第16話

「ねぇ、記念に跡を残してもいい?」

 可愛いブラには小さな花があしらわれていて、それを少しずらせば胸の先端が覗く。その隣に吸い付き赤い花を残す。

 きっとすぐに消えてしまうけど、今日結ばれた記念に。

 京香を見上げれば切なそうな顔で、お願いもっと、なんて言うから。

 ブラは外さないまま、少しはだけてキスを落としていく。乱れている感じがいい、とても……えろてぃっく。

 だんだん下がりながら、お腹にもキスをする。柔らかいからここには跡が付きやすい。


「ま、ひろさん」

「なぁに?」

「ぱんつ、ぬれて、るから」

 そう、さっきから足をモジモジさせていると思っていた。

「あら、ダメじゃない」

 見せてごらん。

 触れれば、こちらも布越しでもわかる程に……

「ほんとね、冷たいわ……温かくしなきゃね」

 下着越しに息を吹きかけ舐める。

「あぁっ、えぇっ」

「うぅぅん」

 そんな刺激にも反応する京香だけど、私はもどかしい。やっぱり直接舐めたい。

「京香、ちょっと手伝って」

 京香の手を引いて近づければ、自分でずらしてくれる。京香も同じ思いなのね、嬉しい。

「いい子ね」

 すでに潤っている秘裂を舐め上げると一層高い喘ぎ声が響き、気をよくした私は舐め続けながら指を挿れる。

「いぃぃ、もっと……あっ、いぃ、入っ、てる」

 乱れる京香がとても愛おしい。

「やっ、だめ、おかしくなっちゃぅ」

 愛してるわ。




「真紘さん、せっかくのランジェリーが伸びちゃったんですけど」

 日が変わって冷静になると現実的になるのはしょうがないこと。

「また買ってあげるわよ、だからまた、ね?」

「毎回ではコスパ悪くないですか」

「でも、良かったんでしょ?」

「それは……最高でしたけど」

 二人、顔を見合わせ笑う。


 絶対に後悔はさせない、私の世界へ来てくれたこと。

 これからは、二人だけの世界。



【了】

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夢の世界から hibari19 @hibari19

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