教えてやるよ。ドライバーってのはなあ! こうやってぇ! こう打つもんだァ!」


 もう打ったぞ独学館の桜井!


 これはいいわね、ドッグレッグに沿うようなきれいなフェードボール。グリーン手前くらいまで行くんじゃないかしら。


 上野さんの予想どおり林の頭を越え、フェアウェイ右に落着。バンカー越えながらグリーンまで100ヤードにつけました!

 このホール、桜井はなんと370ヤード飛ばしましたよ。


 独力で370は大したものね。そのうえまだ高校生だもの、将来が楽しみだわ。

 残り100ならバンカー越えでもなんら難しくはない。ファストゴルフなら無理にピンを狙わなくていいんだし。

 それよりも長崎東西よ。あの子たちまだ300近く残してる。いくら大空ちゃんがドライバーの名手ったって心配よね。


「あと300は切ってるんだよね? だったらバババババフィでいいんじゃないかなあ?」


「4ウッドで? お任せしますが。届きますか?」


「昨日今日でまた距離が伸びたような気がしてるんだよね。だってまだまだ成長期だもんねえ」


「つばめさんの身長はとうに止まっているじゃありませんか。あ。もしかしてまた、体じゅモゴモグモゴ」


「あばあババそれないしょーっ!」


 何があったのでしょう、大空が水守に飛びつきましたね。緊張感がないと言いますか、リラックスできていると言いますか。


 いいじゃないの、ほほえましいじゃない。大舞台で固くならない選手なんて貴重よぉ?

 それに、ほら。

 しっかりと結果も出す。ナイスオンよぉ。


 長崎東西の大空乗せてきました。残り295ヤードをナイスオン。難なく乗せてきました。


 すさまじいまでの安定感よね。あの子のドライバーには曲がらない装置でもつけてあるのかしら。


 いや、今のは4ウッドだったよ。スプーンだとラフを越えて林だったんじゃないかな。

 それをヒッコリーシャフトのパーシモンで出す。これを真に理解している人間がこのゴルフ場でどれだけいるだろうか。

 腕力じゃあないんだ。仕事量のすべてをボールへと伝えきる、異常なまでに化け物じみた正確さ。彼女を支えているのはそれなんだ。


 ゴクリ。

 しかし大空は方向性はいいですが、距離のばらつきが出てきたでしょうか?


 と言うよりはデータが古くなってきたんじゃないだろうか。大会前と比べて、今のつばめくんは番手がふたつぶんほど上がってるようにみえる。


 大会前と言いますと、わずか1ヶ月ほどの間で?


 どんなスピードの成長をしてるのかしらあの子。

 勝負事は経験値が大事とはいうけれど、それで飛距離なんて伸びはしないのが普通よ?


 成長期ってやつかな。まだまだ高校生なんだ、独学館の桜井くんと同じだよ。ゴルファーとしての底が知れん。

 それに彼女は帰国してからまだ1年と経っていない。以前はコースを回ること自体が稀な生活だったろうから。ゴルフシューズなんて持っていたんだかどうだか。


 赤井さんは大空の海外生活についてもお詳しいのですか?


 いや、これ以上はノーコメントにしよう。

 これ以上はしゃべりが過ぎる。昨日のような失態を演じるわけにはいかんからな。


「ふぅん、こっちのチビ女はまあまあか。それで? どこがペアゴルフなんだか。今のところ普通に打ってるだけじゃねえか」


「無ーー視ーー」


「っは、図星で言い返せねえでやんの」


「ヌググぬぐくぐぐぐ!」


「ほらほら、行きますよ」


 もう打った! 浜岡が打ちました。

 やわらかい、本当にボールには当たったのか、疑いたくなるくらいの音も出ないスイング。

 狙いを定めて低く打ち出した弾道はピンの方向へ、いい転がりを見せているぞ!

 なお、グリーンにオンするとプラス1打加算してホールアウトとなるファストゴルフでありますが、もちろん打球がそのまま直接カップインする場合も稀にあります。その場合は当然プラス1打とはならずそのまま、この場合はイーグルとなりますが。

 どうか!

 ピンに当たって弾かれた! 弾かれて止まった!

 独学館惜しくもイーグルならず!


「アッ! 危ッ!」


「ふぅ。命拾いしましたね」


「クゥーッ! 入ったと思ったが!」


「入れとけよ浜岡ぁ。10回打ったら1回は入んだろ? だったらいま入れとけよ」


「いやいや、じゅうぶんいい仕事したろ。むしろナイストライって、私こそを讃えろよ。それよりおまえがあと5ヤード飛ばしてたら今のは入っていたはずだ」


「それならそうと打つ前に、どうかあと5ヤード飛ばしてください桜井様、ってお願いしときゃあいいだろ」


「なんだと?」


「を、ヤンのか?」


 どうしてでしょう、スタートホールをバーディ、イーブンとしただけでこの剣幕。荒ぶる独学館は今日も健在です。


 元気のいい子たちよね。あの闘争心を外に向けたらもっといい試合をしてくれそうなものなのに。惜しいわぁ。


 ああやって互いのベストショットを引き出しあってるんだろうさ。仲良しこよしだけがチームプレーじゃないってことかな。

 今風とはまるで違うが、強いのだけは間違いない。


 さあ、6番ホールをイーブンとし、双方0.5ポイントを獲得して7番ホールへと向かいます。




 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




 1組目は7番ホールです。353ヤード、パー4。およそまっすぐ、しかしずっと上りの7番。プロのペアゴルファーにとっては乗せごろ外しごろ、高校生には届くか届かないかの距離。奥は安心、手前はハザードだらけのホールです。


 340ヤード以上飛ばしとけば安心って変なホールよね。高校生でもデュアルショット使いであればそう難しくはないわ。

 両校とも飛距離には問題ないけれど、課題はちゃんと止まるかよね。昨日までは風があったし雨でぬれてた。昨日とおんなじ感覚で回ったら案外落とし穴にはまるわよ。


「どうしましょう」


「どうしましょうって。そりゃあ三郎だったらオーバーだよ、でもバババババフィだったら届かないかも。どうしよっか」


「うんんん。では。こうしてみませんか」


 おっと?

 水守・大空ペアは互いのバフィを持ちよって? 交換しましたね?


 ルール上は問題ないわ。そうルールに謳ってあるし、直近では北端商業が1Wから8Wまでふたりのバッグを共通させることで取りそろえていたもの。あの子たちも水守ちゃんの予備を大空ちゃんが持ってるみたいね。

 さすがに一時的でも規定数を越えるのは御法度だから、それで交換したのね。

 ペアゴルフよ、さまざまな攻め方があっていいの。あれこそがペアゴルフなのよ。


 しかしそれで何がどれだけ変わるのでしょう? 素人にはさっぱりですが。


 自分用にカスタムするプロほどは大きく変わらないとは思うが。市販品のクラブならシャフトの硬さと長さだろう。

 あのふたりはずいぶんとふだんの飛距離が違うから、それだけでも想像はつく。おそらくはスプーンだと飛びすぎてバフィでは足りない。そもそもひとりで打ってはグリーン上で止まらないんだろう。中途半端は案外難しい。

 例のふたり打ちをするんだろうが、それで美月くんのバフィを使うことを思いついたんだろうよ。


 なるほどですね、それで交換を。


「もちろんご存知とは思いますが、長さは同じですけどシャフトがかなりやわらかいですからね。振りかぶった時だけでなくミートした瞬間に少し待つ感覚をお忘れなく」


「ふ〜ん。ほんとだ、やゅわらか〜。まるでぷらんぷらん」


「……。普通の人はそこまで湾曲させることなどできないのですが。あなたはいったいどんな手首をされているのです? まるでゴライアスの腕ではありませんか」


「ひっど! そんなんじゃないもん! ちょっと人より丈夫ってだけ。ちょっと人より速く振れるってだけだも〜ん。それにダビデの方が強くない?」


「ダビデは当たりどころが奇跡だっただけです。つばめさんのは異なり、必然を量産してみせる怪物の剛腕です。わたくしのような一般人には不可能なこと、ゆえに飛距離で苦労しているのですよ」


「へぇ〜。……って、一見ほめられているようでやっぱり悪口じゃないのかな?」


 周りには障害物が見当たらない。やはり出すのは二人羽織ショットか。


「ちょっとだけ軽めに、ちょっとだけ軽めに。ちょっとだけ軽め! 第2の奥義!」


「菩薩し……!?」


「リトルマリオネット・オブ・イーグルっ!」


 行ったーっ!


「……んんと。あれ?」


「つばめさん? どうしてあんなにも気持ちよく振ってしまわれたのです?」


「ええっと、それはぁ〜。スイングしてたら気分が乗っちゃって、ボール見たらカーッてなっちゃったんだよねえ。おかしいよねえ?」


 これは大きい! グリーンを易々と越えたボールはどこまでも転がります!


 たしかに奥は広いと言ったわよ、でもさすがにあそこまで気持ちよく飛ばされちゃうとOBも危ういわ。


「グリーンを? キャリーでオーバーだと?」


「今ごろ? あなたたちねえ、自分たちのゴルフに集中するのもいいけど少しは対戦相手に興味を持ちなさいよ」


「それ、つばめさんが言えるセリフなのです?」


(ふぐぉ! ここで美月ちゃんが敵に回らなくってもいいでしょおっ!)


(ごめんなさいね、つい)


「とにかく、ボクたちはグリーン近くだよ。あなたたちはどうなのかなぁ?」


「ハンッ、言ってろ。少々驚いただけだ。まさかあんたらみたいなのがあそこまで飛ばせるとは思ってなかったんでな」


「だからニュースくらいは見とけってのに。私は驚いてないぞ」


「さっきからあなたの方は余裕じゃない。賞賛ありってこと?」


「当然だ、今から見せてやる。桜井がな」


 桜井がティアップしますね。

 これまでで一番高くかかげました。これは何かするつもり——


「へいへい。じゃあチャチャっと打っちまいますか」


 素振りもせずにすぐ打った!


 やっぱりとんでもないヘッドスピードよね桜井クンは。しかもあれ、3番でしょ、1番じゃなくって。


 本当ですか? 赤井さん?


 上野くんの言うとおり、あれはスプーンだな。ドライバーだと力加減が難しいとでも考えたんだろう。それにスプーンの方が同じ到達距離でも滞空時間は長くなる。それだけ手前のハザードを避けられると計算したんだろう。


「チッ。オーバーかよ」


「なんで一緒になってオーバーするんだ。ここはきっちり乗せるだろ」


「ハァン? あいつらがわざわざ短いウッドに持ち替えるとかパフォーマンスすっからつい力が入ったんだよ。文句いうな」


「言い訳すんな。ミスしたんだろ? 謝れよ」


「を、なんだ? ヤンのか?」


 ドスンと落ちた先はグリーン! しかしそこからランがしっかりと出る!


 直接乗ったらそりゃこぼれるわよね。ウエットコンディションだった昨日なら止まってたかもしれないのに。惜しいわあ、手前のハザードを気にしすぎちゃったのね。


 このホールは痛み分けとなりそうです。それぞれのアプローチの名手が魅せてくれることでしょう。

 ミスのあった長崎東西に対し、独学館はチャンスのあった場面。しかし活かせず。6番7番連続イーブンとして8番ホールに続く見通しです。

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